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イッセー尾形の「ええよ」の一声 『スカーレット』戸田恵梨香とどんな師弟関係に?

リアルサウンド

19/11/11(月) 12:00

 NHKの連続テレビ小説『スカーレット』が7週目を迎えた。火鉢の絵付け師・深野心仙(イッセー尾形)の独特なキャラクターと、絵付けに熱中する喜美子(戸田恵梨香)の姿が印象的な回となった。

 丸熊陶業にやって来た深野と出会う喜美子。気難しそうな表情で喜美子を見つめる深野だが、その表情に似つかわしくない可愛らしいくしゃみをしたり、絵付け室に入ってきた喜美子を無言で追い出したりと、変わった人物のようだ。

 丸熊陶業の社長・熊谷秀男(阪田マサノブ)は深野について「日本画を描いてはった立派な先生」と説明するが、喜美子は「立派な……?」と訝しげな表情を浮かべた。

【写真】『スカーレット』絵付けに没頭する喜美子(戸田恵梨香)

 社長は、絵付けをやってみたいという喜美子を紹介すると、深野は飄々とした様子で受け入れた。絵付けの体験がすんなり決まり、喜美子は大喜び。弟子の池ノ内富三郎(夙川アトム)と磯貝忠彦(三谷昌登)から絵付けの流れを一通り教わると、喜美子はさっそく火鉢に絵を入れることになった。

 喜美子をすんなり受け入れた「ええよ」のひと言や2人の弟子とのやりとりから、深野がとてもマイペースな人物なのだとわかる。第7週初日では、その掴み所のない性格から「立派な先生」らしさは感じにくい。しかしイッセーの肩の力が抜けた演技は、深野の描くのびのびとした絵のタッチにつながるところがある。絵を描くのが大好きな喜美子にとって、深野との出会いが重要な出来事になるのだろう。

 喜美子は時間を忘れて絵付けに熱中していた。「遅くなってもええの?」と池ノ内からの問いに「晩ご飯までには」と答えていた喜美子だったが、深野たちが帰り、あたりが暗くなった後も黙々と絵を描き続ける。深野たちの前で、絵付けを体験できる嬉しさや絵を褒められた喜びから無邪気な表情を浮かべていた喜美子。1人黙々と作業をする喜美子の表情も明るかったが、大好きな絵に向き合うことへの喜びは凄まじい集中力として表されていた。

 淡々と笑いを提供するイッセーの演技と喜美子の若々しい一面を演じる戸田。演技派として名高い2人のやりとりはコミカルでありながら、深野と喜美子が師弟関係になることを感じさせる息の合った演技だった。喜美子と深野がどのようにして師弟になっていくのか、楽しみだ。

(片山香帆)

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