ゾンビ社会を明るく生き抜く秘訣は、やっぱりルールを守ること？ 本作は2009年に製作されたゾンビ映画『ゾンビランド』の10年ぶりとなる続編で、10年経ってもゾンビたちはまだまだ健在だ。いや、みんな死んでるけど(笑)。 今やスターになってしまった前作のメインキャストであるジェシー・アイゼンバーグ、エマ・ストーン、ウディ・ハレルソン、アビゲイル・ブレスリンの4人がそのまま続投するというだけで好感が持てるが、今回特筆すべきは、ゾーイ・ドゥイッチ演じる新キャラ“マディソン”。とにかく可愛くて目が離せない。とは言え、今回登場するキャストたちはどれもキャラが立ちすぎでもっと出演シーンを特筆したい魅力的な面々ばかり。総出でオマージュや小ネタが繰り出される。 前作で32(PVで登場した幻のルールも入れると33)だった生き残るためのルールは、10年間で73になり、それに伴いゾンビたちも系統化して進化。2作目のタイトルとなる「ダブルタップ」は「二度撃ち(＝とどめをさせ)」の意味だが、これは「生き残るためのルール」に記された2つ目のルールに当たるというのも心憎い。……とは言え、3作目が製作されたら3つ目のルール「トイレに用心(Beware of Bathrooms)」がタイトルにつけられるのはどうかと思うけれども。 生き残るためのルール# 8「クソったれな相棒を見つけろ」から10年。クソったれたちが紡いだ絆は、彼ら自身のサバイバル能力を清々しく頑強にする。