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三浦翔平の“天性の人たらしキャラ”が炸裂? 『リーガルV』ホスト兼パラリーガル役がハマる理由

リアルサウンド

18/10/26(金) 6:00

 米倉涼子主演ドラマ『リーガルV~元弁護士・小鳥遊翔子~』(テレビ朝日系)が、回を増すごとに面白さが熟成されている。

 小鳥遊翔子(米倉涼子)を管理人とした弁護士事務所「京極法律事務所」は、隙のないほどの個性派揃い。第1話では、イントロダクションとして弁護士資格を剥奪された小鳥遊、第2話では極度のあがり症の新人弁護士で“ポチ”こと青島圭太(林遣都)がメインに描かれた。そして10月25日放送の第3話でフィーチャーされたのは、ヤメ検弁護士こと大鷹高志(勝村政信)。事務所の代表弁護士で、大学時代の恩師の京極雅彦(高橋英樹)に金魚のフンのように付き添う大鷹は、事務所には所属していないものの小鳥遊に偉そうな口を叩くが、肝心なところで気の小ささが出てしまう。そんな大鷹が、“無敵のズブズブ癒着コンビ”榎本判事(大河内浩)、片山検事(矢島健一)を相手に見事逆転無罪を勝ち取るのが、今回のストーリーである。

 第3話は京極法律事務所の面々がキャンプ場に向かう親睦会という、6分に及ぶ映像からスタートする。小鳥遊一行は事件の調査をしていた大鷹と偶然キャンプ場で出会うのだが、「むしろこっちの方がメインじゃ?」というほど、彼女らがキャッキャしている様子が見ていて楽しいのだ。オフィシャルInstagramにアップされているケーブルカー乗り場での集合ショットからも、キャスト陣の仲の良さが伝わってくる。

 京極法律事務所には、さらに前科者のパラリーガル3人が所属。そのうちの1人、現役ホスト・茅野明(三浦翔平)は、今回の親睦会の先頭を切って盛り上げる。ハイキングをしながらの「ハイハイハイハイ!」というコールは、少々品がないように見えるが、ホスト通いだった小鳥遊を喜ばせるには充分。さらに注目は、彼のさりげない気配りと鋭い観察眼である。

 同じパラリーガルの伊藤理恵(安達祐実)は、隠れハイスペックというキャラで、パソコンでネット検索する仕草が定着してきているが、渡されたグラスをサッと回収したのは茅野だ。個人仕事が入りイキっている大鷹を尻目に、伊藤と仲良く鍋の中身を確認する茅野からは、現役ホストたる所以を感じさせる。第1話を振り返れば、立場を隠蔽した聞き込み調査で小鳥遊がバレそうになった際に、すかさずフォローを入れたのは、ホストとして横に座っていた茅野だった。天性の人たらしキャラが、対極にいる3人目のパラリーガル・馬場雄一(荒川良々)の笑い要素を最大限に引き出していることも忘れてはならない。さらに、第3話では大鷹が、対立するFelix & Temma法律事務所からヘッドハンティングされていることを茅野が把握していたというシーンがあるが、聞き込み調査を始めとした探偵業務はお手の物。これらの彼の能力を小鳥遊が見込んでパラリーガルとして迎え入れたのか、単なるホスト好きとして入れたのかは今後のストーリー展開に注目していきたいところ。

 三浦翔平と言えば、今年4月クールに放送されていた『正義のセ』(日本テレビ系)で演じた検事・大塚仁志が記憶に新しい。その後、7月には桐谷美玲との結婚を発表し、夫として出演する民放ドラマは『リーガルV』が初となる。『正義のセ』で演じた検事役とは真逆と言えるホスト役だが、爽やかイケメンキャラは、2作品に通じている共通点だ。まだまだスタートしたばかりの『リーガルV』。さりげない存在感を放つ茅野をはじめ、強固なチームワークで結ばれた京極法律事務所のさらなる味わい深さに、来週も期待したい。(文=渡辺彰浩)

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