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KOTORI、レアな演出で魅せた満員BLITZワンマン「俺たちならどこまでもいける!」

ナタリー

20/1/15(水) 19:58

KOTORI(Photo by MASANORI FUJIKAWA)

KOTORIが1月10日に東京・マイナビBLITZ赤坂で全国ツアー「KOTORI REVIVAL TOUR」の最終公演を実施した。

このツアーはKOTORIが昨年9月に発表した2ndフルアルバム「REVIVAL」を携えて開催したもので、最終公演のみワンマンライブ形式で行われた。KOTORIの単独ライブとしては過去最大規模の会場となったこの公演。満員の観客に出迎えられた横山優也(Vo, G)、上坂仁志(G, Cho)、佐藤知己(B)、細川千弘(Dr)の4人は、「REVIVAL」の収録曲を中心に新旧交えた楽曲を披露。エモーショナルなパフォーマンスと、KOTORIのライブでは珍しいプロジェクターを使用した映像演出でも会場を沸かせた。

紗幕に投影された「2020.1.10」という文字が「coming soon」に変化すると、自動車の排気音やテレビのノイズ音などが鳴り響き、それから紗幕にメンバーのシルエットが映し出された。4人がオープニングナンバーとしてセレクトしたのは「YELLOW」。浮遊感のあるサウンドで観客の体を揺らし、最終公演は壮大な雰囲気で幕を開けた。2曲目の「ライジング」から4曲目の「unity」までは間髪を入れずに勢いよく演奏されていく。横山のパワフルな歌声や細川によるブラストビートでフロアの熱気は一気に上昇し、序盤からフロアにはクラウドサーファーが続出した。

この日特に印象的だったのは、KOTORI初のインスト曲である「Eve Of the revival」で始まったセクション。ここでは映像演出も相まって、場内には幻想的な光景が作り上げられた。4人はこのインスト曲で繊細に音を紡いだのち、そのままニューアルバム表題曲の演奏へ。艶やかなギターと不規則なドラミングで観客を魅了していった。続いて披露されたのは、KOTORIの楽曲として初めてトランペットが導入された「雨のあと」。ベースとトランペットを担当した佐藤がスキルフルな演奏で観客の視線を惹き付け、さらにCD音源ではたかはしほのか(リーガルリリー)が歌唱しているコーラスパートを上坂が担い、横山との美しいハーモニーを響かせた。このセクションの最後には、初期ナンバー「彗星」をパフォーマンス。横山はエレキギターをアコースティックギターに持ち替え、柔らかい音色で場内を包み込んだ。

「彗星」の演奏を終えると、横山は「さっき演奏したところ、すごい緊張してたんです。でもワンマンじゃないとできないことだから、レアなやつだったんじゃないかと思います!」と述べた。続けて「前のドラマーの田代(創大)と、上京してから初めて観に行ったのがここでやってたSAKANAMONのライブなんです。しかも俺たち近くの赤坂clubTENJIKUってライブハウスにめっちゃ出てて。意外と思い出深い場所なので、ここを埋められたのは本当にうれしいです」「いろいろな人に感謝はしつつも、媚は売らず、俺らのライブは勝手にみんなが集まるようなものにしていければいいなと思っています」と語った。

ライブの後半は、疾走感のある曲が畳みかけられる展開に。「ジャズマスター」「素晴らしい世界」など人気曲が繰り出されると、観客は拳を上げたりシンガロングをしたりと、KOTORIのパフォーマンスを存分に楽しんでいる様子。横山はステージギリギリまでにじり寄り、「昔の友達がいっぱい来ていて、今これだけやばいんだぞってところを見せたいのでいけますか? いけますかって聞きたくねえな。いけんでしょどうせ!」と力強く煽った。さらに終盤に横山は「1年前はこうなると思ってなかった。マジですごい景色です。最高! 俺たちならいける。どこまでもいける。勝手に付いてきて!」と叫び、4人はショートチューン「遠き山に陽は落ちて」を元気よく届けてステージをあとにした。さらにアンコールでは「4号線」「19歳」、そして再び「遠き山に陽は落ちて」を熱演。オーディエンスを熱狂させて、ツアーを締めくくった。

なおこの日、KOTORIは6月21日に東京・下北沢のライブハウス5会場でサーキットイベント「TORI ROCK FESTIVAL 2020」を開催することを発表した。

KOTORI「KOTORI REVIVAL TOUR」2020年1月10日 マイナビBLITZ赤坂 セットリスト

01. YELLOW
02. ライジング
03. 1995
04. unity
05. 涙があふれそう
06. シャンプー
07. Blue
08. EVERGREEN
09. トーキョーナイトダイブ
10. オリオン
11. 海
12. ラブソング
13. ラッキーストライク
14. ドラマ
15. ファーストインパクト
16. Eve of the revival
17. REVIVAL
18. 雨のあと
19. 彗星
20. RED
21. 高鳴る胸に鐘をならせ
22. ジャズマスター
23. さよなら
24. 素晴らしい世界
25. Dive into your Dreams
26. 羽
27. 遠き山に陽は落ちて
<アンコール>
28. 4号線
29. 19歳
30. 遠き山に陽は落ちて

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