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日向坂46、デビュー1周年を機に振り返る“オードリーとの歴史” 『日向坂で会いましょう』スタッフ愛溢れる演出も

リアルサウンド

20/4/2(木) 6:00

 3月27日にシングルデビュー1周年を迎えた日向坂46。初の紅白歌合戦の出場、また悲願の東京・東京ドーム公演も決定し、アイドルグループとして大躍進を遂げているが、彼女たちの活躍を語る上で、オードリーの存在は欠かせないのではないだろうか。デビュー1周年を機に、改めて日向坂46とオードリーの関係性について掘り下げてみたい。

(関連:小坂菜緒、丹生明里、高瀬愛奈、上村ひなの、佐々木久美……日向坂46、デビューから大きな飛躍を遂げたメンバーに注目

 日向坂46とオードリーの出会いは前身グループ・けやき坂46時代に遡る。2018年4月にグループ初の冠番組として始まった『ひらがな推し』(テレビ東京)のMCにオードリーの2人が就任。『乃木坂工事中』(テレビ東京系)、『欅って、書けない?』(テレビ東京)の並びに、彼女たちにとって念願のホーム番組が誕生したわけだ。この時まだ3期生の上村ひなのは在籍していなかったが、ここからオードリーとの歴史は始まった。

 番組初期こそ大人数の女子に対して若干人見知りするオードリーの2人だったが、先日放送された『日向坂で会いましょう』(テレビ東京/以下、ひなあい)の「祝!デビュー1周年。あんな事こんな事あったでしょう!」企画では、すっかり“おひさま”になった春日俊彰の姿があった。2019年に行われたアルバム『走り出す瞬間』(けやき坂46時代にリリース)のバンジージャンプヒット祈願ではレポーターを務めた佐藤満春(どきどきキャンプ/サトミツ)は懸命なメンバーたちの姿に感動し大粒の涙を流していたが、この時春日は「嘘だろ!!?」「しょうがねぇなぁ」と爆笑しつつ少し呆れた様子も見せていた。しかし『ひなくり2019 ~17人のサンタクロースと空のクリスマス~』で春日は、サトミツ、妻のクミさんとノリノリで日向坂46のライブを観戦していたのだ。富田鈴花、渡邉美穂も春日の本格的な“おひさま化”を受け「本気でいじりにいくと凹んじゃう」と番組内で吐露していたが、それにより春日がただただニヤけるという新しい笑いのパターンも生まれている。

 いじられキャラとして打たれ強い春日は、今後も日向坂46の“公式ド変態”として彼女たちと大きな笑いを生み出していくのだろう。『ひなあい』の最新回では井口眞緒の卒業式が行われたが、この中の若林正恭のコメントはここ最近の日向坂46メンバーへのバラエティ番組における信頼を物語っていたように思う。若林は番組を進行する上で、初期は井口にお笑いの面で頼ることが多かったことを明かしていた。井口は持ち前のマシンガントーク、振り切った変顔など初期の頃からたくさんの武器を持っていた。MCとして番組を盛り上げるため井口に頼るのは当然の選択だったと言える。ただここ最近は様々な笑いのパターンが『ひなあい』で生まれてきた。加藤史帆、佐々木久美のガヤ力はもちろん、上村の天才的な大喜利力、河田陽菜、丹生明里の天然っぷり、宮田愛萌のブリッコ芸……ほかにも挙げればキリがないが、今の『ひなあい』にはさまざまな角度から笑いを生み出す力があるのだ。だからこそ“初期”という言葉を強調していたように思う。これは紛れもなくオードリーと日向坂46が歩み寄って作り上げてきたものだ。

 この番組を語る上で触れないわけにいかないのは、制作陣による日向坂46への愛溢れるスタッフワークだろう。先日の井口卒業式は「スナック眞緒」のセットで執り行われた。時間にするとわずか5分弱の映像だったが、わざわざ倉庫からセットを出してきて組み立てたのは、番組の功労者である井口に対する最大のリスペクトの表れだと思う。またこの日の放送では金村美玖が街中での勧誘の断り方で「『私、15歳の中学3年生です』と嘘でも若く言えばすぐに去っていきます」と紹介したが、その際も卒業した柿崎芽実のことをつい思い出してしまう「I am 15 years old」というテロップが掲載されていた。そういう細やかな演出が“おひさま”の心を掴んで離さない要因なんだろう。

 共演スタートから約2年かけて彼女たちの個性をじっくりと発掘し、ここまでの歴史を積み上げてきた。オードリーと日向坂46の相性の良さで、現在放送中のバラエティの中でも突出したエンターテインメント性を備えた番組と言っても過言ではない。4月5日放送の『ひなあい』には新3期生の髙橋未来虹、森本茉莉、山口陽世も登場する。ここからまたどんな番組に育っていくのか、期待に胸が膨らむ。(中山洋平)

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