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山本精一のレコ発ライブがSUPER DOMMUNEで開催 宇川直宏、大友良英ら出演

CINRA.NET

20/7/13(月) 18:00

音楽イベント『φonon Presents 「カフェ・ブレイン」NEW ALBUMリリース記念プログラム 山本精一有観客有配信ディナーショー「PHYSICAL CAFÉ BRAIN」@SUPER DOMMUNE』が7月25日に東京・渋谷PARCO SUPER DOMMUNEで開催される。

同イベントは、山本精一のアルバム『カフェ・ブレイン/CAFÉ BRAIN』が7月16日にリリースされることを記念するレコ発ライブの東京編。無料配信となる第1部のトーク「山本精一解体新書」と、有料配信となる第2部のライブ「山本精一有観客有配信LIVE|PHYSICAL CAFÉ BRAIN」で構成される。

「山本精一解体新書」には、音楽生活41年の山本精一に加えて、聞き手の宇川直宏(DOMMUNE)、佐藤薫(φonon)、ゲストの大友良英、一楽儀光、司会の伊東篤宏が登壇。「山本精一有観客有配信LIVE|PHYSICAL CAFÉ BRAIN」には山本精一、ゲスト、MOODMANが出演する。

現在配信チケットと、7人限定チケットを販売中。限定チケットには、フレンチフルコース、シャンパン、おみやげサイン入『カフェ・ブレイン/CAFÉ BRAIN』、配信アーカイブ鑑賞チケットが付属する。

宇川直宏(DOMMUNE)のコメント

■観客無配信ライヴ???いや、有観客有配信ディナーショー!!!!!!! 山本精一「PHYSICAL CAFÉ BRAIN」
2020年3月5日、難波ベアーズのTwitterアカウントから「本日!急遽!ベアーズにてコロナ調伏撲滅祈念、山本精一絶叫無観客ライブ開催決定!」という呟きが世界の側に発信された!そしてそこには「17時開演 配信はありません! なお、ベアーズのドアは閉まっていますので、入場はできません。」と目を疑うような注釈が付けられていた。無観客無配信ライヴ…????? 2010年のDOMMUNE開局以来、それまでのキャリアを全て絶って10年間/5000番組/1万時間を有観客有配信でライヴストリーミングしてきた自分は、突然ドタマをドンキでドツカれたような激しい衝撃を受け、脳全体が束になったトロピカルストローで一気に吸い取られたような、瞬間思考停止状態に陥った!!!!!!!!!!!! 果たして山本精一は誰の為にライヴを行うのか?山本精一は何の為にライヴを行うのか?山本精一はライヴを行うのか?いや、行うに違いない、行う筈だ、行うだろう….何を?ライヴを?観客の全くいない映画は上映されていないことと同じであり、誰の目に触れることなく死蔵された絵画は存在していないことと同義である。つまりすぐ目の前に存在していなくとも、どこかに必ず他者に届ける回路を開いていることが、表現の根本なのではなかったか?
しかし、山本精一は、無観客無配信ライヴをやってのけた…..そのライヴは何分だったのか?何時間だったのか?どのぐらいの音量で、どんな曲が演奏されたのか?誰も知らない….知る由もない….何故なら当たり前だが、誰もそのライヴを観ていないからだ。誰もそこにいなかったから。いや、本当にそうだろうか?もし山本精一がエレキギターを手にしていたとしたら、ベアーズの空間には、PAやサウンドエンジニアがいたかもしれないし、長時間演奏したならば照明だって必要としただろう。しかし彼らは観客ではない。そう、観客ではない。もしいたとしても観客などではない。でも彼らは人間だ!!!!! 多分、人間だ!!!!!!!!! 人間だとしたら、もし、山本精一の大ファンが、山本マニアが、精一クラスタがサウンドエンジニアを担当していたとしたら、脳の内部では最も太い観客として機能していた可能性はないか?脳内で絶叫したり、脳内で踊ったり、脳内で全裸になって唾を飛ばしまくってモッシュしていたかもしれない!!!!!!!! そして妄想の隣の観客に抱きついて心のマスクを外してディープキスをしているところを、ステージ上の山本精一に一瞬だけ目撃されていたかもしれない….しかし、全て、全て、全てが脳内での出来事だ….現実ではない。そう現実ではないのだ!!!!!! そして照明を担当していたのはAIかもしれない。ピンクフロイドのワールドツアーのバリライトのビッグデータをAIが解析し、誰一人として蠢く存在の気配すらないベアーズのフロアにフィードバックさせるために、ポツんとステージに一人、たった一人の山本精一を光の渦が祝福していたかもしれない。そしてもしかしてあの日のベアーズにはゴキブりだっていたかもしれないし、バーカウンターのゴミ箱には猩々蝿だって湧いていたかもしれないし、もしかしたら迷子の三毛猫がベアーズのエントランスを潜り抜けてドアを締める前に潜入していたかもしれない….しれない….れない….ない….そう、そんなことはない、なかった。なかったのだ!!!!!!!! ただ事実として、山本精一は無観客無配信ライヴを行った!!!!!!!!! その“想い出”としてこの無配信無観客ライブの“後売りチケット”が販売された….
難波ベアーズは日本のオルタナティヴ、ノイズ、アヴァントの聖地として、1986年より独自の音楽磁場を形成してきた。しかし、今年の2月下旬より新型コロナウィルスの影響で、キャンセルが続出。開店休業状態にあったという。そんな中で行われた無配信無観客ライブは、人々の脳内で今も、いつでも、開演され、想い出として残り、その想い出の記憶さえも打ち消すように、またそれぞれの脳内で開演され続けている、たった今、僕が3月5日のあの日あの場所に想いを馳せ、そこに確かに存在した山本精一の幻影を脳内にうつしだそうとしているように。そう、誰も眼球を通してその演奏を観たものはいないのに、だ…..。
そんな中、EP-4の佐藤薫が主宰する〈φonon〉より、山本精一の4年ぶりとなるニューアルバムが7月6日に発売された。タイトルは『カフェ・ブレイン』。時下清福の脳内風景ミュージックというサブタイトルのとおり、山本の脳細胞から多層的に分泌漏れしたたる、諧謔と知性そして狂気と浪漫の音風景….。このリリースを記念した五時間にわたるプログラムが、渋谷PARCO9Fの我がSUPER DOMMUNEにて開催される!!!!!! 題して山本精一有観客有配信ディナーショー「PHYSICAL CAFÉ BRAIN」。NEW ALBUMリリース記念の冠のもと執り行われる超ソーシャルディスタンシングな7人限定ディナーショーである!!!!!!!!
第一部は「山本精一解体新書」のタイトルのもと、ミシュラン星付き級の料理人が腕をふるうフレンチをいただきながら体感する、山本精一の音楽生活41年!!!!!! ゲストは、大友良英、一楽儀光、そして聞き手に佐藤薫と、私、宇川直宏。司会は伊東篤宏で、山本精一のレアアーカイヴをプレイしながらお届けする!!!!! 第二部は「山本精一有観客有配信LIVE|PHYSICAL CAFÉ BRAIN」のタイトルのもと、ブルゴーニュの泡泡が弾け飛ぶシャンパンをいただきながら体感する、山本精一の脳内音楽ソロライヴ!!!!! そして41年の歴史的アーカイヴからマスターピースを紐解き、MOODMANによる山本精一オンリーのDJに、森田潤、一楽儀光、佐藤薫、伊東篤宏が、電子音を重ねる!!!!!!! 限定7人のディナーショーゆえ、その景色をオンラインを通じて列島全域で共有しようと、前半トークは無料配信、後半ライヴは有料配信を並行に行う!!!!!!!! 無観客無配信ライヴで脳内ミュージック表現の伝説をつくった山本精一が、今度は有観客有配信ディナーショーという究極のフォーマルスタイルを社会的距離を保ちながら逸脱させる!!!!!!「PHYSICAL CAFÉ BRAIN」は、ヴァーチャルな脳内音風景を実世界に逆流させるポストパンデミックなイニシエーションなのである!!!!!! この21世紀の音楽世界史に刻まれるであろう事件をフィジカル(現場)に、そしてヴァーチャル(配信)に体験するべく、炬燵(こたつ)と箪笥(たんす)を質に入れてでも今すぐ、予約を!!!!!!!!!!!

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