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加藤シゲアキが初めて苛立ちを見せる 『ゼロ 一獲千金ゲーム』紡がれた真の友情

リアルサウンド

18/9/3(月) 12:30

 極秘裏に集められた若者たちが賞金1000億円を賭け「命がけのゲーム」に挑むドラマ『ゼロ 一獲千金ゲーム』(日本テレビ系)、その第8話が9月2日に放送された。これまで主人公・宇海零(加藤シゲアキ)はさまざまなゲームに挑戦し、裏切りや命の危機に晒されながらも果敢に勝ち進んできた。そんな彼が第8話で挑戦したのは21人の参加者で臨む「魔女の館」。参加した21人を先導することになるが、彼らのゲームに対する意識はバラバラであり、零は統率に苦労する。

参考:加藤シゲアキ、“天才勝負師”として覚醒へ 『ゼロ 一獲千金ゲーム』手越祐也との勝負が決着

 そんな第8話の見どころは、零の人間味に溢れた姿と、零をサポートとする仲間たちの姿だ。零によって命を助けられた義賊仲間の3人やセイギ(間宮祥太朗)、ユウキ(小関裕太)によるサポートが、21人の統率と難題に苦しむ零をピンチから救い出すのだ。

 「捕らわれの21人が、生きて出る方法はただひとつ。この部屋にかけられた魔女の呪いを解くこと」。「魔女の館」から21人が生還するには、部屋に隠された「見えない数字」を解く必要がある。零は「数式から答えが導き出せる」と、数式の計算への協力を促すが、零を信頼していない数人が反乱を引き起こす。

 零を演じる加藤は、非協力的な挑戦者に対する零の苛立ちや、21人の命を背負う責任感と焦りを表現していた。第8話では、零が非協力的な挑戦者に対して怒鳴るシーンがある。一緒にゲームに取り組む人に対して、零が怒鳴ることは珍しい出来事だ。セイギに苛立ちを指摘され、すぐさま我に返るものの、今までのゲームとは比べものにならない責任の重さを、零は感じていたのではないだろうか。加藤が見せる焦りや戸惑いの演技は、ゲームに参加している若者たちと変わらない、ありふれた苛立ちや焦りとして表現されている。その“普通さ”は零の人間味を表す。“天才勝負師”と謳われる零だが、彼は正義感の強い“普通の”若者なのだ。

 零の人間味を表現するのは、加藤の演技だけではない。零に命を救われた義賊仲間の3人やセイギ、ユウキが見せる零への信頼が、零の人間味を物語っている。彼らの信頼は、零の“天才勝負師”の姿には向けていない。零がゲームに勝ち進んでいく姿を頼ってはいるものの、彼らが信頼しているのは“正義感の強い1人の青年”としての零だ。

 「自分が勝つことより、他人が負けないことを選ぶ」そんな零の姿を見てきた彼らは行動を起こす。チカラ(加藤諒)、ヒロシ(岡山天音)、スナオ(杉野遥亮)の3人は、参加者に数式の計算に協力するよう訴えかける。セイギは相変わらずぶっきらぼうながらも、参加者たちに零の仮説を信頼させるために行動し、非協力的な参加者が適当な回答を押そうとすれば体を張って止めに行った。ユウキは、2回解答できるうちの1回をミスし、戸惑いを隠せない零に「君が解かなくてどうするの」と頰を叩く。その行為自体は暴力的だが、零はユウキに頰を叩かれたことで冷静さを取り戻し、残された時間の中で再び解答を導き出そうとする。

 第1話~第7話までで、零は大きく成長した。ゲームに挑戦する中で「自分が勝たなければ在全(梅沢富美男)に立ち向かうことはできない」と悟った零。「自分が勝つよりも、他人が負けないことを選ぶ」というスタンスは変えないが、勝つことに、そして生き残ることに強く意識を向けるようになる。そんな彼に命を救われた仲間が、零のピンチを救う姿には胸を熱くするものがあった。彼らが零をサポートする姿には、零がこのサバイバルゲームに挑む若者たちの希望になる未来が映し出されていた。零のライバルである標(佐藤龍我)とは違う、勝者としての資質が感じられる。

 無事にゲームをクリアした後、21人の命を欠かすことなくクリアした事実に力が抜けてしまう零。プレッシャーから解放された零には安堵の表情が浮かぶ。零を支えるチカラ、ヒロシ、スナオの笑顔も印象的だ。時に仲間をも裏切ることになる過酷なゲームの中で、真の友情が紡ぎ上げられた姿を垣間見た瞬間だった。

 次週予告では、勝者の条件である4つ目のリングを獲得した標との直接対決が映し出された。標の「1000億円を手にした後、“在全を倒す”計画」も明かされる。零が“天才勝負師”として本領を発揮する回になるのではないだろうか。(片山香帆)

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