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田中みな実、『モトカレマニア』で潤んだ瞳と涙の名演 「山下さんとむぎちゃん」の展開に反響

リアルサウンド

19/12/13(金) 12:00

 TBSの局アナ時代にぶりっ子キャラで一躍有名になった田中みな実が、今、再ブレイクしている。

【写真】卓球に夢中になる田中みな実

 かつては過剰なぶりっ子でいじられがちだった田中。ファンも多ければアンチも多い印象だった。しかし現在の田中は、その美容マニアぶりやストイックなまでに“可愛さ”を追求する姿で、女性を中心に愛されるタレントになった。テレビに出ればSNSで話題になり、使っているコスメや美容法を紹介すれば、真似する女性であふれている。ファースト写真集『Sincerely yours…』(宝島社)は初版12万部でかなりの注目度だ。

 そんな田中の、2019年はアナウンサー業だけではなく芝居の道で挑戦した年だった。2月には『絶対正義』(東海テレビ・フジテレビ系)にレギュラー出演。『ルパンの娘』(フジテレビ系)ではゲスト出演ながら、黒のボンテージ姿を披露し、魔性の女ぶりで視聴者を虜にする。さらに現在放送中の『モトカレマニア』(フジテレビ系)では、元彼が忘れられない女性を熱演している。

 どの作品でも強烈なインパクトを残し、自身の持つ「女性らしさ」という魅力をふんだんに発揮していた。田中のぶりっ子キャラは、“女性らしさ”の象徴に昇華され、女優やラジオパーソナリティ、魔性の女、など女性を武器にしたキャラクターに抜擢されるまでになった。キャラクターに合っている故かSNSでの芝居の評判も上々。田中の可愛さに感嘆する声も多かった。

 特に『モトカレマニア』でのむぎという役は田中の健気な愛らしさが際立っている。忘れられずにいた山下(浜野謙太)と、遠距離恋愛になってしまうことで別れを決意する役だが、切ない表情や、仕事に対してまっすぐな姿勢、秘めた強さを感じさせる芝居で魅了した。もともと田中自身も、テレビで自身の大恋愛を公開していた時期があった。とある芸人と交際し、交際をオープンにしてテレビ出演していたのだ。しかし数年交際して破局。この時のイメージから、恋愛に明るい、恋愛にオープンな印象が強いのも、芝居の糧になっているのではないだろうか。恋愛するイメージが想像しやすい田中だからこそ、視聴者が没入感を持って作品を楽しめた。

 本人の個性が浮き彫りになるアナウンサーや、タレント業と、何者かに化ける女優業を両立するのは、本来なら至難の技かもしれない。しかし田中は現在その波を上手く乗りこなし、着々とステップアップしている。2020年もさらに活躍の幅を広げ、女優としても大きく羽ばたいて欲しいと願う。後任には宇垣美里アナ、弘中綾香アナなど手堅い“ぶりっ子”たちが待っている。彼女たちのためにも、女子アナからのキャリアの築き方のお手本を作っていって欲しい。

 『モトカレマニア』最終回では、無事、好意を寄せていた山下と結ばれたむぎ。第8話の別れのシーンで、バスに乗り込んで流した涙も名演だったが、最終話では、山下と向かい合った時の潤んだ瞳が、視聴者を感動させた。SNS上では、「山下さんとむぎちゃん」の展開に喜ぶ声も多く、自身の可愛らしさを生かして、役としても視聴者に愛されるキャラクターを作り上げた。

 田中みな実の女優としての活動は始まったばかり。次作は発表されていないが、まだまだポテンシャルを秘めている。ドラマに限らず映画、舞台など、今後の女優としての活躍にも注目が集まる。

(Nana Numoto)

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