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『PRODUCE 101 JAPAN』、コンセプトバトル1位は「クンチキタ」 白熱のバトル繰り広げた収録現場をレポ

リアルサウンド

19/11/29(金) 13:00

 第8回の配信で35名にまで練習生が絞られた『PRODUCE 101 JAPAN』(GYAO!)。第9回、第10回ではコンセプトバトル本番に向けたグループ再編成からパフォーマンス当日の様子が放送された。そして、11月15日にはコンセプトバトルの収録が行なわれ、白熱のバトルが繰り広げられた。本稿では、収録現場を取材し、番組で配信されなかった部分も交えてお伝えしたいと思う。

(関連:日本版“プデュ”=『PRODUCE 101 JAPAN』、第2回順位発表で36位以下が脱落 川西拓実が初の1位に

 本番前、ギリギリまで練習生たちは練習を重ねていた。控室の廊下には彼らの声が響き渡り、「Black Outチーム、みんなで(スタジオまで)行こうぜ」という声も聞こえてきた。少しでもチームワークを高めようとしている気概が見える。

 一方、スタジオでは国民プロデューサー600名が練習生たちの登場を待ちわびていた。そこに国民プロデューサー代表のナインティナインが登場し、改めてコンセプトバトルのルールを説明。各課題曲の完成度の高さに、岡村隆史は「デビューの時には使われないの? もし捨てるならほしいけどね」と続けた。

 早速1組目の「Black Out」チームが登場。練習生たちがステージに現れると割れんばかりの声援が飛び、「あなたがいないとこの先真っ暗、Black Outです」とチーム紹介。声援はさらに大きくなった。ナインティナインの2人が「少し、おじさんたちに喋らせてください」と制するほどで、改めて練習生たちの人気の高さに驚く。リーダーのキム・ヒチョンは「失恋の曲なので、僕たちにしたら応援してくれる国民プロデューサーの皆さんがいなくなったこういう感じなのかなって。行かないでください」とアイドルらしくコメント。そして本田康祐は「(サビの)〈どこにもいないよ〉で、みんなでさまよう振りがあるんでそこでみんながさまよってる感じを見てもらえたら」とダンスの見どころを、メインボーカルの安藤誠明は「自分の優しい歌声を聴いていただけたらいいな」とアピールする。そしてチーム最年少の金城碧海(彼への声援がひときわ大きい印象だ)は、「全部が見どころなんですけど、目を離さないで見てもらえたら嬉しい」と自信を見せた。パフォーマンスは第9回で配信されたとおり、切なさの中に色気が滲みでている大人の魅力がたっぷり。会場の国民プロデューサーからも「すごい」と驚きの声が挙がっていたほどだ。パフォーマンス後のコメントでは、金城のマイクがトラブっているのを見て安藤がマイクを手渡すシーンも。他にも、ヒチョンが「前回脱落してしまったメンバーたちの分も頑張った」とコメントするなど、本来ライバルである練習生同士の友情も垣間見えた。

 2組目は「やんちゃBOY やんちゃGIRL」チーム。可愛らしいブレザー風衣装で登場した練習生たちは「国民プロデューサーのバブになりたい、バブりんちょです」とチーム紹介。会場のいたるところから「かわいい」という声援が飛んでいた。歌声に注目が集まっている佐藤隆士は「かわいい歌が大得意分野ではなかったのでコンセプトを消化するのが少し大変だったけど、なんでもできるというのを見せるために一生懸命努力しました。かわいいところが出せてると嬉しい」とコメント。客席からは「かわいいよ!」と多くの声が挙がっていた。曲の雰囲気を具現化したような存在の宮島優心は、今回初センターを務める。その宮島の切り替えっぷりに驚いた。話している時は比較的クールに淡々としていたのだが、パフォーマンスが始まるとスイッチが一気に入っていたのだ。配信されたパフォーマンスを見ると分かるが、7人全員がかわいらしい笑顔を見せ、元気で無邪気なイメージのダンスを全力で披露。その完成度の高さに、ナインティナイン・矢部浩之は「もうそれぞれのチームがデビューしたらいいのに」と言うほどだ。投げキッスの振り付けが印象的だった今西正彦は、「リハーサルとかでは(投げキッスの振りを)隠してて、今日本番で投げキッスをしました」とアドリブだったことを暴露。思わず「それ、プロのやり口ですよ」と矢部がツッコミを入れていた。楽しそうにパフォーマンスをしていたように見えたが、今西は「トレーナーの先生にけちょんけちょんに言われ、みんなの火がついて。その後の地獄のレッスンも頑張って、涙が出そうなくらい……。ダンスが得意なヒコからしてもしんどいのに、みんなもっとしんどかったやろなって。歓声をくれた皆さんにありがとうと伝えたいです」と思いを語る。すると北川玲叶もつられて涙。「DOMINO」チームから移動してきた大平祥生も「練習時間も短かったんですけど、みんなで頑張ってきて。大好きなメンバーとできて嬉しかったです。前にいたチームに勝つ自信もあります」とコメントしてみせた。彼らがどれだけ努力を重ねてきたのかが分かる瞬間だ。

 3組目はランキング上位者が揃う「DOMINO」チーム。国民プロデューサーの声援も一際大きい。自己紹介をすると、歓声がいつまでも鳴り止まない。リーダーのキム・ユンドンは「一人ずつ、自分が出したい感情とか表現を出したら良いなと思って練習をしました」、センターの川尻蓮は「僕たちを知ってこの曲を知ってもらうことが多くなると思うので、責任があると思います。この曲を聴いて何かを感じてもらえればと研究したり練習したりしてきました」とパフォーマンスに込めた思いを語った。するとナインティナイン・岡村が曲名にかけて「みんなでピザとか食べたんですか?」と質問。すかさず「1位だったらみんなで食べたいな」とチョン・ヨンフンが答えていた。ダンスが得意な練習生が多い中、歌を武器にしている河野純喜は「『DOMINO』をできなかった仲間や、僕たちに『DOMINO』をやってほしいと思ってくれた国民プロデューサーの皆さんの思いを噛み締めて、大切にメインボーカルの役割を果たしたい」と意気込みを語る。しかし、見どころを聞かれると「僕のサビです」としっかりアピール。もちろん本番でのパフォーマンスは、圧倒的な完成度。特にユンドンとヨンフンの迫力ある歌とダンスに圧倒された。このクールなパフォーマンスとは裏腹に、口を開くと愛されキャラが爆発するメンバーたち。鶴房汐恩は「蓮くんと(川西)拓実くんは正直(ランキングが)上の方じゃないですか(笑)。ちょっと怖かったんですけど、すごい方だな」とコメント。すると「最初はこっちが怖かったですよ(笑)」(川尻)、「実は恥ずかしがり屋」(川西)と愛のある弄りをしていた。「DOMINO」チームの雰囲気の良さが分かる。

 4組目は、「クンチキタ」チーム。「チリンチリン」と言いながら登場し、「僕たちは、クンチキたんぽぽ!」とチーム名を紹介。リーダーの上原潤が「『クンチキタ』は擬音語で、太鼓を叩く音。それがビートを表していてHIP HOPってビートから始まってるので、それを韓国語であらわした曲名」と曲名について解説していた。さらに「課題曲の中で一番勢いがある曲。その男らしさを見せれたら嬉しいです」と曲にかける思いを語った。メインボーカルの宮里龍斗志は「メインボーカルが結構目立つ曲。その時に儚い気持ちだったり、目の前にいる国民プロデューサーの皆さまだったり、携帯で見ている国民プロデューサーの皆さんに愛を伝えるように、セクシーに挑戦してみようかなって」と意気込みを語った。青木聖波は「楽しい雰囲気が強くなっちゃって。潤くんもリーダーで締めていこうねってバシッと言ってくれて」と練習を振り返った。パフォーマンスは想像以上に完成度が高く、会場のボルテージも今日一番の盛り上がりを見せたのではないだろうか。客席から「やっぱかっこいい。優勝、優勝!」という声が聞こえてくるほどだ。しかし、「DOMINO」チームから移動してきた佐藤景瑚は複雑な思いを抱いていたよう。涙を流しつつ「まず、『DOMINO』ができなくてすみませんでした。だけど入ったとき潤くんが“景瑚が来て嬉しい”とか、(岡野)海斗が励ましてくれて。この歌も好きになりましたし、もしかしたらイケるかもって気持ちになって。みんなのおかげでいいパフォーマンスができたので、感謝を言いたいです」と、木全翔也とともにメンバーたちと抱き合った。複雑な思いを乗り越えた練習生がいながらも、これだけ観客を沸かせることができるスキルは、確かなものなのだろう。

 そして最後は「Happy Merry Christmas」チーム。ほっこりしたセーターを着た7人は「今年のクリスマスは誰と過ごしたい? 僕たち、チーム・ハピメリです!」とチーム名を紹介。リーダーを務めた男澤直樹は「ボーカル志望が多くて、メインボーカル争いだったり、ダンスが苦手だったりしたんですけど、曲のように楽しい雰囲気で頑張れたと思います」とコメント。センターの白岩瑠姫は「サビは好きなポーズを取っていただいて、4回跳んでいただければ参加できる形となっています」とパフォーマンスの楽しみ方をレクチャー。ここで、岡村による床波志音いじりが始まった。クリスマスの思い出を聞かれた床波は「家族みんなでケーキを食べる。年ごとに好きなケーキを毎年交代で選んでます」。岡村は「去年はどんなケーキ?」「他のクリスマスの思い出は?」「プレゼントはサンタさんから何もらった?」「最近もらったプレゼントは?」と矢継ぎ早に質問。正直に答える床波に会場がほっこりしたところで、パフォーマンスが披露された。配信では、トレーナー陣から厳しい指摘をもらってしまっていたが、本番ではボーカル志望が多いだけありしっかり歌を聞かせるパフォーマンスに仕上がっていた。パフォーマンスを終えた中本大賀は「皆さん、楽しかったですか? 今年のクリスマスは『Happy Merry Christmas』聴いてください」とコメント。矢部から「デビューするようなコメントやな」と指摘されたが、コンセプトの「ハッピー感」の通り終始会場は幸福感にあふれていた。

 そして、第10回の放送では1位のチームとチーム内順位1位の練習生が発表。1位に輝いたのは「クンチキタ」チーム。惜しくも2位となったのは「Happy Merry Christmas」チームという結果になった。そして「クンチキタ」チームの中で1位になったのは、センター争いで上原潤に負ける形となった井上港人。「ずっと中途半端で、まさか自分の名前がそこにあるのは不思議なくらいびっくりしてる」とコメントし、喜びをあらわにした。

 それぞれの思いを抱える結果となったコンセプトバトル。一方で新しいポスターの撮影や、ファミリーマートカフェラテPR写真の撮影をしたり、11月29日からコンセプト評価課題曲の配信がスタートしたり、とますます盛り上がりを見せる『PRODUCE 101 JAPAN』。そんな中、第10回の配信日となった11月28日、人気練習生のキム・ヒチョンの辞退が発表された。その理由は「一身上の都合」と留められているが、国民プロデューサーの中には大きな衝撃が走った。泣いても笑っても12月11日、すべての結果が出ることとなる。次回はどんな内容になるのか、見逃せない。(高橋梓)

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