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六本木歌舞伎「羅生門」始動、市川海老蔵「三宅健を観ていればいい」

ナタリー

19/2/4(月) 19:11

六本木歌舞伎 第3弾「羅生門」製作発表会見より。左から三宅健、市川海老蔵、三池崇史。

六本木歌舞伎 第3弾「羅生門」の製作発表会見が、本日2月4日に東京都内で行われた。

会見には、出演者の市川海老蔵と三宅健、そして演出の三池崇史と松竹の安孫子正副社長 / 演劇本部長が出席。安孫子は「滝沢歌舞伎」をきっかけに三宅の芝居に対する情熱や愛情を知ったことが今回の出演オファーにつながったと話し、「海老蔵さんと三宅さんはこれまで活動されてきたジャンルが違いますが、それぞれ時代を背負って生きていらっしゃる俳優さん。三池監督のもと、2人の情熱がどう結びついて『羅生門』ができあがるかワクワクしています」と期待を語った。

三宅は「まさか自分が歌舞伎に出演させていただくとは考えもしませんでした」と、本格的な歌舞伎への初出演に緊張した面持ちを見せる。さらに三宅が「ズブの素人の私が、小さいときから修練されてきた歌舞伎俳優さんと同じ舞台に立たせていただけるということは、生涯に一度あるかないかだと思うので、これが最初で最後のつもりで……」と続けると、海老蔵が「最後なの?(笑)」とツッコミを入れ、笑いが起きる一幕も。三宅は「わからないですけど」笑顔で返し、「そのくらい無我夢中で稽古に挑みたいなと思っております」と力強く挨拶した。

三宅の第一印象を「この人モテるだろうなと思った」と語る海老蔵は、「『羅生門』はエゴイズムがテーマ。多くの方々に何かを感じていただけるような作品になるのではと感じています。歌舞伎、そして芥川龍之介さん、三池さん、三宅さんの魅力を観ていただきたい」と意気込みを語る。

歌舞伎初心者に向けた本作の見どころについて、海老蔵は「基本的に三宅健を観ていればいいんじゃないでしょうか」とアピール。三宅が「それはだめですよ! 海老蔵さんを観なきゃ」と海老蔵を強めに制するも、海老蔵は「三宅さんを観る中で、『歌舞伎ってこういうふうにやるんだ』なんて興味を持っていただければいいわけですよね。ですから、三宅健さんを観る」と結び、三宅は苦笑しながら「……はい」と答えた。

また配役に関しては、老婆役を海老蔵、下人役を三宅が演じることが海老蔵より明かされた。このほか海老蔵は渡辺綱役や海老蔵本人役、三宅は右源太役を演じる予定だ。三池は「初日にはたぶん間に合うと思うんですけど(笑)」と冗談を交えつつ、「お客さまに新たな感動、気付きを感じていただける舞台に仕上がっていくと確信しているので、楽しみにお待ちください」と語った。

六本木歌舞伎 第3弾「羅生門」は、2月22日から3月10日まで東京・EX THEATER ROPPONGI、3月13日から17日まで大阪・オリックス劇場、3月21日から24日まで北海道・わくわくホリデーホール(札幌市民ホール)にて。

なお会見後には囲み取材が行われ、報道陣から三宅に対し、先日発表された嵐の活動休止に関するコメントが求められた。三宅は「非常に残念なことをお伝えしないといけない会見ではあったのですが、その中でも『嵐が嵐らしく、ファンの皆様へ誠心誠意伝えたい』という意思がきちんと伝わってきましたね」と嵐を労い、「僕は衣装もいいなと思いました。それぞれお互いの“色”を使い合っていたスタイリングだったんですけど、お互いがお互いを思い合っているメッセージが、言葉だけじゃなくそこにも込められているところに、彼らのファンの皆様への思いを感じて、すごく素敵だなと思いました」と感想を述べた。

六本木歌舞伎 第3弾「羅生門」

2019年2月22日(金)~3月10日(日)
東京都 EX THEATER ROPPONGI

2019年3月13日(水)~17日(日)
大阪府 オリックス劇場

2019年3月21日(木・祝)~24日(日)
北海道 わくわくホリデーホール(札幌市民ホール)

原作:芥川龍之介
演出:三池崇史
出演:市川海老蔵、三宅健 ほか

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