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GENERATIONS 数原龍友×片寄涼太の“数寄コンビ”の魅力 異なるタイプの二人が揃い完全体に

リアルサウンド

19/9/6(金) 7:00

 GENERATIONS from EXILE TRIBE(以下、GENERATIONS)を歌で支える、ツインボーカルの数原龍友と片寄涼太。二人はファンから“数寄”と呼ばれ、兄弟のような絆や関係性などに注目が集まる名コンビだ。そこで今回は、GENERATIONSならではのハーモニーを生む二人のボーカル・キャラクターの特徴や関係性にふれながら、“数寄コンビ”の魅力について考察してみたい。

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 彼らの出会いは、2010年の『VOCAL BATTLE AUDITION 2』。共にファイナリストとなった片寄と数原は、2011年7月にGENERATIONSの候補メンバーとして発表され、『夢者修行』と題した全国行脚を経て2012年4月に正式メンバーとなった。お互いが切磋琢磨し、9年間同じ道を歩んでいる同志だ。

 数原は日焼けした肌に鍛え上げられた肉体を持つワイルド系なのに対し、片寄は肌白い王子様系と真逆なタイプな二人。リーダーの白濱亜嵐も「ジェネのボーカルって本当に真逆だと思う」と、以前、ベストアルバム『BEST GENERATION』収録の映像作品「GENERATIONS A DOCUMENTARY FILM THE NEXT」で語っていたように性格も真逆のようだ。

 数原はオーディションに参加するために高校を中退するほど、本気で歌手になる覚悟で挑戦していただけに、当時はかなりガツガツしていたという努力と根性型。一方、片寄は父親が音楽教師、母親が英語の教師という環境で一人っ子で育ち、ピアノと英語が堪能で真面目な性格だ。オーディションは歌手としての憧れではなく、大人になる前の記念という感じで応募したという、幼少の頃から身に染みついている天才型。当時数原も片寄のことを真逆のタイプと思っていて、「お前とは絶対歌いたくない」と(参照:モデルプレス)と言っていたほど、最悪の関係からのスタートいうのも実にドラマ的で面白い。

 前述のドキュメンタリーで、片寄は数原との最近の関係性について「龍友くんは変わったというか、俺と龍友くんの関係性がここ1、2年ぐらいでハマり始めた。いろんな反発する気持ちや、怖いと思っていた部分もあった。でもそこが、俺も大人になって、そういう時間をかけてハマってきた部分はあるかなって最近感じる」と語り、それに対し数原は「同じだよなそれは。歳を重ねて、周りもどんどん同じように大人になっていくことで、どんどん肩の力が抜けていくというか、自分のことで追い詰められることも少なくなりましたし、だからこそ余裕ができたから、そうやってこの1、2年で、涼太がわかりやすくもっと近づきやすくなったんだなと思いますよ、距離が」と変化していることを明かしていた。その結果、“数寄コンビ”として多くのファンの心を掴む二人の姿があるのだ。

 白濱は数原について「意志がはっきりしてますし、けっこう頑固な部分があるんですけど、そのなかでも、メンバーの意見に合わせる柔軟性を持ってたり、メンバーのことをすごくよく見ていて、GENERATIONSというものをボーカリストとして下からしっかり支えているので、すごく龍友くんを頼り甲斐があるなと思います」と表現。さらに片寄については「デビューの頃はフニャフニャな感じだったんですけど、今やもうすごく中身もしっかりしていて、メンバーの中では一番頭がすごくキレてますし、的確に物事を判断して行動に移すことができると思う」と解説し、二人がとにかく全力で物事に取り組む姿勢を絶賛している。ただ、性格的には、数原は兄貴的な存在で、ボーカルとしてグループを支える大黒柱なのに対し、片寄は先頭に立ってグループを勢いづける、そんな役割の違いを感じる。

 ボーカルとしての数原は、LDHのグループの中でもトップクラスの歌声を持つ。力強く美しい歌声で、音域も広く、安定したイケメンボイスだ。片寄は、多くの人々の心に届く洗練された歌声。数原の歌声の間に片寄の歌声がスーッと重なるハーモニーは絶妙で、実にエモーショナルかつセンチメンタルな世界を築き上げている。例えば、『GENERATIONS LIVE TOUR 2016 SPEEDSTER』にてお互いが向かい合ってピアノを弾き語った「花」などでは、語り合いを超え、まるで抱き合うかのような抜群のハーモニーが味わえる。

 異なるタイプの二人がお互いを補い合い、完璧な一つの完全体になることができる。それこそが数原と片寄の魅力。“数寄コンビ”は、まさに奇跡の出会いを経て生まれたコンビなのだ。(本 手)

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