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ヒゲダン、SMAP、MISIA……『関ジャム』でプロが選んだ“最強の名曲” 新世代の躍進も感じるランキングに

リアルサウンド

21/3/4(木) 12:20

 3月3日放送の『関ジャム 完全燃SHOW ゴールデン2時間スペシャル』(テレビ朝日系)にて、「J-POP 20年史 2000~2020年プロが選んだ最強の名曲ベスト30」が発表された。

 アーティスト、作詞家、作曲家、プロデューサーといった音楽のプロたちが「J-POP史に残したい!」という観点で2000~2020年の名曲ベスト30を各自で選出し、その順位に応じて点数化された総合ベスト30を発表した。

 第1位に輝いたOfficial髭男dismの「Pretender」について、YOASOBIのAyaseが「嫉妬してしまうほど大好きな楽曲」と選出。ほかにも、いしわたり淳治やヒャダインなど20人以上ものプロ達が選曲する結果となった。「Pretender」はストリーミング再生数、史上初の4億回超え。東京スカパラダイスオーケストラの谷中敦は「こんなに美しい未練は今まで見たことがない。〈とても綺麗だ〉に至るまでの心の葛藤も生々しく魅力的に響きました」と歌詞に注目。さらにAyaseは「サビの頭にはメロディがなく、休符なのがスゴいと思っていて、直前の〈グッバイ〉で全てを持っていっているというこのメロディワーク、本当に痺れました」と解説した。

 2位の「世界に一つだけの花」、21位の「らいおんハート」とトップ30に唯一2曲ランクインしたのはSMAP。いきものがかりの水野良樹やさかいゆうは「世界に一つだけの花」を1位に選出。300万枚を売り上げる国民的大ヒット曲であり、歌詞の「オンリーワン」はこの年の流行語大賞にノミネートされた。水野はこの曲を「〈No.1にならなくてもいい、もともと特別なOnly one〉というフレーズは、ちょうど2000年代に入って今に至るまでの時代の価値観がこれ以上なく浮き彫りにされています。あの頃の空気を表すものとして、これから何度も参照されるのではないでしょうか」と分析。さらに、「平成」「2000年代」という大きな時代をタイアップにした楽曲だとし、「価値観が変わっていって、この曲のメッセージとは違う考えかもなってみんながなっていったとしても、10年後、20年後あの時ああだったねと振り返る時に、必ずこの曲がBGMで流れてるだろうなって。音楽以上のモノになっているからすごい憧れますね。ああいう存在に」とコメントした。

 3位のMISIA「Everything」は、売り上げ200万枚を超える自身最大のヒット曲で、2000年代女性アーティスト最大の売り上げを誇った。作曲家の松本良喜は「Everything」を「歌、歌詞、メロディ、オケ、全てにおいて完璧。もはや芸術作品とも言える楽曲」と解説。音楽プロデューサーの関口シンゴは「この曲をきっかけにR&Bやブラックミュージックというジャンルの音楽が、より幅広く日本中のリスナーに親しまれるようになったと思います」と批評した。

 番組終わりにいきものがかり水野は1位となった「Pretender」が2019年の楽曲であることに希望があると話し、「昔を振り返ることだけで止まるんじゃなくて、若い世代がどんどん出てきてるっていうのを感じられるから、すごい勇気が湧くランキングだなと思いました」と伝えた。

 20年を総括しつつ、これからの時代への希望も感じられた今回の企画。名曲をプロの視点から改めて解説することで、また新たな魅力が発見されたようだった。

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