帰ってきたムッソリーニ
19/9/17(火)
(C)2017 INDIANA PRODUCTION S.P.A., 3 MARYS ENTERTAINMENT S.R.L.
ストーリーは驚くほど、『帰ってきたヒトラー』に似ている。原作にしているのだから、それでいいのだが、「独裁者と国民」の物語は、どの国、どの時代も同じ構造を持つということか。
同時代の独裁者でありながら、ムッソリーニの知名度はヒトラーに比べて低い。私も、ヒトラーほどは知らなかった。イタリア史とムッソリーニに詳しければ、より楽しめそうだが、あまり知識がなくても十分に楽しめる。
テレビ界の視聴率至上主義はどの国も同じで、ネトウヨみたいなのもどの国にもいること、そして、どの国も国民は騙されやすい。
ヒトラーやムッソリーニが甦ることはないけれど、こういうキャラクターの人が瞬く間に権力を握り、独裁者となるのは十分にありえる話。笑って観て、観終わって、ちょっと憂鬱になる。そんな、考えさせる映画。
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