ニッポン放送によるイベント「佐久間宣行のオールナイトニッポン0（ZERO）リスナー大感謝祭 2021～freedom fanfare～」が昨日11月12日に東京・東京国際フォーラムホールAで開催され、番組パーソナリティのテレビプロデューサー・佐久間宣行が出演。ゲストに劇団ひとりを迎えたほか、DJ 松永（Creepy Nuts）がサプライズで登場した。

これは今年2021年1月に開催される予定だったが、コロナ禍の影響で中止になったイベントの振り替え公演。すでに出来上がっていたステージセットやVTRの数々がようやく日の目をみることになった。オープニングは映画「ファイト・クラブ」をオマージュしたVTRで始まり、佐久間がスクリーン越しに「リスナー諸君、イベントへようこそ」と客席へと呼びかける。その後、船長のコスチュームで「ヨーソロー！ テレビプロデューサーの佐久間宣行です。野郎ども、宴の準備はできてるかー！」と船上から登場した佐久間は「すげーな！ 5000人だよ5000人！」と大きな会場でのイベントに興奮してみせた。

以前の番組イベントに、佐久間が手掛ける「ゴッドタン」（テレビ東京系）MCのおぎやはぎの小木と矢作を1人ずつ迎えていたことから、今回も「ゴッドタン」の劇団ひとりが出演する流れに。話題のドラマ「イカゲーム」公式だというジャージを着用して登場したひとりは、佐久間と18年の付き合い。「メディアで話したことがないことを」という佐久間の意向のもと、2人は「ゴッドタン」はもちろん、ひとりが監督脚本を担当する映画「浅草キッド」、佐久間が手掛けて千鳥がMCのバラエティ「トークサバイバー！」（共にNetflix）などについて、ここだけのトークを繰り広げていく。ひとりに関して佐久間が明かした事実がひとりを大きく驚かせる場面もあった。

DJ 松永が現れたコーナーには元々、サンボマスターがサプライズでゲスト出演する予定だったという。しかしサンボマスターの山口隆が網膜剥離を患っていることが今週発表され、惜しくも欠席に。佐久間はサンボマスターから寄せられた「佐久間船長、またイベント開催をお願いします」とのメッセージを読み上げた。代役としてイベント前日に急遽オファーを受け、出演を快諾した松永に佐久間は感謝しきり。「オールナイトニッポン0」パーソナリティ就任記者会見が初対面だった2人は当時から現在までを振り返り、互いのことを熱をもって称賛し合う。昨今の活躍によってニッポン放送内で「ミラクルボーイ」と呼ばれているという松永は、やがて運搬されてきた機材を用いて、事前のリハーサルもないままにステージ上で音の調整を軽く行ったあとさすがのDJプレイを見せつけた。

当初、佐久間がテレビ東京の社員だったときに開催されるはずだったため、ロケVTR「佐久間のグルメ」などテレ東の名物番組を思わせる映像もいくつか上映されたこのイベント。佐久間は、ここだけでしか話さないという「大物芸能人に迷惑をかけた話」を披露したほか、番組のレギュラーコーナー「カンペッ!!」や、リスナーから寄せられたクイズに答える「クイズ！テニスの王子様」などにも楽しく臨んでいく。ひときわ異彩を放ったコーナーが、従来の「旗上げゲーム」を菓子のチュロスを用いて行うリスナー提案企画「チュロ上げゲーム」だ。実施にあたってかねてより番組内で佐久間は懸念の声を上げていたが、実際にゲームが始まってみると、音声に合わせて真剣な表情でチュロスを上げたり下げたり食べたりおかわりしたりを繰り返すパフォーマンスでリスナーたちの笑いと拍手を誘った。

エンディングでは自身の父親のエピソードを伝えた佐久間。2時間を超えるイベントを締めるにあたって「最高のお客さんでした」と告げ、会場を見渡して「皆さん、全員ラジオでつながってるんですもんね。すごいことだよな。いやー、頭おかしいですよ（笑）」とうれしそうな様子を見せる。最後におなじみ「野郎ども、港に別れを告げろ、ヨーソロー！ テレビプロデューサーの佐久間宣行でした！」と挨拶してステージを去ったあと、会場のスクリーンには次の何かをにおわせる佐久間の微笑みが映し出されていた。このイベントは生配信されており、配信チケットは11月28日（日）21時まで販売中。アーカイブ配信は同日23:59まで。

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