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乃木坂46 中田花奈が好奇心と探究心で切り開く独自の道 グループの多面性を担ってきた1期生メンバー

リアルサウンド

19/12/8(日) 6:00

 乃木坂46の中田花奈による冠番組『トップ目とれるカナ?』(TBSチャンネル1)が、2020年1月よりスタートする。同番組は、2015年からスタートした麻雀番組『トップ目とったんで!』の新シリーズ。12月1日に6時間に渡る生放送内で、番組の冠MCを懸けた三代目決定戦が開催。中田は、AKB48 チーム8の永野芹佳、NMB48の山本彩加、二代目王者でNMB48の村瀬紗英を相手に、総合ポイント19万900点で優勝。2位の村瀬を5万点近く引き離しての冠獲得となった。解説のプロ雀士・鈴木たろうは、「技術が高かった」と中田を称賛。1月の放送開始に向けて中田も「新規の麻雀オタクを作れたら」と抱負を述べている。

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 中田が麻雀を始めるきっかけとなったのは、2015年6月に上演された舞台『じょしらく』から。セリフに「数え役満」というワードがあり、その言葉の意味を調べたのが始まりだったという。その後は、ゲームアプリで麻雀のルールを覚えていった中田は、前身番組である『トップ目とったんで!』だけでなく、麻雀番組『熱闘!Mリーグ』(AbemaTV)にも出演し、めきめきと腕を磨いていく。11月放送の『熱闘!Mリーグ』では、天才麻雀少女たちを相手に1局限定の真剣勝負を繰り広げている。

 中田は、『乃木坂ってどこ?』(テレビ東京系)の企画「乃木坂46 頭脳王決定戦」で初代頭脳王に輝いたこともある。麻雀だけでなく、女性アイドル、ヒップホップ、深夜ラジオなど、“狭く、深く”の興味関心は、その多くが麻雀と同様に仕事に繋がっている。審査員として出演した『ラストアイドル』(テレビ朝日系)や松村沙友理とともにMCを務める『生のアイドルが好き』(ニコニコ生放送)は、現場にも足繁く通う中田の女性アイドル好きが遺憾なく発揮される番組だ。

 『爆笑問題カーボーイ』(TBSラジオ)、『山里亮太の不毛な議論』(TBSラジオ)など挙げるときりがないほどに、その生活のほとんどの時間はラジオを聞いているという中田。ラジオ芸人と呼ばれるアルコ&ピースとのラジオ『沈黙の金曜日』(FM FUJI)のアシスタントMCは4年目に突入しており、前述した『トップ目とったんで!』の生放送にはアルコ&ピースから酒井健太が応援に駆けつけた。酒井は中田が歌う「おいでシャンプー」で全力の「ナカダカナシカ」コールを披露。ラジオでの笑いを熟知した絶妙でアダルトな3人の掛け合いは、乃木坂46では味わえない『沈金』独自のキャラへと昇華している。

 乃木坂46メンバーとしての活動においても、初期からダンス面で高い評価を受ける中田。2018年に21stシングル『ジコチューで行こう』のアンダー楽曲「三角の空き地」でセンターを務めた際は、同年のアンダーライブ北海道シリーズで座長を担当。多くのメンバーが絶賛するキレのあるダンスパフォーマンスで、熱量の高いアンダーライブを完成させた。また、中田は多くの人気ユニットに参加しているメンバーでもある。サンクエトワール、さゆりんご軍団、女子校カルテット、乃木團、華の94年組、ほかにも「せっかちなかたつむり」「他の星から」「欲望のリインカーネーション」といった人気楽曲にも参加。全曲披露が恒例となっているバースデーライブにおいては、今や数少なくなってしまった貴重なオリジナルメンバーとなっている。

 麻雀好きが高じて冠番組を獲得した中田だが、乃木坂46ではほかにも、今年5月に山崎怜奈の冠番組『乃木坂46山崎怜奈 歴史のじかん』(dTVチャンネル)、鈴木絢音が11月より冠番組『乃木坂46 鈴木絢音の「そら気分~ヒコーキに会いたい!!」』(テレ朝チャンネル1)をそれぞれスタートさせている。メンバー個人が冠番組を持つ流れが出来始めている中で、中田の場合、完全な自分の実力で勝ち取った出演権というのは、ほかのメンバーと少し事情が違う。

 研究生からスタートしたさゆりんご軍団での昇格、独学でタロットを勉強後、よゐこ濱口優の弟・濱口善幸に指導を受け、“フォーチュン中田”の異名を獲得するなど、好奇心旺盛かつ探求の努力を惜しまない中田にとって、今回の冠番組スタートは、成るべくして成った結果であろう。(渡辺彰浩)

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