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日本代表、もう負けられない中国戦! 黒星発進に監督、選手たちが口にした覚悟

ぴあ

カタール・ドーハでトレーニングを積むSAMURAI BLUE(サッカー日本代表) (C)JFA

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もう負けられない。日本代表は2大会連続で『FIFA ワールドカップカタール2022』アジア最終予選黒星スタートとなった。9月2日、人数をかけて中央を固めるオマーンを崩せず、後半43分に一発のカウンターを決められたのだった。ただ落ち込んでいる暇はない。試合後、吉田麻也主将が「負けるべくして負けた」と振り返る低調なパフォーマンスから5日後、戦いの舞台をカタール・ドーハに移し、中国戦を迎えるのだ。

9月3日から6日にかけて、選手たちのメディア対応を行われた。勝点3が求められるアジア最終予選第2戦へ向けて、日本代表選手たちは覚悟を口にした。

冨安健洋「オマーン戦は難しい展開、苦しい展開の中で負けてしまった。内容が悪くても結果は譲らないことが最終予選では必要。次の中国戦はどんな内容であれ、内容が伴えばいいが、勝点3が必要になる。チャレンジしてアグレッシブにプレーすることが必要だと思う。いろいろ考えすぎず、シンプルに考えていつも通りプレーできれば」

守田英正「最終予選という大事な大会の初戦という絶対に勝たないといけない中で敗戦。自分が入ることで少しでも雰囲気をいいものにしたい。まず自分たちに矢印を向けるのは当然。その上で相手の分析や戦術がある。まず100%持っているものを出せる準備が重要」

大迫勇也「言い訳できない、負けたので。問題はたくさんあったと思うが、チームの中でしっかり話し合って解決するのが一番。相手にうまく対応されたが、対応された中でしっかり自分たちが解決するのが大事。
(中国戦に向けて)もう後がないと言うか、次は絶対に勝たないといけない試合。必死に勝点3を取りにいく。戦術うんぬんよりも個々で負けない。もう割り切ってやるしかない。しっかり割り切って勝つために自分に何ができるか、各々考えて試合に入らないといけない。いい準備をすれば、いい結果が得られると思うので、体の準備と心の準備と頭の準備をしっかりしていかないといけない」

川島永嗣「最終予選の初戦で勝てなかったことで、自分たちの本当の力が求められと思うし、自分たち自身に集中して覚悟を持って進めるかが本当に大事。1試合終わって勝点0、ここから厳しい戦いになっていくと思うが、予測できないことが起こるのが最終予選。相手の出方も変わってくるのが最終予選。何となくうまくいくことはない。どのチームも『W杯』に出るために全力でくる。勝点が取れなかったのは残念だが、ここからが本当に大事だと思うし、チームメイトにも伝えている」

原口元気「『W杯』でプレーしたいという気持ちをどれだけピッチで表現できるか、どれだけ気持ちを乗せられるか、気持ちを表現できるかをフォーカスしたい。初心に帰るのは大事。『W杯』でプレーしたいとやっていた5年前、いろんな経験してそこに対する飢えが4・5年前の方が強かった。『W杯』でベルギーに負けてまた出たいリベンジしたいという気持ちはすごく強いが、どれだけ熱意をよみがえらせられるか。それがないなら試合に出ないほうがいい。自分にはその熱は十分あると思うし、日本代表のために熱くプレーできると思うし、うまくコントロールして試合で気持ちを表現したい」

室屋成「(オマーン戦について)自分たちのやりたいことができなかったし、相手も研究していた。もっともっと高めていかないといけない。相手が最後のところでブロック敷いてうまくやらせなかったのが一番だが、ボールしかけて失った時にチームとして切り替えて回収しないと、そういうところで攻め込めたらと見ていて思った。
(中国戦に向けて)前の選手は強力な選手、一発もある選手もいるので、こういう最終予選では0で進めるのが大切なので、うまくやらせないようにしたい。今まで代表でやっているプレーを見せたいと思うし、誰かの代わりというプレーはできないので、自分のプレーをしっかり出せたらいいなと思う」

山根視来「(オマーン戦について)相手の準備期間が長く、日本が短かったが、そんなものは関係なく、勝点3を取りにいかいないといけない。もう絶対に負けられない状況になってしまったので、もう一度最終予選がどういう戦いなのか理解して戦う必要がある。
(中国戦に向けて)帰化選手が何人かいたり、また球際に激しく来る印象が昔からある。まず気持ちで負けないようにしないと、勝点3を持ち帰れないと思う。縦や横だけではなく、斜めのパスは相手も嫌がるので出してもいい。オマーン戦でも対角のパスとか少なかったので、サイドチェンジのパスも有効だったかもしれない」

昌子源「コロナ禍で難しい状況だったが、ホームだから勝たないといけない。試合の入りだったり、全員が勝つ思いでやっていたが、その中でも勝たないといけない。残り9試合絶対に勝たないといけない。オマーン戦は非常に残念。次の試合は内容はもちろん大事だが、まず勝点3を持ち帰らないといけない。ホーム開幕戦でやってはいけない試合をした。もう二度とこういう試合をしない。代表チームは国民の喜ぶ試合をしないといけない」

鎌田大地「(オマーン戦について)僕にとってもチームにとっても難しい試合になった。それでも勝ち切れればよかったが負けてしまった。でも結果は仕方ないので、勝ち続けて、あの初戦の負けがあったけど、そこから自分たちが変われたというふうにしないといけない」

遠藤航「オマーン戦の分析もしたし、みんなとも話したが、サイドのところを起点にどうやれたかというのはある。右は(伊東)純也がサイドに張って、左は(原口)元気くんが中へ入って(長友)佑都くんのオーバーラップを生かした方がよかったかもしれない。中に入ってくれば(鎌田)大地と(柴崎)岳と僕で4人にでき、よりボールを奪えたかもしれない。右からのクロス、左からのクロスに対して人数かけて入るとか、サコ(大迫勇也)くんのサポートができたかなと思った。
(中国戦に向けて)先のことを見ずに1試合1試合戦っていかないと『W杯』へ行けない。ホームで勝てなかった以上、次は勝点3を取らないといけない。残り試合全部勝っていかないといけない」

吉田麻也「チームが苦しい時に引っ張れる選手になりたい。真価が問われていると思うし、チームをいい方向に導きたい。初戦も頭では理解していたと思うが、やはり足りなかった。チームとしてあってはならないことだし、アジアを相手にホームで戦う上でやってはいけないゲーム。次の試合からもう一回気持ちを入れ直してやっていこうと思うし、やっていかないといけない」

中山雄太「相手というより1戦目の反省があり、僕らがやるべきことをやる。1戦目はそこが課題として挙がってしまった。まず自分たちが自分たちのサッカーをするというのが優先順位」

オナイウ阿道「僕がスーパースターで来ているわけではなく、僕ひとりでチームを勝たせられるわけではない。中国戦に向けて、チームとして勝てるように準備していきたい。気負いは必要ない。自分が今までやってきたことを出すスタンスを変えないで自分らしさを出していきたい」

伊東純也「ちょっと仕掛けるシーンが少なかったので、ちょっと不利な状況でも仕掛けていこうと思っている。中国の映像を見て、イメージは作っている。ひとつひとつが『W杯』につながる試合の中で<相手がしっかり対策してくる中で、もうこういう思いはしたくないのでしっかり上回っていけるようにしたい」

SAMURAI BLUEのメンバーは以下の通り。
【GK】1川島永嗣(ストラスブール/フランス)、12権田修一(清水)、23谷晃生(湘南)
【DF】5長友佑都(-)、22吉田麻也(サンプドリア/イタリア)、4佐々木翔(広島)、21山根視来(川崎F)、3室屋成(ハノーファー/ドイツ)、2植田直通(ニーム/フランス)、13中山雄太(ズヴォレ/オランダ)、16冨安健洋(アーセナル/イングランド)
【MF】8原口元気(ウニオン・ベルリン/ドイツ)、7柴崎岳(レガネス/スペイン)、6遠藤航(シュツットガルト/ドイツ)、14伊東純也(ヘンク/ベルギー)、19守田英正(サンタ・クララ/ポルトガル)、9鎌田大地(フランクフルト/ドイツ)、11堂安律(PSVオランダ)、17久保建英(マジョルカ/スペイン)
【FW】15大迫勇也(神戸)、18古橋亨梧(セルティック/スコットランド)、10オナイウ阿道(トゥールーズ/フランス)

9月6日には森保一監督も取材対応を行った。中国戦に向けてのアプローチについて問われると、指揮官はこう答えた。
「最終予選ということで今までとは違う強度の高さはあるので、一戦目の結果も踏まえてもっと上げていかないといけない。選手としてチームとして相手を甘く見ているわけではないが、相手のモチベーションや準備してきたものを上回っていくよう共有している。相手は一戦一戦変わっていくのでオプションを持っていないといけないが、これまでやってきたベースをしっかりチームとして持ちつつ、さらに対戦相手を上回っていけるよう持っていきたい」

中国戦の分析について、こう語った。
森保「個の能力が非常に高い選手が多いという印象。プラスチームとしてシステマチックに可変システムを使って相手を攻略する戦術を持っている」

カタール・ドーハの試合環境については、このようにコメントした。
森保「こちらに来て暑い中トレーニングして選手はきつそうだが、個々のコンディションを上げていく、チームのコンディションを上げていくということで、強度の高い練習をやっている。冷却システムのあるスタジアムでやるが、涼しいところでやった後に暑いところでやるのは難しいが、日本やこちらの暑い中でやってきて、空調の効いた中でやるのはやりやすい、プラスになるのではと思っている」

さらに森保監督は海外組のコンディションについて言及した。
「フィットネスの部分で本来持っている100%ではない中、現状でできる100%でどう戦術に生かしていくかというのはオマーン戦の反省として伝えた。海外組は新シーズンで戦術をインプットしないといけない中で代表に来て、選手たちに意思統一できる絵を渡すことが私自身の反省でもある。我々も最終予選の厳しさは覚悟している。相手も死に物狂いで準備してくるのを上回っていかないといけないといけない」

『FIFA ワールドカップカタール2022』アジア最終予選グループB・中国代表×日本代表は9月7日(火)・ハリファ国際スタジアムにてキックオフ。試合の模様はDAZNにて生中継。

取材・文:碧山緒里摩(ぴあ)

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