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白髪一雄

20/2/8(土)

時代は平成から令和へと変わり、2020年再び東京でオリンピックが開催される年に、前回1964年東京オリンピックの頃に制作された抽象絵画が、ここ数年で熱い視線を集めているのをご存知でしょうか。吉原治良を中心に1954年に兵庫県芦屋市で結成され、約20年に渡り前衛的な作品を世に送り出してきたアーティスト集団「具体」。海外(アメリカ)での評価は目覚ましく、2013年に「GUTAI」展が、NYのグッゲンハイム美術館にて開催されるなど我々日本人が知らないところで、昭和時代の作品に注目が注がれているのです。その「具体」の主要メンバーであった白髪一雄の人気は特に際立っています。ジャクソン・ポロックやイブ・クラインを髣髴とさせるアクションペインティングは、言葉の壁を易々と飛び越え世界へ大きく羽ばたいています。白髪の代名詞でもある、床に広げた支持体に足で直接描く「フット・ペインティング」の荒々しい痕跡は、観ている者に迫りくる大波のようです。抽象絵画は何を描いているのか分からないので敬遠されがちです。でも白髪作品からは、形と色で表現された生命の躍動を誰しもが強く感じられるのです。気持ちが塞いでいたり、悩んでいたりする時にこそ観に行きたい展覧会です。

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