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新しい地図の活動にくすぐられる“好奇心” 『NAKAMA to MEETING』開催から感じたこと

リアルサウンド

18/11/12(月) 7:00

 稲垣吾郎、草なぎ剛、香取慎吾が“新しい地図“をスタートさせて、約1年。SNSデビューを皮切りに、3人の存在はグッと身近なものになった。毎日のようにつぶやかれるTwitter。そして『7.2 新しい別の窓』(AbemaTV)生放送中に、リアルタイムで投稿される自撮り写真。11月4日放送の『7.2 新しい別の窓』中、深い時間になったとき香取が「まだ起きてる?」とつぶやいたときには、その言葉が醸し出す心の距離の近さに、ドキッとした人も少なくなかったのではないか。改めて、この1年で広がった新しい地図を実感する。

(関連:新しい地図の活動はアイドルという概念を更新し続ける 草なぎ剛×高橋克典のツーリングを見て

 最もプライベートがミステリアスだと言われていた稲垣が、ブログで日常の風景を美しく切り取る。芸術家としての才能を開花させた香取が、フォロワーと一緒にぬり絵を楽しむ。そして草なぎは、芸能人のYouTubeチャンネルではなく、“ユーチューバー草なぎ“として広く支持されている。長年、国民的スターとして活躍してきた彼らのことは、もちろん多くの人が知っていたはず。だが、この1年で彼らの持つ本質的な魅力が、よりクリアに伝わっていると感じるのは、筆者だけではないだろう。

 アイドルの成長を見守る楽しさを教えてくれた10代。テレビの世界を盛り上げてくれた20代。国民的スターとして日本を支えてくれた30代。そして、40代の彼らは、より人生をボーダーレスに楽しむ方法を見せてくれているような気がする。もっともっと私たちは多様な形で繋がることができるはず。その試行錯誤を重ねるプロセスから、エンターテインメントにしようというフロンティアスピリットが、これまでのどのアイドルにも当てはまらない“新しい地図”らしさ。

 そんな彼らが、来年2月に初のファンミーティング『NAKAMA to MEETING_vol.1』を開催する。アーティストとファンが“会う“というのは、もっとも古典的なコミュニケーション手法。だが、そこにとどまらないのが新しい地図だ。11月9日には、“お一人様NAKAMAシート(エリア)”を設ける旨が発表された。これは、一人で参加するNAKAMA同士が声をかけやすくなり、仲良くなってもらいたいと願ってのこと。3人をファンが見守るという一方通行だけではない、インタラクティブなコミュニケーションが生まれそうな予感だ。

 先述したように、この1年で彼らの活躍の場は大きく変わった。その結果、これまで気づかなかった彼らの魅力に触れることができた人もいることだろう。長年彼らを応援してきたファンに加えて、新たにファンとなった人、彼らを身近に感じて初めて彼らに会いたいと思った人が、このファンミーティングにはやってくる。同じ時代を生き、同じ人たちを愛し、同じ場所に集った人たち。その出会いを一期一会に終わらせずにできたら、人生はもっと豊かになるかもしれない。この“お一人様NAKAMAシート”を、そのきっかけにしてほしいという想いが伝わってくる。

 しかしながら、初の取り組みゆえに「もっとこうなったらいいのに」という気付きの声もあがるだろう。きっと、その声は、次の『NAKAMA to MEETING』で検討されるに違いない。今回、多くのお一人様参加への不安を聞いて、“お一人様NAKAMAシート”ができたのと同じように。「皆さんと一緒につくる集いの場所」。今一度、新しい地図のホームページに掲げられている言葉を思い返す。3人が一方的に何かを提供するだけではなく、NAKAMAと一緒に楽しい空間をつくっていくということ。新しい地図の挑戦は、稲垣、草なぎ、香取だけではなく、NAKAMAの挑戦でもある。だからこそ、3人の活動には、いつも好奇心がくすぐられるのかもしれない。(文=佐藤結衣)

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