【配信】日本アニメーション映画クラシックス
20/5/28(木)
「国産アニメーション生誕100年」だった2017年の開設以来、4年目に入った初期日本アニメーション映画の配信サイト「日本アニメーション映画クラシックス」。国立映画アーカイブ(開設時は東京国立近代美術館フィルムセンター)が所蔵する64本の作品は、国内はもとより、英語とのバイリンガルサイトであるため諸外国でも楽しまれているという。
まず、改めて強調したいのが、100年前から日本では水準の高いアニメーションが作られていたことを、多くの子供たちに知ってほしいという点だ。動物を主人公としたほのぼのした作品もあるし、いかにも戦前らしい説教くさい教育用アニメからは現代との感覚の落差を読み取ることもできる。学校の先生方には、このサイトを大いに授業に活用するようお勧めしたい。
そして数々のアニメーション作家の中で、国立映画アーカイブがその生涯の資料を所蔵している大藤信郎の仕事を紹介する「大藤信郎記念館」もお勧めだ。2010年に同館で開催された展覧会のいわばウェブ版で、一種のヴァーチャル展覧会である。直筆のシナリオなどがページごとにめくって読めるのは、リアル展覧会以上のサービスである。
一度楽しんだ方も少なくないかも知れないが、このステイホーム時代に改めて再訪の価値があるサイトだろう。
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