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『ゆうたの』本田翼×岡山天音が語る、ゲームで広がる人との繋がり 「生きやすい世の中に」

リアルサウンド

19/1/29(火) 18:00

 ドラマ『ゆうべはお楽しみでしたね』(MBS/TBSドラマイズム)が現在放送中だ。金田一蓮十郎の同名漫画を原作とした本作は、オンラインゲーム『ドラゴンクエストX』(以下、『ドラクエX』)で知り合った男女のシェアハウス生活が描かれるラブコメディ。本作のW主演を務める本田翼と岡山天音にゲームの魅力や、本作がテーマとするゲームを通した人との繋がりについて話を聞いた。

【写真】本田翼&岡山天音撮り下ろしショット

■岡山「『いいね』を返して走って逃げた」

ーー出演が決まった時の率直なお気持ちはいかがでしたか。

岡山天音(以下、岡山):僕は漫画が好きで、金田一先生の作品は『ハレグゥ』(『ジャングルはいつもハレのちグゥ』)を読んでいたのでとても嬉しかったです。この作品に出演することが発表されてからは、他の作品の撮影現場に行くと、「僕も『ドラクエ』やってるんですよ」と声をかけられることも多くて、ゲーム好きが周りにこんなにいたんだなと驚きました。

本田翼(以下、本田):私ももともと金田一先生の作品がすごく好きで、原作も読んだことがあったので、率直に嬉しかったです。子どもの時から好きだった作家さんの作品に出ることができて、しかも『ドラクエ』という自分が大好きなゲームの作品で、最強の組み合わせが重なったなと興奮しました。

ーー役を演じるにあたって意識した部分はありますか?

本田:みやこは見た目だけが派手で、中身は普通の女の子なので、特に動作で意識したことはなくて、外見のメイクの練習はしました。

岡山:僕は普段あまりゲームをやらないので、クランクインする前に、『ドラクエX』をプレイしました。でも、“オンライン”の中で人見知りを発揮してしまい、全く話しかけることができなくて、“オフライン”な感じになってしまって(笑)。役柄としては、皆さんの日常の中のどこかにいるような人なのかなと思ったので、できる限りシンプルにいじられるキャラを意識しました。

ーーゲームの楽しさは味わえました?

岡山:そうですね、うーん(笑)。集団で戦ったり、冒険している人とすれ違う時に、孤独を感じて寂しかったです。楽しそうだな……って。「いいね」とアクションを起こしてくださる人がいたんですけど、「うわ、やべ。してくれた」と思って、どうしようかとなって、「いいね」を返して走って逃げたりしていました(笑)。

ーー本田さんはゲーム好きで有名ですが、岡山さんにゲームの面白さを伝授したりは?

本田:私は以前からこのゲームをやりこんでいたので、楽しさも怖さも知ってるのですが、岡山さんが本当に人見知りで。初めは全く会話がなくて、頑張って話しかけたりしたんですが、会話のラリーが続かなくて……そうだよね?(笑)

岡山:そうですね(笑)。

本田:質問にきちんと答えるで終わっちゃう、ね?

岡山:はい(笑)。

本田:だから、まだ教えるまではいけていないです。

ーー今もあんまり目を合わせる感じないですね……。

岡山:いやいやいや(笑)。もうでも、はい。

本田:全然合わせないじゃん(笑)。

■本田「自分の好みを反映させてる」

ーー実際にゲームをプレイした時にはどんなキャラを選びましたか?

岡山:役と同じプクリポにしました。すごい人気なんですよね、プクリポって。

本田:みんな使ってるよね。私は見た目がかっこいいからという理由でウェディのキャラにしました。

岡山:実際に使ってみたら愛着が湧いてきてしまって。漫画ではプクリポが「可愛い可愛い」って言われてるから、そうなんだな~と頭では理解していたけど、実際にプレイして気持ちがわかりました。

ーー2人がシェアハウスを始める原因になったのが互いにネカマ・ネナベだったということでしたが。

岡山:キャラクターを自分で選べるので、そういう世界で理想の自分のようなものを楽しむ人の心理はすごく納得できました。

ーー本田さんがウェディのキャラを選ばれた理由は?

本田:自分でも不思議だなと思うんですが、「かっこいい」とかが好きだから、そのキャラ選んだのかなって気づいた時があって。見た目の部分などで自分の好みを反映させてるかもしれないです。

岡山:なるほど。僕は、ゲームをプレイしていて、プクリポというペットを飼ってる感覚もありました。コスチュームを替えたりとか、愛で方はペットにちょっと似ているのかも。

本田:名前は何にしたの?

岡山:「こな(粉)」です。

本田:パウダーだから?

岡山:そう。

本田:(笑)。

岡山:何ですか(笑)。

本田:もうちょっと愛のある名前にしてほしい(笑)。

■岡山「俺、どういうイメージなんですか(笑)」

ーー普段使いたい呪文はありますか?

本田:定番になってしまうんですが、「ルーラ」ですね。撮影の現場がちょっと遠かったので、どれだけ一瞬でワープしたいと思ったか……。その時「ルーラ」を使いたいと切実に思いました。移動の時間がなくなるだけで結構人って幸せじゃないですか。だから「ルーラ」が欲しいかな。

岡山:そうですね……あ、でも「ルーラ」いいですよね~。

本田:(かぶっちゃうから)ダメだよ(笑)。「リレミト」は? 洞窟とかから脱出する呪文。

岡山:いや、洞窟とか普段そんなに行かないですよ(笑)。そこから出られるっていうこと?

本田:入り口まで戻れるから結構大事。

岡山:俺、どういうイメージなんですか(笑)。

本田:つらい時、脱出できたらいいかなって。

岡山:なるほど。色んな意味で迷子になっちゃうことがよくあるので、じゃあ「リレミト」で(笑)。

ーーゲーム内で誕生日を祝うエピソードが素敵でした。本田さんは実際にゲームをしていて、そのような体験談などはありますか?

本田:所属していたチームで、結成から節目の年にお祝いをしたり、新しい人が入ってくるとみんなが集まって「よろしくね~」という歓迎会をやったりしましたね。嬉しいもんです。

ーー岡山さんは、ゲーム内で驚いたり、良いなと思ったことはありましたか?

岡山:まずゲームの中でみんなが集団で歩いていることに驚きました。色んなところですれ違う度に、「どうやったらそうなれるの?」と思いながらひとりでストーリーを進めていて(笑)。

本田:オンラインゲームも結局、話しかけないと友達はできないんですよね。

岡山:そうなんです(笑)。その話を最初の頃に本田さんに聞いて、出会いの町があると教えてもらったんですけど、行けずじまいでした。

ーー本田さんは『ドラクエX』内ではプレイヤーたちとどんなコミュニケーションをとるのでしょうか。

本田:私はすごい楽しんでます。自分のことは明かしていませんが、ゲーム内での友達がたくさんいて、ゲーム内のコミュ力は高いみたいです。

ーーゲーム内での人との繋がりが広がっていくことはどう思いますか?

本田:新しい時代ですよね。とってもいいと思います。ゲーム内だけの関係性かもしれないけど、日頃のストレスを発散できるし楽しみを見つけられる。そういう娯楽が増えていくことは、生きやすい世の中になっていくんじゃないのかなって。

岡山:僕もオンラインゲームで友達がたくさんいるのが素敵だなと思いました。たくみのように現実世界では、交友するのが苦手な人にも、非現実世界ではちゃんと居場所があって、孤独も感じにくくなっていくだろうし、良い文化だなと思います。

■本田「お互い相乗効果だった」

ーー今回共演したお互いの印象は?

岡山:2人だけの撮影が連日続いたんですが、本田さんがいると現場がすごく明るくなるんですよ。主演として真ん中に立つ人にとって大事なことだし、僕も今後は頑張ろうって、勉強させていただきました。スケジュールはハードでしたが、楽しく撮影ができました。

本田:岡山さんもスタッフさんたちと話してたじゃないですか? 岡山さんこそ現場を盛り上げていましたよ。

岡山:そうですね(笑)。ちょっと頑張ろうと思って。

本田:お互い相乗効果だったんですね。岡山さんは、すごくマイペースな方なんですけど、感情にはむらがない方なので、すごく一緒にいて楽でした。

ーーそれぞれネイルサロンとアニメイトで働いていて、他の共演者の方の印象はいかがでしたか。

岡山:マモ様(宮野真守)演じる大仁田店長は全話に出演してるんですけど、撮影は2日間くらいだったんです。本当に2日間というのが信じられないくらい、とても濃く印象に残ってて、急にアドリブを入れるので笑いをこらえるのに大変でした。ゆうたろうくんも個性的で、色んな個性を持った人たちが集まった現場だったので、お芝居をするのが本当に毎日楽しかったです。

本田:ネイルサロンの撮影は1日で終わってしまったんですけど、芦名(星)さんがお姉さんな感じで現場を引っ張ってくださったり、あのさんがすごく独特な方で(笑)。芦名さんもサバサバしているように見えて実は恋バナが好きみたいなギャップがある方で、個性的な人たちが多い現場でした。

ーー2019年のスタートを切る作品としての意気込みをお願いします。

本田:新年早々、心が癒されるドラマになっていると思います。胃もたれした体にちょうどいい、あったかいドラマです。

岡山:うまいうまい。

本田:ね? お餅食べ過ぎた人にちょうどいい作品になっています。

岡山:非常に気合を入れて撮影したので、自分にとっての新年スタートの作品として、すごく嬉しいです。新年早々清々しい気持ちで見てもらえるドラマになっているので、ぜひ、皆さんに楽しんでいただけたらなと思います。

(大和田茉椰)

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