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タイプ異なるApinkと(G)I-DLE、中堅担うWINNERとGOT7……注目のカムバックをピックアップ

リアルサウンド

20/4/27(月) 6:00

 韓国も日本同様に音楽業界は自粛が続いているが、その中でも様々なグループたちのカムバックは続いている。無観客ながらも音楽番組の収録と放映は続いており、4月も数多くの作品がリリースされた。

(関連:TWICE、Red Velvet、GFRIEND、Apink…変わりゆくK-POPガールズグループのウィンターソング

 今回は、4月にカムバックしたグループから4つを取り上げて考察してみたい。

■正反対のガールズグループ・Apink『LOOK』と(G)I-DLE『I trust』

 4月にカムバックするガールズグループで注目したいのが、Apinkと(G)I-DLEだ。デビュー9周年を迎えたApinkと、5月にデビュー2周年を迎える(G)I-DLEはビジュアルも音楽性も対照的だ。

 2011年2月にデビューしたApink。女性グループの中ではすっかりベテランといった貫禄だ。最年長のチョロンが現在29歳になり、大人の女性の香りを纏わせつつも、無闇にセクシーな路線にはいかず、デビュー当時からの“清純派”という雰囲気は変わらず持ち続けている。

 今回のカムバック曲「덤더럼(Dumhdurum) 」も、Apinkらしいテイストに仕上がっている。キラキラとした世界観はデビュー当時から変わらないが、レトロな雰囲気に包まれたMVの中に映し出されるのは、キュートながらも20代後半を迎えた大人の女性へと成長した姿だ。いつまでもパステルカラーが似合う“オトナ可愛い”こそが、Apinkなのだ。今回の「덤더럼(Dumhdurum) 」でも4月25日時点で3冠を成し遂げ、変わらない人気の高さを伺わせた。

 一方、デビュー2周年を迎える(G)I-DLEは比較的新人グループと言えるだろう。デビュー曲「LATATA」で音楽番組にて3冠を取って以来、人気グループの仲間入りをした。「LATATA」はじめ、中毒性の高いタイトル曲は、メンバーのソヨンが手掛けている。今回のタイトル曲「Oh My God」も彼女の手によるものだ。

 「Oh My God」は、スタートから好調で音楽番組でも1位を取った。彼女たちはいわゆるガールクラッシュと言われるスタイルだが、ソヨンを筆頭とした少し“毒”のある世界観を持ち味にしている。「Oh My God」のMVでももゴシックっぽい世界観を繰り広げており、他のガールズグループとは異質のものを持っている。

 清純派のApinkと毒のある(G)I-DLEは異なる魅力を持ったガールズグループだ。2つのガールズグループの対比が面白い4月のカムバックだった。

 これは余談だが、(G)I-DLEはCUBEエンターテインメント所属のグループだが、ApinkはCUBEエンタの子会社・A-CUBE(現在はPlay Mに名称が変わっている)から生まれたグループであるところが、韓国の芸能事務所の縁を感じられて面白い部分でもあるだろう。

■中堅ボーイズグループ・WINNER『Remember』とGOT7『DYE』
 ボーイズグループはWINNERとGOT7の中堅クラスのグループが4月にカムバックをした。どちらも約5カ月ぶりとなり、ファンが待ち望んでいたカムバックとなっただろう。

 WINNERはメンバー、キム・ジヌの入隊前最後のカムバックか? と言われていたが、最終的にリリースされたのは4月9日で、4月2日に入隊するジヌの入隊後という形になった。フルアルバム『Remember』リリース後の16日にはイ・スンフンが入隊し、WINNERは残った2人で活動をしている。ファンにとってはしばらく会えない2人の置き土産のようなアルバムになった。

 3月26日に先行リリースされたタイトル曲「Hold」は、クセになるメロディと、ユニークな歌詞が耳に残る心地いいトラップジャンルの楽曲だ。直後から16カ国の iTunesトップソングチャートで1位を記録し、日本国内でもiTunesポップチャート、K-POPチャート1位を獲得した。今回は音楽番組への出演はなかったが、世界での人気を裏付けた。残りのメンバーの入隊も控えており、WINNERの完全体のカムバックまでには時間はかかるが、良質の音楽を聴ける日を楽しみにしたい。

 一方GOT7も5カ月振りのカムバックとなる。2019年5月から2020年まで続く長いワールドツアーの最中に、ミニアルバム『Call My Name』をリリースするなど忙しく活動してきた中での4月のカムバックとなった。ワールドツアーで培ってきた経験をどう見せてくれるのかも気になるところだ。

 4月20日に公開された「NOT BY THE MOON」MVは、モノトーンのゴシックな世界観の中でアンティークな衣装を着たGOT7が幻想的なダンスを繰り広げる。前回の「You Calling My Name」に続いて、今回もセクシーな路線だ。今回の楽曲は、JYPエンターテインメントの代表でありプロデューサーである、パク・ジニョンが作詞、作曲、編曲まで手掛けたという。同楽曲は6カ国のiTunseチャートで1位に。大衆音楽を得意としているパク・ジニョンの曲がこれからどのような反応を起こすのかが楽しみだ。

 これからもMONSTA XやNCT DREAMなど、注目のカムバックが続いていく。どんな良質な音楽が韓国から生まれていくのか、今後も引き続き注目していきたい。(西門香央里)

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