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「これから先の景色も一緒に歩んでいけたら」BUDDiiS初の有観客ワンマンライブをレポート

ぴあ

「BUDDiiS vol.00~LIVE SHOWCASE~」

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8月3日(火)、11人組ダンス&ボーカルユニットBUDDiiSが「BUDDiiS vol.00~LIVE SHOWCASE~」をduo MUSIC EXCHANGEにて開催した。夜公演の模様をレポートする。

5月に新型コロナウィルスの影響で無観客配信となったワンマンライブの振替公演である本公演。リベンジとも言える今回の公演に対するメンバーの気合は並々ならぬもの。SNSやメンバーのブログではたびたびレッスンやリハーサルの様子が報告され、ファンの期待感を高めていた。

会場はもちろん満員御礼。ファンは手にペンライトを携え、今か今かと開演時間を待ちわびていた。
暗転し、スクリーンにメンバーがひとりずつ映し出されていくと、歓声をかみ殺すような小さな声が漏れる。
1曲目を飾ったのは新曲『ENCHANT』。ステージに立つBUDDiiSのメンバーそれぞれには笑顔があった。それだけで、有観客のライブステージに立てるのが楽しくて仕方がないというのが伝わってくる。この日を待ちわびていたのは誰よりも彼らだった。

1曲目を終え、それぞれが会場を見回したあと、「BUDDiiSです!」と挨拶。ただ、この日は、YUMAが新型コロナ感染で欠席。10人のステージとなっている。
FUMINORIは「メンバーのYUMAが出演できなくなってしまって、本人も僕たちも悔しい気持ちでいっぱいなんですけど、YUMAの気持ちもここに持ってきました。11人でしっかりパフォーマンスを見せるので、みなさんぜひ最後まで楽しんでいただければな、と思います」と意気込みを語った。

そして話題は新曲『ENCHANT』へ。FUMINORIが「うちの天才、KEVINが作ってくれました」と明かすと、KEVINも「かわいい(曲)だよね」とにっこり。FUMINORIが「想像膨らむようなストーリーというか」と言うと、「後ほど歌詞も公開されたら観てほしいな」とファンに呼びかけた。また、振り付けはFUMIYAとFUMINORIが担当。

「僕だけを見て 目を逸らさないで」

今回のライブでは配信も行われており、早速、オンラインで参戦していたファンからも新曲や衣装への感想が。「めちゃくちゃカッコイイ!」「衣装ステキ!」というメッセージにメンバーの表情を和ませた。MORRIEが自分に対するコメントしか拾わないことにFUMINORIがツッコむ……とおなじみの光景でファンを笑わせつつ、2曲目へ。初のDigital Single『CLICK ME』ではキレのあるダンスを見せながら、「僕だけを見て 目を逸らさないで」という歌詞を感じさせるように、会場にいるファンひとりひとりと目を合わせている姿が印象的だった。立て続けに夏にぴったりの新曲『Under The Sea』を披露し、会場のボルテージを上げていく。

汗をきらめかせる躍動的なパフォーマンスのあとのステージには、KEVINとMORRIE、SHOOTの3人の姿が。
TikTokなどではたびたびハモり動画が公開しているが、「今回はオリジナルの曲を披露したいと思います! そしてなんとうちのかわいいSHOOTくんが作詞に挑戦したんです」とKEVIN。今回、作詞初挑戦となったSHOOT。「初の作詞だから。これから大事な曲になっていくと思うので、聴いてくれたら嬉しいなと思います」と少しはにかみながら言うSHOOTが曲フリをし『カケラ』を3人で歌い上げた。3人の美しいハーモニーにのった誠実さを感じさせる言葉たちが会場に染みわたっていく。

「じゃあ俺帰るわ」とKEVINが軽やかに立ち去ると、SHOOTのギターに合わせてMORRIEが歌う『幸せになって笑って』というもーりー兄弟によるステージが。2人だからこそ作り出せるという空気があるのだろうか。そのパフォーマンスに会場が引き込まれていくのが分かる。

ボーカルチームが歌声で聴かせたあとは、ダンスチームが魅せる。
KEVINが作ったという曲に合わせた「DANCE SHOWCASE」。ダイナミックなダンスはFUMIYAとFUMINORIが振り付けたものだという。曲終わりに軽くタッチを交わしたFUMIYAとFUMINORIの表情には充実が滲んでいたようにも見える。
ライブ終盤にかけてギアが入っていくかのように、ボーカルはのびやかに広がり、ダンスはキレを増し、パワーが満ちていく。

ボケとツッコミ、メンバーの団体芸

「みんなが僕たちに会いにきてくれたように、僕たちもみんなに会いに来ました」というFUMINORIが言い、披露されたのは2nd Digital Single『ALIEN BOY』。会場は音ともにペンライトが揺れ、彼らと一緒に踊り、一体感が増していく。そしてKEVINの作詞作曲『Brighter』で本編を締めた……が、ステージ去り際の「アンコールあるんですよね?」というMORRIEからFUMINORIへの確認が行われるなど、いつでもおちゃめな側面を忘れない。
ボーカル、ダンスのクオリティの高さはさることながら、どんなときにでもボケ、すかさずツッコみ、誰かがフリをすればきちんと拾ってボケていく……というバラエティ力の高さは唸るばかり。唐突に“FUMINORI音頭”が始まったかと思いきや2度3度とかぶせてくるし、それを見たHARUKIが自分から立候補してネタ(?)を披露するも、メンバー総出でツッコまれるという、メンバーによる団体芸が出来上がっているのはニッコリとしてしまう。

観客の手拍子に応えて登場したアンコールでは、新曲『Under The Sea』が8月4日に配信リリースがされること。さらにこの日欠席のYUMAが電話で登場して元気な姿を見せ、9月26日に大阪なんばHatchでのワンマンライブ開催をサプライズで発表した。YUMAが発表することを知らなかったらしいメンバーは驚きの表情を浮かべ、「こういうこと仕込むなって!」とスタッフにクレームを繰り出し、会場の笑いを誘う。東京以外でのライブは初めてとなるBUDiiS。「めっちゃ楽しみ!」とそれぞれ声を弾ませた。

「これから先の景色も一緒に歩んでいけたら」

そして、「まだ本当にデビューしたての僕たちに、こんなたくさんの人がついてきてくださって本当に感謝しております。ありがとうございます。引き続き、僕たちもこれからもたくさんのことを経験して、たくさんのことをみなさんに伝えていくと思いますので、これから先の景色も、一緒に歩んでいけたらな、と思っております」とFUMINORIが挨拶。配信リリースとなる『Under The Sea』を改めて披露し、ファンとの時間を名残惜し気に終えた。

デビューして3ヶ月弱ながら、その多彩さと可能性の大きさを見せつけたBUDDiiS。新曲も配信され、MVの公開も8月13日に控えている。さらに、初の大阪でのワンマンライブの決定。これからどんな活躍を見せてくれるのか。BUDDiiSの夏は、まだ始まったばかりだ。

取材・文/ふくだりょうこ

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