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2013年のアイドル総決算 「千年にひとりの逸材」は橋本環奈よりも平祐奈だ!?

リアルサウンド

13/12/25(水) 11:00

 2013年の女子アイドル界を振り返りまして、今年最後の原稿とさせていただきたいと思います。

 AKBグループの天下に、公式ライバルである乃木坂46が台頭、ももいろクローバーZの隆盛、アーティストとしてグレードアップしたPerfumeはもはや別の領域へ……という構造は変わらず。そこへモーニング娘。、Berryz工房、℃-uteといったハロー!プロジェクト勢の反撃が激しくなってきた、というのが2013年アイドル・シーンの大局だったのではないでしょうか。また、これらの勢力を追走するアイドリング!!!やSUPER☆GiRLS、東京女子流などが新規のシェアを獲得できず、やや失速した感を受けます。

 一方で、もっとも勢力を伸ばしたのは、BABYMETALとでんぱ組.incではないでしょうか。どちらのグループもこのサイトに何度も登場しているので説明不要でしょう。共通していることは、コンセプトを明確にし、美質な楽曲を作り、またルックス的にも「アイドル」と呼ばれるにふさわしい崇高さを備えたメンバーがフロントに立っていることです。

 これらに続けとばかりに先鋭的なコンセプトで勝負に出たグループがアイドル・シーンを支えました。これはもう枚挙に暇がありませんが、常にスキャンダラスな手法で「アイドルの価値」を見つめ直すBiSの過激なスタンス、本格的なラップでクラブ・ミュージックとアイドル・ポップスを接近させたライムベリーなどは来年のさらなるブレイクが期待されます。

 また、70年代のジャーマン・プログレを想起させるような長尺のミニマル・トラックをリリースして「ももクロ×ビースティー・ボーイズ」と形容される、ゆるめるモ!。難解な変拍子を駆使して「現代音楽ポップ」と呼ばれる、いずこねこ。70’sシティポップから80’sニューウエーヴのテイストを驚異的なクオリティで蘇生させるEspecia(エスペシア)。これらのユニットの冒険心、実験精神も括目すべき成果がありました。偶然ですが、いずれも名前が5文字で、まるで80年代の日本のパンクバンド(ハナタラシ、あぶらだこ、ばちかぶり、ほぶらきん……)のようです。5文字ユニット特有の熱い革新性! などと書くのはこじつけが過ぎるでしょうか。

 朝ドラの影響もあって「地方アイドル」の社会的認知がさらに高まった年でもありました。その代表格、新潟発のNegiccoは初のオリジナルフルアルバムを発表し、高い評価を得ました。そのほかにも、群馬のリンダⅢ世、名古屋のチームしゃちほこ、大阪のキャラメル☆リボンなど、来年の飛躍を狙うグループが全国に点在しています。

 福岡のグループ、Rev. from DVLの橋本環奈が「天使すぎる」「千年にひとりの逸材」と話題になったのも記憶に新しいところです。個人的に本当に千年に一人の逸材だと思っているのは、来年3月に解散する、おはガールちゅ!ちゅ!ちゅ!の平祐奈で、ユニット解散後の動向に注目です。

 最後に、講談社主催の女性アイドル・オーディション「ミスiD2014」のグランプリ、蒼波純が話題です。名うての審査員たちが「未知の生物を発見した」などと脱帽した、前代未聞のピュアな魅力に期待が集まっています。そして、2013年を象徴する女優、橋本愛と蒼波純のふたりを結びつけ、共演PVを制作したシンガー、大森靖子こそが、いろいろな意味で、2014年アイドル・シーンの台風の目となるでしょう。

■山口真木(やまぐち・まき)

大阪出身の27才、OL。ポップスとロックと女の子をこよなく愛する。何かに毒づいてばかりの思春期まっただ中、というプロフィールで8月からリアルサウンドさんに書かせていただいています。駄文ばかりのくせに読者の方の反応が気になって、ときどきTwitterで感想を拝見して、いつもありがたい気持ちになります。忘れられないツイートがいくつかありまして。ひとつは「何かを紹介する時におまえの自意識とかクッソどうでもいいから出来るだけ排除しろよ」というものでした。私は新聞記者でも評論家でもない市井のOLですので、まず「何かを紹介」しているつもりがありません。「中学生でももうちょっとマシな紹介書くだろ」というツイートもありましたが、私は皆様に何かを紹介する立場の人間ではありません。これは開き直っているわけでも詭弁を弄しているわけでもありません。特別な情報ソースも豊富な知識もないので、書くのはいつも主観性むき出しの感想だけです。それを「どうでもいい」と思われてしまうのは、やはり私の文章がおもしろくないからでしょう。どうでもいい自意識でもおもしろければ芸になると信じていますが「テキトーな検索でお茶を濁した提灯記事」「チラシの裏に書いた落書きで金がもらえるなんて楽だね」という反応を拝見すると、それが茨の道だと痛感します。芸として成立しないまでも、少なくとも対象への深い愛情を読者の方に伝えられたらうれしいな、と思います。ですので、愛情たっぷりで書いたつもりの原稿に「どこに対しても敬意がないと思う」とツイートがついたときだけは少し凹みました。ひとりごとが長くなってしまいました。拙い記事ですが、2014年もご愛読のほど、どうぞよろしくお願いいたします!!

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