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有村架純、岡田健史からのキスを受け入れるが…… 『中学聖日記』最大の修羅場が訪れる

リアルサウンド

18/10/31(水) 15:30

 10月23日に放送された『中学聖日記』(TBS系)第3話は、ついに聖(有村架純)が晶(岡田健史)の恋心を自覚し、涙を流すという衝撃的なシーンで幕を閉じた。「これ以上はありません、絶対に」と、よき理解者である千鶴(友近)からの忠告に答えていた聖だったが、晶への恋心に初めて向き合ったからこそ、晶と適切な距離を保つことを心がける。聖も、視聴者と同様に晶との恋があまりにも前途多難であることに自覚的なのだ。

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 聖と晶が最も接触する場所でもある子星中学校は、夏休みを迎えようとしていた。夏休みということで、教師・聖と生徒・晶との距離は物理的に遠くなる。聖もそれに身を任せるように結婚雑誌を購入し、肉じゃがを作ることに挑戦する。しかしその様は、どこか通過儀礼的で淡々としている。

 一方の晶は、聖への恋心を知る友人・九重(若林時英)や父親代わりとも言える母の部下・上布(マキタスポーツ)に、叶わない恋だと言われることへの不満がたまっていた。「なんで先生を好きになっちゃいけないんだ」「そんな大人の都合、関係ない」と、晶は上布からの忠告に答える。それに対し、上布は「でも聖ちゃん先生はそういう大人のルールの中で生きている人だよ」と返す。本作のテーマを象徴している会話だ。

 晶の婚約者・勝太郎(町田啓太)と上司・律(吉田羊)も、キスの一件は無かったように仕事にまい進することに。律は、一見すると行動が読めないミステリアスな存在だが、実は極めて理性的だ。勝太郎への思いが恋かどうか確かめるとまで言い放つ律。その姿はまさに感情のままに突っ走る晶とは真逆の存在である。その2人がどちらも、婚約者である勝太郎と晶に思いをぶつけるという構造は、一つのドラマのポイントとも言える。“婚約”は契約であり、法律。つまり、ある種の外部からのルールだ。『中学聖日記』は、そのルールから外れることはそんなにおかしいことなのか? と、冷静な律、情熱的な晶という2人のキャラクターを通して、視聴者に問いかける。

 今回も、そんな律の行動が物語を大きく動かす。聖が見回りとして来ていた花火大会に、出張先であるシンガポールから現れ、聖に尋ねる。「河合(勝太郎)のこと、好き? 他の誰より一番に」。突拍子もないが、そのシンプルな質問は聖の本心を見事に言い当てている。「好きに決まってるじゃないですか? 婚約してるんですよ? 結婚するんです」と外部のルールを持ち込む聖だが、律は「世間の顔色を伺いながら、本当の自分を隠す。その方がよっぽどダサい」とまで言い放つ。

 その言葉は、結婚へ流されようとした聖を動かし、晶が待ち合わせ場所として提示していた神社まで足を向かわせる。もう聖は引き返せなくなってしまった。距離を保とうとした晶に、またも思いをぶつけられ混乱する聖だったが、晶はそんな聖を抱きしめてキスをする。そして、聖はついにそれを受け入れてしまう。無言を保ちながらも、2人は手をつなぎ、聖の自宅に向かう。しかし、そこに勝太郎だけでなく、晶の母・愛子(夏川結衣)まで姿を現す。

 『中学聖日記』史上最大とも言える修羅場が、ついに訪れてしまった。結ばれたかに思えた2人だったが、婚約者・母親という“外部”のルールは、決してそれを許しはしないだろう。今後2人の恋は、周囲を、なにより2人の未来をどのように変えてしまうのだろうか?

 (文=島田怜於)

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