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いま、最高の一本に出会える

片平里菜×小西君枝が語り合う、心を豊かにする人との出会いと“音楽と食”の共通点

リアルサウンド

18/12/2(日) 10:00

 2018年にデビュー5周年を迎えた片平里菜。3月に「60分一本勝負弾き語りライブ」、5月に「『愛のせい』アルバム全曲再現ライブ&シングル全曲ライブ」といった記念公演を開催、11月にはキャリア初となるベストアルバム『fragment』をリリースするなど、1年を通してこれまでの歩みを振り返り、改めて自身の音楽と向き合うような活動を行ってきた。そして、12月1日には個人事務所「BUCHI.」の設立を発表。5年という一つの節目を終え、ここから新たな音楽人生を歩んでいくこととなった。

 地元・福島県から音楽の道を志し、上京してきた片平。この5年の間には、様々な出来事や心境の変化があったようだ。そんな中、片平の心の支えとなった人物がいる。料理研究家として活躍する小西君枝氏だ。今回リアルサウンドでは、片平と小西氏による対談を企画。二人の対話からは、信頼し合える存在がいることの素晴らしさ、人の人生を豊かにする音楽と料理に携わることの共通点などが浮かび上がってきた。(編集部)

最初は「ただ可愛いから目をつけていたんです(笑)」(小西)

ーーおふたりはいつ頃、どういうきっかけで知り合ったんですか?

片平:1年ちょっと前かな? キミちゃん(小西)がやっていたお菓子のアトリエがあって、私はそこのクッキーが大好きでよく通っていたんです。アトリエに行くといつもひとりでいらっしゃるんですけど、私は人見知りだから自分からは声をかけられなくて。でも、何回か通っているうちにキミちゃんから声をかけてくださって、そこからは行くたびに話すようになりました。で、「もっとゆっくり話したいから、ごはんでも行こうよ?」なんて言って、急接近して(笑)。話していたら地元が一緒だったり、共通点もたくさんあったんです。

小西:里菜ちゃんがお客さんとしてフラッと買いに来てくれていて。でも、まだそのときは音楽をやっている方だとまったく知らなくて、ただ可愛いから目をつけていたんです(笑)。で、「また来てくれた」ってことが何回かあって、ある日お店の閉店間際ぐらいに来てくれたときに、ちょうどお店に残っていた商品を「よかったらこれ、持っていって?」って渡したら、クシャッとした笑顔で「えっ、いいんですか?」って。クールビューティーなイメージがあったから、話しかけられたらちょっと嫌かなと思っていたんだけど、その笑顔を見て「あ、話しかけて大丈夫だ!」と思いました(笑)。それがきっかけで、そこから「お仕事は何をやってるの?」って立ち話で盛り上がって。そうしたら福島出身というのもわかったんです。

片平:それで、ライブにもお誘いして、何回か来てくださったんです。クッキーとかお菓子が美味しくてお店に通っていたんですけど、料理研究家としても活動されているので、ごはんがめっちゃ美味しくて。ライブにも差し入れをしてくださったり、私がひとり暮らしで寂しかったりするからキミちゃん家に行ってごはんを食べたりしてました(笑)。

小西:差し入れを2回持っていって喜んでもらったので、「じゃあ今度、うちに食べにおいでよ」って(笑)。

ーーなるほど。ちなみにライブの差し入れは、どんな料理だったんですか?

小西:仕事が忙しかったり、夜遅くまで曲を作っているのをなんとなく知っていたから、旬のものとかそういうものを食べてもらいたいなと思ったので、1回目はアスパラと鶏そぼろの混ぜごはんのおにぎりを、笹の葉でくるんだものにしました。

片平:どこか不摂生な感じが伝わっていたのかな(笑)。

小西:ふふふ。で、2回目は焼肉と野菜を入れたスタミナ海苔巻きを作ったんですよ。

片平:どっちも美味しかったなあ。

一緒にごはんを食べることで心の栄養ももらえた(片平)

ーー片平さんのライブをご覧になったのは、最初に差し入れを持っていったときが初めてだったんですか?

小西:そうです。六本木のEX THEATERでのライブ(※今年5月10日開催)が初めてでした。音楽をやっていると知ってすぐに曲は聴いて、そこでファンにはなっていたけど、初めて生で歌を聴いたときはすごい感動して、ちょっと泣いてしまったんです。

片平:そうだったなんだ。

小西:里菜ちゃんの歌詞とか声とか言葉とかが、全部リアルに響くんですよ。世代は違うんだけど、生で聴いたら自分の昔を思い出すような感じがあって。私も夢を持って東京に出てきて、ずっと仕事を続けているから、余計にグッときたのかもしれない。

片平:嬉しい(笑)。

小西:地方から上京して自分の夢にチャレンジするわけで、福島を離れるときの気持ちとか、家族や親友と離れるときの気持ちはすごくわかるし。そういうことを歌った歌詞もあって、自分と重なる部分がすごく多いんです。

ーー片平さんと最初にお店でお会いしたときのイメージと、ステージで歌っている彼女のイメージは重なりましたか?

小西:最初、私はモデルさんだと思っていて。

片平:(笑)。

小西:そう。すごく顔がちっちゃくてスラッとしていて、カッコいい感じだったから。そのときはまだ髪が長くて、印象もクールな感じだったけど、実際に曲を聴いたときは、どちらかというとちょっと違う感じがしたの。歌詞や曲の印象とか歌ってるイメージが本当に飾らないもので、生身の里菜ちゃんみたいな感じがすごく強かったから、第一印象よりは言葉を交わしていってからのほうがリンクしましたね。だって、ちょっと人見知りだったからか、最初は笑顔がなかったのを覚えていたので(笑)。

ーー片平さんは小西さんに対して、どういう印象を持ちましたか?

片平:キリッとした顔立ちをしているので、「怖い人かな? 厳しい方なのかな?」と最初は思っていて(笑)。ちょっと警戒というか、様子を見ているところはありました。でも、話しかけてくれるようになってからは一気に打ち解けて、「ああ、こんなに気さくな方なんだ!」と。だから、ゆっくり喋りたいなというのはありましたね。それでごはんに行きましょうと誘って。こんなにチャーミングな方だとは思わなかった(笑)。

小西:里菜ちゃんに対しては結構丸裸で接しているところがあるから(笑)。

片平:本当になんでも話してくれるんです。

ーー最初のきっかけが「食」だったわけですが、片平さんは「食」に対してどういう印象を持っていますか?

片平:私、かなりめちゃくちゃで。本当にお菓子ばかり食べちゃうし、クッキーが好きで、東京に来てから食べ過ぎて肌荒れがひどくなった時期があったくらい(笑)。だから、一時期控えていたんですけど、キミちゃんのお店のお菓子は小麦粉を使ってないグルテンフリー、ギルトフリー(※罪悪感を感じずに食の欲求を満たすこと)のお菓子が多くて。曲を作るときにおなかが空くと甘いものが食べたくなるから、ずっとつまみながら曲を作ったりしてました。しかも美味しいだけじゃなくて、食べながら人と会話したりコミュニケーションをとったり、そういう温かい食卓を提供してくれる。栄養バランスだけじゃなくて、一緒にごはんを食べることで心の栄養ももらえて、「あ、こんなにごはんって美味しいんだ!」って初めて思ったくらいです。

小西:嬉しい。

ーー例えば食で得た豊かさが、音楽に影響を与えることもあるんでしょうか?

片平:心を込めて美味しいものを作ってもらって、それを人と食べて楽しい時間を過ごしたあとに、「ああ、おなかいっぱい」で終わるんじゃなくて「ああ、明日も頑張ろう!」って活力に変わる。それがひとりでご飯を食べているときとはまったく違うし、特にひとり暮らしの食事は味気ないときがあるから、「いただきます」と「ごちそうさま」のありがたみをめっちゃ感じましたね。

常に自分の気持ちを込めて作りたい(小西)

ーー今の話って、音楽にも通ずるものがありますよね。聴いてくれるお客さんがいて成り立つし、聴くことで活力をもらえる。すごく共通するものがあるなと。

小西:そうかもしれませんね。私は学生時代から食について学んできましたが、自分の原点は誰かを思って作った料理を大切な人たちと食べること。すごく美味しいとか完璧な栄養の料理というよりも、私は心の栄養をすごく大事にしていて。それって音楽も一緒ですよね。

片平:うんうん。歌が上手とか見栄えがすごく良いとか、そういうことじゃないですよね。

小西:音楽を聴くことで勇気をもらったり癒されたりするのは心の栄養になるから、そういう意味では同じ感覚でつながっているかもしれないね。私自身伝えたいことがあって、みんなの力になれたら嬉しいということが第一にあってやっているから。

片平:確かに。

ーー受け取る相手を思い浮かべて作っているわけですものね。

小西:そうですね。顔がわかると、気持ちも込めやすいし。例えば里菜ちゃんに作るときは里菜ちゃんのことを考えるから、ひとり暮らしだし野菜をたくさん食べてもらいたいとか、外食とは違う家庭の味を楽しんでほしいとか考えるし。仮に不特定多数に対して作るとしても、これを食べて何かが伝わればいいなって気持ちを込めて作るのと流れ作業で作っているのとでは、料理自体に人の温もりがある/なしが出ると思うから、常に自分の気持ちを込めて作りたいなと思っています。

片平:……カッコいいでしょ?(笑)。

ーーはい(笑)。片平さんも身近にいる人や大切な人に向けて作る曲もあれば、不特定多数の人に届けたい歌もあるでしょうし、そうやって音楽を介して人とつながりたりという思いが強いわけですよね。

片平:強いですね。私も「こんな曲も書ける、あんな曲も書ける」っていう技術や上手さを顕示するよりは思いや感情を大切にしたいし、自分から生まれた感情が真新しかったらそれを形にして人に伝えたいと思うし。スタートは自己救済ではあるんですけど、それが最終的にほかの人を救う曲になったらいいなというのはありますね。

人の温もりを求めていた(片平)

ーーそういう音楽活動を続ける中で、気づけばメジャーデビューから5年経ち、初のベストアルバム『fragment』を発表できるのは正直すごいことですよね。

片平:そうですね。ベスト盤を出せるぐらい曲をリリースし続けていたという憧れは、ずっとありました。でも、実現できるなんて想像もしてなかったので、今はすごく嬉しいです。

ーー今回の取材に際し、小西さんにお気に入りの楽曲を選んでいただいたんですよね。

小西:はい。好きな曲が多すぎて選ぶのが難しくて、まったく絞りきれなかったんですよ(笑)。

片平:嬉しい(笑)。

ーー小西さんが選んだのは「夏の夜」「からっぽ」「HIGH FIVE」「誰もが」「異例のひと」の5曲。

小西:歌詞を改めて読みながら曲を聴いて、ちょうど今の私の心に留まった曲を選びました。「夏の夜」は里菜ちゃんのデビュー曲ですけど、書いた時期は10代後半ぐらいだよねとか、「からっぽ」も東京での生活が長くなってから書いた曲だよねとか……私も東京に出てきてから20年になるんですけど、料理に関する仕事をしていきたいと思って、料理の学校に入学するために上京してからずっと食に関することをやり続けているんですよ。でも、続けていく中で当初思っていたのとは違う形のお仕事もあって、20年ぐらい経った今また新たにターニングポイントというか改めて考える時期で。「なんで食の仕事をしていこうって、高校2年生のときに決めたんだろう?」とか「食の仕事でもコックさんになるとか栄養士さんになるとかいろんな選択肢がある中で、私は何を一番目指していたんだろう?」とか、原点に戻るタイミングというか昔を思い出すことが多いんです。今回選んだ曲の感じじゃわりとそういう、夢もあるけど不安もあるみたいなものが多いかもしれませんね。

片平:確かに。「からっぽ」とかそうですね。

小西:「異例のひと」はまたちょっと違って、これは可愛くて曲もすごく好きで、定番として入れました。「夏の夜」とか「からっぽ」とか「HIGH FIVE」とかは……。

片平:気合いを入れてやっていくぞ! みたいな(笑)。

小西:そう。不安な気持ちと、テンション高めに「頑張ろう!」っていう思いが混ざった感じだよね。

片平:それで、「誰もが」は夜にひとりレシピを考えたり(笑)。

小西:そうそう(笑)。今回選んだ5曲はそういう感じですね。

片平:嬉しい! 私は私で、キミちゃんの存在にはすごく救われているから。出会ったこの1、2年の間がちょうど私、自分の活動にめっちゃ悩んでいた時期で、特に去年は何か苦しくて、なんでこんなに楽しくないのか、その理由がわからない時期だったんです。そこからちょっとずつ原因がクリアになっていく中で、ひとりの時間に自分と向き合うことがどんどん多くなっていって。それは自分で求めてそうしていたんだけど、それこそ「からっぽ」じゃないけど……人の温もりをすごく求めていたんですよね。親元を離れて東京でひとり暮らしをしていて、友達もいるけど気軽に誘えるみたいな子は少なかった。それでもごはんは食べないと元気が出ないので、いろんなお店に行ったり、それこそキミちゃんのアトリエに行ったりして、そこで会話するだけで本当に元気をもらった。この1年はそうやって救われていたのかな。

ーータイミング的にも、25歳前後って人生に関して悩む時期でもありますし。

小西:結婚する友達が増えてきたりして、大人を意識するというか。20代前半は若さが勝って夢や希望を追いかけていたけど、25を超えたぐらいで女性は特に「あ、30までもう5年切った」と感じるのかもしれないね。私も27歳ぐらいのときに仕事とプライベートで大きく変わるタイミングがあっから。

ーー大学生が社会に出てちょうど3年ぐらい経ち、結婚する人も出てきたり、会社で地位を確立する人も出てきて、自分を他人と比べたりすることも増えるのかなと。

小西:人と比べる時期っていうのはたぶんありますよね。

片平:うん、それで焦りますよね(笑)。

小西:それで自信をなくしたり。

ーーましてや片平さんの場合、サイクルの速い音楽の世界に身を置いているので、余計に感じることがあるのかもしれないし。

片平:確かに。比べられる業界だから余計にしんどかったのかな。だから、音楽とまったく関係ない世界の人や私のことを知らない人……ゆくゆくは知ってもらいましたけど、最初は知らない人と話すことが単純に楽しかったし、逆になんでも話せたというのはあるかもしれないですね。

小西:私も料理業界に仲間や友達が多いし、食関係の学校だったから同級生も形は違えど同じ業界にいるけど、そこまですべてさらけ出せないところがあるから。全然違う業種だからこそ話せることもあるし、年齢も違うからわりと話やすかったのかな。

味も料理も、記憶を大事にしたい(小西)

ーー考えてみると、高校生の頃に書いた「夏の夜」と上京していろんな経験をした中で生まれた「からっぽ」が同じCDの中に共存しているのは、興味深いことですよね。

片平:確かに。デビューしてからは5年だけど、曲の年齢はもっと幅広いですものね。10代後半から20代半ばまで。でも、キミちゃんみたいな大人の女性に共感してもらえることはめちゃくちゃ嬉しいです。

小西:共感しまくりだよ(笑)。女の子の気持ちを描いているというのもあるかもしれないけど、懐かしさで「ああ、そうそう!」というのもあるし、今の自分ではっと気づくこともあるし、年齢は関係ないかなと思う。

ーー食にもありますよね、「そうそう、この味!」みたいなことが。

小西:懐かしい味を久々に体感すると、子どもの頃を思い出したりとかね。記憶に残るってすごいことですよ。だから私は味も料理も、記憶を大事にしたいと思っているんです。

ーー音楽の場合、ベストアルバムを作るということは自分の過去とも向き合うことになるわけですよね。

片平:ふふふ。結構自分の音楽に泣かされることはありますよ。当時の情景がフラッシュバックして、「ああ、こんなに大切な時間を過ごしていたんだな」ってあとになって気付いたりとか。それこそこの5年間というのは、アルバムタイトルとかこのアルバム自体が放っているオーラどおり、すごく大切な時間。右も左もわからなくて失敗したこともあったし反省もあるけど、それがなかったら何も学べなかったし、逆にいろいろ経験できたことが強みに変わったと思います。だから、このアルバムをもってまた活動できるのは最強だと思います。本当に愛おしくてたまらない作品になりました。

ーー各ディスクに付けられた「darling」「honey」というサブタイトル自体が、すべてを物語っていますものね。

片平:そうなんです。特別洗練されているわけでもないし、まだまだ未熟だなとは思うんですけど、惰性で作ったものはひとつもない。そう思うと、可愛くてたまらない曲たちですね。しかも、それぞれの曲に対して自分だけじゃなく、いろんな人が気持ちを入れ込んでくれているんだから、より大切なんです。

ーー先ほど小西さんがおっしゃったように、音楽も食も結局は思いがすべてなんでしょうね。曲も料理も人と人のつながりがあってこそですし。

小西:ひとりでは生きていけないですし、人との縁やつながりは大事だなと思います。

片平:うん、人ですね。私はこの1年、人にめちゃくちゃ癒されましたから。実家とか地元にいたときは周りに人がいるのが当たり前だったから、どちらかというとひとりの時間を大切にしたくて、積極的にひとりになりたがったけど、東京ではひとりが当たり前だから人との出会いや良い縁やつながりは大切にしたいなと思って、逆に自分から求めるようになったし。それで、どんどん好きな人が増えていって自分の世界が広がった。曲を作る人って自分が出会った人や自分が見てきた、聞いてきたことがすべてだから、余計に大切なんです。

自分が選んだ世界をどれだけ広げていけるかが大事(片平)

ーー片平さんをデビュー時から見てきて感じるのは、そうやって人を引き寄せる魅力が人一倍強い人なのかなってことでして。

片平:かまってちゃんなのかなあ(笑)。確かに自分から求めてはいますよ。キミちゃんのこともお店に入って「いつも素敵だな」と思って見ていて、でもお仕事中だし話しかけられないしなって壁はあったけど、ただ買って帰るだけじゃ味気なくて会話したかったから。だって、楽しいほうがいいじゃないですか。もちろん孤独な時間も大切だけど、同じ時代を過ごすんだから、なるべく人と生きたいと思うし、勿体ないなって。私、人見知りですって自分から言っちゃう癖があるけど、そのままだともったいないと思うんです。

ーーその感覚は、今回のベストアルバムの収録曲にも通ずるものがありますよね。いろんなアーティストさんがアレンジや演奏で参加していて、それこそTHE BACK HORNと再レコーディングした「最高の仕打ち」なんてまさにそういうつながりから生まれたものですし。人とのつながりから生まれた音楽の、最初の集大成がこのアルバムなのかなと。

片平:曲ごとに顔ぶれが違いますし、本当にそうですね。結局、私は人がいないとひとりでは何にもできないんだと思います。

ーー人に対する思いの強さが、活動の原動力にもなっていると。

小西:それがなかったら、今の仕事はしてないかもしれないですね。だったらほかの仕事でもいいなと思うし。結局、私は人が好きなんですよ。

片平:確かに。私も同じです。

小西:里菜ちゃんと一緒で、人が好きで寂しがりなんだと思う。人がいるのが嬉しいから、心を込めて自分ができることや得意なことを届けたいんです。

ーーそんな片平さんがここから6年目、7年目とどんな道に進んでいくのかも楽しみなわけですが。

片平:今は選択肢を広げすぎていて、迷っているというのもあって。それは幸せな悩みですけどね。今までは人に選んでもらうことが多くて、例えばデビューにしても大人が私を引っ張り上げてくれてこの世界に入ったわけですけど、そこからいろんな経験をさせてもらって、いろんな人と出会ってこれだけの曲を作って届けた。5年間でひととおり経験したことで、今度は自分が選んでいく番なのかなって。でも、それによって間口が狭くなるわけじゃなくて、自分が選んだ世界をどれだけ広げていけるかが大事なのかなと思います。

ーー20代前半での経験があったからこそ、その境地にたどり着けたわけですものね。

片平:はい。なので、これまで携わった方全員に感謝を伝えられるぐらい、大きくなりたいと思っています。

(取材・文=西廣智一/写真=伊藤惇)

■リリース情報
『fragment』
11月14日(水)
完全数量限定生産盤(2CD+DVD):¥4,500(税抜)
通常盤(2CD):¥3,000(税抜)
<CD収録曲>初回、通常共通
Disc1 darling(全13曲)
M1.女の子は泣かない
M2.誰にだってシンデレラストーリー
M3.Oh JANE
M4.CROSS ROAD
M5.夏の夜
M6.この涙を知らない
M7.愛のせい
M8.Love takes time
M9.煙たい
M10.Come Back Home
M11.amazing sky
M12.最高の仕打ち
M13.からっぽ

Disc2 honey(全13曲)
M1.HIGH FIVE
M2.誰もが
M3.baby
M4.ラブソング
M5.なまえ
M6.小石は蹴飛ばして
M7.Party
M8.異例のひと
M9.結露
M10.Hey boy!
M11.BAD GIRL
M12.心は
M13.始まりに

アルバム特設サイト

■ライブ情報
『片平里菜 live 2019 fragment live darling & honey』

day1 darling  
2019年2月10日(日)大阪 なんば Hatch

day2 honey   
2019年2月24日(日)東京 Zepp DiverCity

<チケット>
片平里菜オフィシャルサイトにて先行販売を12月1日(土)~12月10日(月)まで実施

片平里菜オフィシャルnote
片平里菜オフィシャルTwitter
片平里菜オフィシャルサイト

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