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シティーハンター THE MOVIE 史上最香のミッション

19/11/26(火)

『シティーハンター THE MOVIE 史上最香のミッション』 (C)AXEL FILMS PRODUCTION - BAF PROD - M6 FILMS

実写映画の成功例をついに目撃! しかも、1980年代に子供だった私のような大人たちへ贈る最高のエンタテインメントでありました。そこには、遊び心と偏愛と、原作へのリスペクトなど、すべてが詰まっていて、上映中はまさに至福の時間。 日本の漫画をフランス人キャストで実写化するなんて、失敗するに違いない! そう疑ったことに申し訳ない気持ちでいっぱいになる、隅々まで行き届いた原作ファンへのケア。 服装からリアクション、カメラワークから漫画的な画のアプローチまで、どれもこれも原作愛に満ちていて、高い人気を誇る漫画を映画化するうえで大切なものとは、原作者へのラブレターに尽きると確信しました。 それもこれも監督であり、主演を務めるフィリップ・ラショー氏の原作愛の賜物。 確かに、世界へ『シティーハンター』の面白さを伝えるには、あらためて実写として表現し、映画館で老若男女に笑ってもらえることは大切。 アニメになじんだ世代としては、日本で実写化するよりも、海外で実写化することで、これは非現実の物語だと認識でき、冒頭から世界観を楽しめるのではないかと作品を観て感じました。 しかも漫画からアニメとして爆発的な人気を博した作品だからこそ、北条司先生が生み出した原作の国である日本での公開を吹き替え版にするのは確かに正しいし、その際の声優キャスティングは、映画配給会社にとってもハードルは高かったはず。 できることなら冴羽リョウは神谷明さん、槇村香は伊倉一恵さん、というアニメ版声優を当初こちらも願っていたし、今回、リョウを演じることに躊躇したという山寺宏一さんの気持ちもよく分かります。 けれど、そんな不安を見事に覆す、職人技が光る声優陣の演技力に惚れ惚れし、言葉のかけ合いを存分に楽しめたのは、他ならぬ山寺宏一さんや香役の沢城みゆきさんの力によるもの。山寺宏一さん曰く、神谷明さんに「お前がやるべきだ」と言われたことで背中を押され、全身全霊で挑んだ大役だったそう。 役名もしっかりリョウと香になっていて、エンドロールには、テレビで見ていたあの頃へと一気にタイムスリップさせてくれる名曲、TM NETWORK『Get Wild』で締めくくるというニクい演出。微笑みながら涙したこの感覚は皆に味わっていただきたいものです! 大満足!

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