徐々に「withコロナ」の過ごし方に慣れてきたのか、街中に人が戻りつつあります。私も、たまに外食をするようになりました。コロナ前ほどのペースではないけど、月に3回くらい、行きつけの安心できるお店へ混んでいない時間を見計らって行くようにしています。

一緒に行くのも、いとうあさこさんとかたんぽぽの川村エミコちゃんとか本当に仲の良い人と数人だけ。島崎和歌子ちゃんとも先日、久しぶりに食事をしたけど、和歌ちゃん「これがコロナ以降、初めての外食だ」と言っていました。この年代の独身女性って、かなり慎重なんですよね。

外食を控えた分、家ごはんをするようになり、Uber Eatsにはかなりお世話になっています。あさこさんや近所に住むスタイリストの友達と家呑みをする時は、かなり頻繁に利用させてもらってます。Uber Eatsって本当に便利ですよね。

簡単に説明すると、スマホから特定のお店へ注文、すると配達人の方がバイクや自転車で料理をお店に取りに行き、家まで運んでくれるというもので。近所の行きつけの居酒屋やイタリアンのお店も参加しているので、食べたい料理がまだ温かい状態で届き非常に重宝しました。

あと、Uber Eatsは、料理を運んでくれる以外にも、楽しいことがあるんです。

まず、配達人の方（主に男性）とメールでやりとりができるんですけど、これが地味に楽くて。

例えば、配達人の方はスマホの地図を見ながら我が家へ向かってくるのですが、「家がちょっとわかりにくい場所にあるので、もしわからなかったら連絡ください」と送ると、「ありがとうございます」みたいな返事が速攻きて。

そのレスの速さが嬉しいから、再度「ちなみに学校が近くにあります」なんて追加情報を送ってみたり。すると、また「ありがとうございます」と。久しぶりに異性とメールをするもんだから、変にウキウキしちゃって、思わず「気をつけてね♡」と送ろうとしたけど、これは彼女気取りで重すぎるかもと思い留まりました。

だから、スマホの地図で配達人の彼が今どこにいるのかが分かるようにもなっているから、それを見守るしかなくて。アレも嬉しいですよね。地図上だけど、彼が一目散に我が家へ向かって来てくれている感じが。わき目も振らずまっしぐらに私の元へ。

分かってます。メールを返すのも一目散に向かってくるのも全部、配達という仕事でやっているというのは。でも他人に迷惑をかけているわけではないので、このくらいは許してください。

それで、いよいよUber Eatsの配達の方が来る時間になると、その様子を窓から確認して「来たよ！　感じの良さそうな男の子だよ。チップとかあげちゃう？」「いくらにする？」とか言って、おばさんみんなで盛り上がったりして。チップをスマホ上の操作であげたり出来るんですよ。若い子だったら勝手に「まだまだ売れないバンドマンだろうけど、負けるな！頑張れ！」って妄想しチップをあげ、まずまず年齢がいってる人なら「コロナで仕事が激減したのね。まだ生後間もない乳飲み子がいるのに。パパ、頑張れ！」と妄想しチップを。

Uber Eats、いろいろな楽しみ方があるからおススメです。

構成・文：松田義人（deco）

プロフィール

大久保佳代子おおくぼ・かよこ

1971年、愛知県生まれ。相方・光浦靖子とともに、1992年にオアシズを結成。OLと並行してお笑い芸人として活動をし、2010年以降はお笑い一本に。数多くのレギュラー、連載を持つ。
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