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志麻、2度の延期を越え“失ったもの”を取り戻した「re:noise」最終公演

ナタリー

志麻(撮影:堀卓朗[ELENORE])

志麻が8月5日に大阪・Zepp Namba(OSAKA)にてソロツアー「SHIMA LIVE TOUR 2021 -re:noise-」の最終公演を開催した。

ライブのオープニングムービーで映し出されたのは2019年のライブツアー「First Order II -Mission to Save You-」で上映された実写ドラマ「Sakura Bullet ~別れの弾丸~」の続編。裏の世界から足を洗った志麻のもとに1本の電話が入り、最愛の妹である“しまこ”が人質に取られたことが明らかになる。誘拐犯が「日本全域へのサイバー攻撃を仕掛ける」と脅しをかけると、志麻はコートを羽織って妹を助けに向かう。ムービーが終わり、紗幕に覆われたステージに登場した志麻は「×××Hacker?」でライブの口火を切った。フロアのペンライトは彼のイメージカラーである紫一色となった。1曲歌い終えたところで紗幕が取られ、すぐさま「最適解」の演奏へ。164が提供したロックチューンを力強いボーカルで歌い上げ、勢いを付けた志麻は「待たせたな大阪!」とオーディエンスを歓迎した。

本公演は昨年開催予定だったライブツアー「SHIMA LIVE TOUR 2020 noise -Black and white world-」のリベンジ公演として行われたもので、志麻が昨年5月にリリースした2ndソロアルバム「noise」の収録曲を中心に、「レーヴ」「Oxygen」など今年公開されたオリジナル曲を交えたセットリストが展開された。ライブ中盤のムービーでは、志麻が銃を手に誘拐犯のアジトに潜入。誘拐犯と相見えて緊張感のある銃撃戦を繰り広げた彼は、誘拐犯を倒し、さらには日本全域へのサイバー攻撃も止めてみせた。最愛の妹と手を取り合ってアジトを脱出した志麻は、再びステージに舞い戻り「ターゲットはキミだった」「ダスティピンク」の2曲をパフォーマンス。殺陣の要素が組み込まれたダンスとともに「KING」が歌われると、ライブはいよいよ終盤へ。志麻のライブを支えるバンドメンバーやダンサー紹介を経て「快刀乱麻!!」の演奏がスタート。志麻はバンドメンバーと激しいコール&レスポンスを繰り返して会場内の一体感を高めていった。

オーディエンスに着席を促した志麻はフロアを見渡して男性ファンや女性ファン、さらには親子のファンに声をかけ、ファンの親に対して挨拶して自身をアピールした。ライブ終盤に披露された「believe」では志麻の優しい歌声に合わせて志麻リス(志麻ファンの呼称)たちが一斉にペンライトを振り、会場内は心地よい一体感に包まれていく。「どんなことがあっても、僕たちはまたきっとどこかで会える」というメッセージをオーディエンスに送った志麻は、本編の最後に「スターサイン」をパフォーマンス。歌唱中にはミラーボールが回り、会場内に星空のような煌びやかな光景が広がった。

アンコールではこの日上映されたムービーのエンディング映像が映され、志麻の素顔が垣間見えるオフショット映像も含めた内容に会場内の志麻リスたちは大喜び。「志麻のこと好き?」と呼びかけ、大きな拍手を巻き起こした志麻は「じゃあ志麻もみんなのこと愛してもいいかい?」と叫び、ラストナンバー「愛してもいいかい?」の演奏へとつなぐ。すべての曲を歌い終え「帰りたくない」と名残惜しそうな志麻は、2度にわたって延期した大阪公演に駆けつけてくれたファンに向けて「来年またあったら来てくれるよな?」と再会の約束を交わし、ソロツアー「re:noise」を締めくくった。

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