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豊川悦司、SPドラマ『逃亡者』で渡辺謙を追う刑事役に メインビジュアルも公開

リアルサウンド

20/4/6(月) 5:00

 渡辺謙主演のテレビ朝日開局60周年記念ドラマスペシャル『逃亡者』のメインビジュアルが公開され、豊川悦司の出演が発表された。

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 本作は、1993年にはハリソン・フォード主演で映画化もされた、1963年から67年にかけてアメリカで放送されたテレビシリーズ『逃亡者』の日本版。テレビ朝日がワーナー・ブラザース・インターナショナル・テレビ・プロダクション(WBITVP)とタッグを組み、「テレビ朝日開局60周年記念番組」として制作する。

 主人公は、エリート外科医・加倉井一樹。ある夜、彼の妻が惨殺される事件が起きる。現場に居合わせた加倉井に容疑がかけられるも、加倉井は義手の男が犯人だと訴えるが、逮捕起訴され裁判で死刑判決が下される。ところが、護送車が事故に遭遇。加倉井は無実を証明するために逃亡。自らの手で真犯人を探し出すほかに、残された道はないと信じて……。

 豊川が演じるのは、テロリスト対策のために新設された警視庁特別広域捜査班の班長・保坂正巳。容疑者を確保するためなら手段を選ばず、部下がおびえるほど執拗にターゲットを追い込んでいく叩き上げの刑事だ。そんな保坂が、妻殺しの容疑をかけられ自らの潔白を証明するため逃亡した加倉井をじりじりと追い詰めていく。

 3度目となる渡辺との共演について、豊川は「今回がいちばんがっつり芝居させてもらったんじゃないかと思います」とコメント。昨年、ハリウッド映画『MIDWAY(原題)』に参加した豊川は、「自分が経験したことで、改めて謙さんは20年近くも世界で仕事を続けてこられたんだな……とそのスゴさを考えるチャンスをもらいました」と、世界を股にかけて活躍する先輩の足跡の大きさを実感したことを告白する。

 さらに、「改めて思ったのは、謙さんはとても真面目な方で、自分の役だけでなく全体を考えている、ということ。“このシーンはこう解釈できるけど、君はどう思う?”と、監督や共演者とのディスカッションを多く重ねるんです。謙さんのおかげで僕自身も新たな発見があり、そういう“渡辺謙スタイル”に触れられてすごく刺激になりました」と、作品に対する渡辺の真摯な姿勢に触発されたことを明かした。

 渡辺もまた、「自分を追い詰めてくる豊川さんのプレッシャーをずっと背中に感じながら演じていました。孤独感や不信感を背負って迫ってくるのが、ひしひしと伝わってきました」と豊川の“圧”を意識しながら演じきったことを打ち明け、「彼は、僕にはないクールさを持っているんですよね。階段のシーンを撮影していたとき、追われる側の僕はガニ股で必死にガーッと降りていたのですが、後ろを振り返ると、彼が拳銃を手にカッコよく降りてくるんですよ。いやぁ、クールだなあって感心しました(笑)」と豊川の魅力を称えた。

 さらに本作は、AbemaTVと、4月から始まるテレビ朝日の新動画配信プラットフォームTELASA(テラサ)と連携し、多角的なプロジェクトを展開。豊川演じる保坂をはじめとした、逃亡者・渡辺を“追う刑事”たちにスポットを当てた、AbemaTVとTELASA(テラサ)だけでしか見られないスペシャルコンテンツの制作も決定した。

■豊川悦司(保坂正巳役)コメント
●オファーを受けたときの心境
なんといっても(渡辺)謙さんが相手ですし、一度組んでみたかった和泉聖治監督が演出されるし、しかも前後編というスケールの大きさ……。そんなチャレンジ精神あふれる企画に呼ばれたことが、とてもうれしかったですね。謙さんが現場をまとめてくださったので楽しく参加することができました。

●渡辺謙との共演について
謙さんとご一緒するのはこれで3回目ですが、確かに2人ともデカすぎるからか(笑)、なかなか同じフレームに収まることがなくて、今回がいちばんがっつり芝居させてもらったんじゃないかと思います。
改めて思ったのは、謙さんはとても真面目な方で、自分の役だけでなく全体を考えていらっしゃる、ということ。「このシーンはこう解釈できるけど君はどう思う?」と、監督や共演者とディスカッションを多く重ねるんです。謙さんのおかげで僕自身も「こういう見方があるんだ……!」と新たな発見があったのですが、それはほかの現場では、ありそうでないこと。そういう“渡辺謙スタイル”に触れられてすごく刺激になりましたし、次の仕事からもっと踏み込んだ見方をしてみようと思うようになりました。
また、僕は昨年、ハリウッド映画に出演させていただいたのですが、自分が経験して改めて、謙さんは20年以上も世界で仕事を続けてこられたんだな……と、そのスゴさを考えるチャンスをもらいました。だからこそ今回一緒にお仕事するのを楽しみにしていたのですが、やっぱりスゴイ方だなと感じました。本当にこの作品に参加してよかったなと思っています。

●オリジナル版と本作の違い
現代は昔に比べて情報量が格段に増えています。追う側も追われる側もその情報をストーリーの中で処理していかなければならず、そこはある意味、現代的なサスペンスにもなっています。オリジナル版に比べ、アクションと頭脳戦の両方が重なっていくスピード感が今回の作品にはあると思います。

●撮影について
アクションは謙さんのほうが大変だったと思いますが、僕は追う側なので謙さんが走った山道を数時間後に走ったり、謙さんが降りた階段を昼食を挟んで降りたり……同じ日に同じ場所で撮影があるのにすれ違う感じがとても面白かったです。
あとは、ダムの地下などなかなか普段の撮影ではいかないところでロケがあり、現場に行くのに5分間もエレベーターに乗りっぱなしだったり、そういうことも含めて撮影はすごく面白かったですね。

●本作の見どころ
“逃亡者VS追跡者”という1対1の骨組みは、エンターテインメントを面白くする最大の要素だと思います。それがこの作品にはしっかりあり、2人がいつどこで対峙するのか……それだけでもどんどん物語に引き込まれていくと思います。前編はとにかくノンストップアクションでガンガン進んでいき、後編は謎解きの色合いが強くなります。ドローンで撮影したダイナミックな“画”もたくさん登場しますし、5時間に近い尺は映画でもなかなかないことなので、撮影ではそれを埋めていく醍醐味を感じました。

■渡辺謙(加倉井一樹役)コメント
●豊川悦司さんとの共演
豊川さんとはこれまで何度か共演しているのですが、なぜか必ずすれ違うんですよ。2人ともデカすぎて、みなさんあまり2人を画面で見たくないのかもしれないですね(笑)。今回は、逃亡者と追跡者という関係性ですが、同じシーンで対面するところも何度かありますし、自分を追い詰めてくる豊川さんのプレッシャーをずっと背中に感じながら演じていました。

●“俳優・豊川悦司”の魅力
豊川さんのことは、もともと面白い俳優さんだなと思って作品を拝見していました。なかなかほかの俳優には出せない空気感や雰囲気を持っていらっしゃいますよね。今回、彼が演じた保坂は多くを語る役ではないのですが、孤独感や人間に対する不信感を背負って迫ってくるのがひしひしと伝わってきました。
また、彼は、僕にはないクールさを持っているんですよね。階段のシーンを撮影していたとき、追われる側の僕はガニ股で必死にガーッと降りていたのですが、後ろを振り返ると、彼が拳銃を手にシュッとした感じでカッコよく降りてくるんですよ。いやぁ、クールだなあって感心しました(笑)。実はこれまで現場であまり話し込んだことがなかったのですが、今回共演してこんなに柔らかくて朗らかで面白い方なんだとわかり……それはちょっと発見でした。

●本作の見どころ
“追う者VS追われる者”の構図はサスペンスの王道みたいなもの。本作では舞台を現代社会に置き換えましたが、非常に面白味のあるストーリーになっていると思います。前編は息もつかせぬ追跡劇が展開しますので、視聴者のみなさんにはテレビの前で「ダメダメ、そっち行っちゃダメ~!つかまっちゃう~!」なんて叫びながら見てほしいです(笑)。後半は頭脳戦のサスペンス。非常にスリリングな中で大団円を迎えるのでぜひ続けてご覧いただければうれしいですね。

(リアルサウンド編集部)

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