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BOYSぴあSelection 第29回 末吉9太郎

末吉9太郎 Part1「アイドルになると決めていたから、いじめもつらくなかったんです」

全2回

PART1

20/1/9(木)

5人組ボーイズグループ「CUBERS」に所属し、自身も歌って踊るアイドルでありながら、SNSで「オタクあるある動画」を毎日投稿。それがバズりにバズり、“アイドルオタクアイドル”という新境地を開拓した末吉9太郎さん。

モーニング娘。の大ファンだという9太郎さんは、小学生のときから自分はアイドルになるもの、と決めていたそう。オーディションを受け続けるも、なかなか受からない中、夢を信じ続け、独自のやり方で行動を続けた9太郎さんは、今、憧れだったアイドルとして活躍しながら、“推し”を人生の支えにしているオタクたちから大きな共感を呼んでいます。BOYSぴあでは、今まで見たことのない“セクシー”で“キュート”な9ちゃんを写真と動画でお見せしつつ、9ちゃんの夢を叶える心の強さについて、探っていきます!

── 「オタクあるある動画」が大人気の9太郎さんですが、ご自身のグループ「CUBERS」についてから教えてください。

CUBERSは今年の5月にメジャーデビューした5人組のボーイズグループです。今は秋の東名阪ツアー中です。(※この取材は11月に行われました)セカンドシングルも出しました! すごいでしょ?!

── すごいです!

とっても楽しく活動させていただいています。ライブも楽しいし、アイドルをしていると何をしていても楽しいです! あとSNSのフォロワーが増えていくのも楽しいです。今、11万人を超えていて、ありがたいです。エゴサするのも楽しいですし! エゴサがめっちゃ楽しい!

── エゴサが楽しいってハートが強いですよね。嬉しいコメントもたくさんある中、アンチコメントも目に入ってしまうでしょうし。

アンチは最近特に見ます。「気持ち悪い~」「無理なんだけど」とか。それ見て、「ケッこの~」っていいね押します。

── いいね押すんですね(笑)

それもすごい楽しいんです。

── オタク動画がものすごいバズっていますよね。すでに1.5億再生を突破していて。最初はオタク動画ではなく、ふつうの動画を投稿していたそうですね?

そうなんです。去年の10月くらいからバズりたいなって思って、写真や動画を上げ始めたんです。それで最初は公園で大福を食べているところとか、よくわからない動画を上げていたんです。それがまあ伸びなくて。本当にぜんっぜん伸びなくて苦しんでいたところ、ある日思いついて、「特典会を待っているオタク」になりきった動画を上げてみたら、めっちゃ伸びて。そこから毎日、オタク動画を上げています。

── 最初にオタクあるある動画をやろうと思いついたのもすごいですけど、それを毎日上げ続けるってすごいことだと思います。

そうですよね。最初は毎日ではなくて、数日に1度って感じだったんですけど、これ毎日上げなきゃだめだよねって思って。だから毎日、僕、事務所に行っているんです。動画は事務所で撮ることが多いんですよ。「それな」って言う声を響かせたいんですけど、外で撮るときまずくてなかなか響かせづらいので(笑)。なので、基本的に毎日事務所に行って撮っているので、社員さんたちから「会社員みたいだね」って言われてます。今日もこのあと動画を撮りに行きます。

── ネタはどうやって思いつくんですか?

もともと自分がオタクなので、そんなにネタ切れになることがないんです。たとえば、「新規にマウントをとる古参のオタク」ってテーマの動画を撮ったんですけど、僕が女子のオタクだったらああいうマウントをとると思うんです。最近は推しに対して沸く動画が多いですけど、それはふつうに自分の中にある行動です。あとファンの方のライブでの様子を見たり、DMでいろんな界隈のオタクの方が「今日こんなことがありました。動画のネタにしてください」ってネタを送ってきてくれるんですよ。まわりのスタッフさんにもオタクが多いからスタッフさんからもネタをもらっています。世の中、ほんとにオタクの人って多いんだなって思いました。オタクが充満してる!

── よしえ、という名前にもなんだか親近感を感じます。

ありがとうございます。僕の苗字が末吉なので、よしえです。絶妙な名前にしたいなって思って。街を歩いていても、「よしえさん!」「よしえちゃん!」って声かけていただくんですよ。よしえちゃんとして声をかけてくれるのもとっても嬉しいです。

── よしえとしてすごく有名になりましたが、CUBERSとしてはキラキラのアイドルですよね。そこはキャラを使い分けているんですか?

それがそんな変わらないんです。CUBERSとして上がっている動画を、よしえの動画しか知らない方が観ると、「この子、ふだんからよしえじゃん、っていうかよしえよりよしえじゃん!」っておっしゃるので、ああ、そうなんだ、と思って。僕の延長線上によしえがいるという感じです。よしえが心の中に住んでいるという感じで。僕もマウントとっちゃいますし。僕、まーちゃん(佐藤優樹)推しなんですけど、まーちゃんファンの方がライブ観たことない、って言ったりすると、「えっパフォーマンス生で観てほしい!」って素で言ってしまったりとか。こないだもモーニング娘。の田中麗奈さんからリプがきて。「いつも動画観てます」って言われたのがうれしすぎて、「オーディション時代から知ってます」って無意識で返したんです。そしたら「めっちゃマウントとるじゃん」っていろんなファンの方から言われて。「あ、とってた」って思いました。だから僕はほぼよしえなんです。そんなによしえと僕自身は変わらないので、9太郎としての僕のことも好きになってほしいです。

── オタクって古参アピールしたがりますよね(笑)

したがりますよね。あれなんででしょうね? まーちゃんのことも、オーディションに受かる前から知ってたっていうのをめっちゃ言っちゃうんです。

── こんな面白い9太郎さんですけど、子どものころはお友達がいなかったんですよね?

ぜんぜん友達いなかったです。幼稚園の自由時間とか、友達いないから、ひとりでストレッチしてましたもん。

── ストレッチする幼稚園児(笑)

幼稚園では仕事前の子役みたいな時間を過ごしてました。仕事なんて何もないのに(笑)。ひとりでストレッチして、あとは積み木遊びしてました。

── それは、お友達と遊ぶことがあまり得意ではなかったから?

いや、そういうわけでもないんですけど、幼稚園のときから僕、この感じなんですよ。千葉県の幼稚園では浮いちゃったんでしょうね!

── なるほど(笑)もともとこういう、可愛い感じだったから浮いてしまったと。

そうですね(微笑)可愛かったから浮いちゃったんです! しゃんしゃんにいじめられてましたからね! めっちゃたたかれたり、足をぐにょんって後ろから蹴られて曲げられたり。でもストレッチしてるから、全然痛くないんですよ!(笑)

── 小学校にあがってもそれは変わらず?

ええ、しゃんしゃんにいじめられてました! 小学校にあがるとなおさらですね。「おかまじゃん」って。プールの時間に男の子の部屋で着替えてたら、「なんでお前、ここで着替えてるんだよ。女子のほう行けよ」って言われたり。「いいじゃん!」って言い返して着替えてましたけど。「これは嫉妬されてるんだな」って思ってました。

あと、「僕はアイドルになるからいいんだ」って思っていたので、そんなに落ち込むこともなかったんです。嫌だな、とは思ってましたけど、ふさぎ込んだりもしなかったんです。アイドルになるんだから。学校は関係ない、って思って通っていました。

── 強い。親御さんは心配されたのでは?

いじめられていることはいつも報告してました。隠してなくて。でも心配してたのかなあ?あ、担任の先生にいじめのことを言ったことはありました。いじめの内容を先生に説明しましたけど、それでいじめがなくなるってことはないですよね。先生もなんとかしてくれようとはしましたけど、大人が介入できる問題でもなかったというか。

── そこから、お友達ができたりとか、変わった瞬間というのはあったんですか?

(一瞬黙って)僕、今も友達いないんですよね!(きっぱり)特にいい方向には変わってないかも(笑)あははは!

── CUBERSのメンバーが仲間であり友達というか。

友達とは違いますけど、同志って感じなのかな。すごく仲良くしてもらってます。特にハブられることもなく(笑)

PART2では、9太郎さんのオタクな日常について掘り下げていきます! 1月14日更新予定! サイン入りチェキプレゼントもあるので、お楽しみに!

撮影/高橋那月、取材・文/藤坂美樹、ヘアメイク/鍵山あきこ、スタイリング/網野正和、衣装協力/it iCON、JUN ®️ed、WHO'SWHOgallery BASEYARD 原宿店

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