稲葉友の「話はかわるけど」
センス×憧れ×能力【中編】
毎週連載
第90回
すべての写真(SNSの台頭で、センスが可視化され更に洗練され続けている昨今。「センス評論家・愛好家」である稲葉さんの、愛憎入り混じるこだわりのセンストークに、思わず納得⁉
前提として、センスがあるという評価を受ける人は人知れない努力をしているということは認識しておきたい。新規開拓していこうというマインドが有り、経験値を確かに積み重ねている感じ。その上で足し引きが上手。
この仕事を始めたころからセンスについていろいろ考え過ぎている自覚がある。そんなセンスを憎み、センスに憧れ、センスに恋い焦がれ、センスに振られ、センスに一喜一憂してきた僕からすれば、一概にセンスを否定するヤツが一番嫌。「ああ、センスいいもんね」とか「センスだけで、そんな感じね」って鼻で笑っているヤツらのそのセンスに腹が立つ。センスいいと言われているアーティストや俳優と仲良かったり友達だったりするから表面的にしかとらえずに嘲笑しているヤツを目撃するとリスペクトのなさにムカついてしまう。
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