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草なぎ剛、トランスジェンダー役の主演作は「想像もつかない作品に」監督は内田英治

ナタリー

19/10/31(木) 12:18

草なぎ剛演じる凪沙。

草なぎ剛が主演を務める映画「ミッドナイトスワン」の製作が決定した。

「全裸監督」の内田英治がメガホンを取った本作は、トランスジェンダーの凪沙(なぎさ)と、親から愛を注がれることなく生きてきた少女・一果(いちか)の姿を描くオリジナル作品だ。一果の苦悩を受け止めることで、自分の中に今までにない感情が生まれた凪沙が、彼女への母性を“純化”させるためにある決断を下すさまが切り取られていく。

凪沙を演じる草なぎは「今までで一番大挑戦の役なので、ここでまた新しい作品の力やお芝居の力に目覚めることができたらいいなと思います」と意気込み、「想像もつかない作品になるんじゃないかと思います」と語る。内田は「多様化が進むなか、普遍的な一つの愛の形としてトランスジェンダーと少女の関係を描いています。普通に存在する者たちの物語で、普通の娯楽映画として大いに楽しんでいただけたらと思います」とコメントした。

「ミッドナイトスワン」は10月下旬から11月下旬にかけての撮影を予定している。公開日は未定。

※草なぎ剛のなぎは弓へんに前の旧字体、その下に刀が正式表記

草なぎ剛 コメント

台本を読んでの感想

この脚本が人の愛、エネルギーにすごくあふれていて
国境や性別などを超える力があって、皆さんに楽しんでいただけると思います。
台本を読んだ時、とても感動し涙がとまらなかった。その時の気持ちを作品としてみせられたら。
今までで一番大挑戦の役なので、ここでまた新しい作品の力やお芝居の力に目覚めることができたらいいなと思います。

役への取り組み方について

難しい役なのですが、凪沙の気持ちというのは少なからず誰しも生きている人間ならばわかるもの、
作品として訴えかける力があっていいなと思います。
“変えられない運命”、“逃れられない運命”の悲しみ、切なさといったものを人は誰しも抱えていると思う。それを作品のなかで表現できたらと思いました。
いろいろなキャラクターが登場する中、凪沙が作品をひっぱっていくキャラクターになるんじゃないかな。
深刻な問題ではあるけれどそこにリアルに生きている人たちの悩みを見せられたらいいなと思います。
想像もつかない作品になるんじゃないかと思います。監督を信頼してみんなで頑張ります。

内田英治 コメント

企画から映画制作決定までの経緯、草なぎ剛の起用理由

5年ぐらい前に少女とトランスジェンダーの疑似親子の物語をつくりたいと思いオリジナル脚本として書きましたが、題材の難しさもあり、この5年間なかなか表に出せなかった。
内面的な演技が要求されるこの難しい役を演じるのは、誰もが知っている方でないと意味がないと思っていたところ、草なぎさんが演じていただけるということで本当にうれしく思います。草なぎさん演じる凪沙と一人の疎外された少女。多様化が進む現代社会の中で必死に愛を求める人たちを描いた物語です。

作品への思い

人間は愛のためにどこまで自己を犠牲にすることが出来るのか?
多様化が進むなか、普遍的な一つの愛の形としてトランスジェンダーと少女の関係を描いています。普通に存在する者たちの物語で、普通の娯楽映画として大いに楽しんでいただけたらと思います。

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