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稲葉友の「話はかわるけど」

代演×自意識×長所【後編】

毎週連載

第138回

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「埋もれたくないけど、目立ちたくない」という名言が飛び出した今回。稲葉さんの自意識の旅は続きます。他人の評価、知りたいけど知りたくない。そして褒められたい!

作品のプロモーション等でインタビューをしていただく際、併せて自分のことを掘ってくださることもある。その場合は作品ありきだからこちらも作品のポイントと併せてお答えできる。ただ共演者と一緒にインタビューを受けている時たまに出る「稲葉さんのことをどう思いますか?」という質問。これがとてもムズムズする。そんな場だから絶対良いこと言ってくれるしめちゃくちゃ聞きたいけど嬉し恥ずかしで普通に照れてしまう。

インタビューをしていただく際に「稲葉さんについて調べてきました!」とか言われると「ありがとうございます!」と言葉では言いつつ「何を見たんだろうか…」と考えてしまう。「エッセイ読みました」も「あー!ありがとうございます!すみません!」がまず口から出る。こんなに長くやらせていただいて、皆さんに読んでもらっているのに、なんだか急に照れがくるのだ。シンプルに自意識が過剰。僕が僕自身を第三者的に見たら「そんなにみんな気にしてないよ」と絶対に言う。そんなにおもしろを誰も期待してないぞと。

おそらくメディアで見聞きするトークやインタビューで他の人の話が面白く見え過ぎているんだろうなと思う。それはもちろんご本人の腕と編集などの技術があるから面白いんだ目を引くんだと理解してはいるのだけど「自分こんなにエピソードないなあ」とぼんやり考えてしまう。

自分のことでなく世の中のことを話すなら大丈夫じゃないかと言われたこともある。ニュースキャスターとかコメンテーターとか向いていそうな性格だと。そんな訳ないと自分では強く思う。自分の思う正しさや常識に自信もないし、いざそういう立場になったら急に我が出てくる。THE いらんこと言いそう。

物事の中心にいるということで言うと、作品の主演、物語の主人公として現場にいられる場合はとてもありがたいし、プレッシャーは有りつつも心地良い。自分で引っ張っていくぞというより「助けてもらっているなあ。ありがたいなあ、応えるぞ。」というのが僕が自身が経験してきた主演だったりする。圧倒的な存在になるというよりも、共演者やスタッフさんたちから素敵な影響が多くもらえるからありがたい。やっているときは余裕ないけど、振り返るとそんな思いが強い。

我ながら突っ走るときは突っ走り過ぎるからバランス悪いなと思う。あとは何もしないことを損だと思いすぎているのも変えていきたい。やらないよりもやって失敗する方がいいが、もうちょっと引くことを覚えたい。程よさが欲しい。もっとプレイヤーとして的確でありたい。

僕は大人しいと思われがちでそつなくこなすよねと言われてしまいがちだが、プレイヤーとして的確というのはそつなくこなすということじゃない。ついでに付け足しておくと、そつなくやっているように見える人の内面で起こっていることが、そつないかといえばそんなことないと思う。

僕が思う的確であるというのは、オーダーに対してまずそれをクリアしたうえで自分なりの工夫やエッセンス加えること。外さないかつ行き過ぎない、けど想像は上回る、みたいな。でもそんなことも主張せず涼しい顔でいられたらカッコいいよなと思う。それをここに書き記してしまてっている辺りはなんとも自分らしい。

こんなことを踏まえて、今は褒められたい。またイベントがやれるのなら、僕のいいところを皆さんが教えてくれるというテーマで、是非。ダメ出しはされるし自分でもいくらでもやってしまうので。もはや「あなたの思う稲葉友のいいところを教えてください」でコメントが欲しい。唐突な大承認欲求。もし気が向きましたら、書いてやってください。喜びます。

次回の更新は9月1日(水)です。お楽しみに!

プロフィール

稲葉友(いなばゆう)

1993年1月12日生まれ、神奈川県出身。
2010年、ドラマ『クローン ベイビー』(TBS)で俳優デビュー後、ドラマ、映画、舞台と幅広く活動。
主な出演作に、ドラマ『仮面ライダードライブ』(‘14~’15 EX)、『MARS~ただ、君を愛してる~』(’16 NTV)、『ひぐらしのなく頃に』(’16 BSスカパー!)、『レンタル救世主』(’16 NTV)、『将棋めし』(’17 CX)、映画『ワンダフルワールドエンド』(’15)、『HiGH&LOW』シリーズ、『N.Y.マックスマン』(’18)、『私の人生なのに』(’18)、舞台『すべての四月のために』(’17)、映画『春待つ僕ら』(’19)『この道』(’19)など。
J-WAVE『ALL GOOD FRIDAY』(毎週金曜11:30~16:00生放送)ではレギュラーパーソナリティ―を務める。

撮影/奥田耕平、取材/藤坂美樹、構成/中尾巴、ヘアメイク/速水昭仁、スタイリング/添田和宏、衣装協力/Tシャツ¥7,480/90'sハーレーダビッドソン(アルケオロジー TEL:03-6673-5342)
シューズ¥13,200(9月発売予定)/コンバース(コンバースインフォメーションセンター TEL:0120-819-217)
ブレスレット(右手)¥11,550、(左手)¥16,500/ジャムホームメイド(ジャムホームメイド 東京店 TEL:03-3478-7113)
その内他スタイリスト私物

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