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森山大道の東京 ongoing

20/6/28(日)

「ongoing=進行中、進化し続ける」とはまことぴったりなネーミングだ。写真家として活動を始めた1960年代よりこの方、たゆまず写真とともに歩み続けてきたのが森山大道である。その過去作から近作までを網羅しているのが今展となる。壁面を覆い尽くす膨大な写真を観てまわると、どれが古くてどのあたりが最近のものか、ほとんど区別がつかない。多くは猥雑な街の光景を撮っているのだから、時代を象徴する風俗も写り込んでいるはずだというのに。「眼に映るものはすべて等価だ」「レンズを向けてシャッターを切れば、どんなものでも等しく写真になってしまう」という森山の信念と流儀がいつの時代も不変だった証左なのだろう。すべてをフラットにしてしまう森山の表現は、現在進行形の究極のポップアートなのである。

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