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罰ゲームでコンビに 『ドロ刑』板尾創路の言葉が中島健人を成長させる?

リアルサウンド

18/11/4(日) 6:00

 犯罪のプロとの対決に、“せいせい部隊”13係のメンバーとの因縁の相手。11月3日に放送された日本テレビ系『ドロ刑 -警視庁捜査三課-』第4話は、先週のエピソードとは打って変わり、ふたたび第1話・第2話の流れに回帰する形となった。そうは言っても、ただ回帰するだけではない。斑目(中島健人)の飄々とした雰囲気をはじめ、他のキャラクターたちの個性が今まで以上に強く、どことなく派手になった演出の変化が感じられた。

参考:放送前のSexy Zone 中島健人【写真】

 今回のエピソードでフィーチャーされる13係のメンバーは、スリ捜査専門の刑事“モサ”として活躍した過去を持つも、スリの減少によって仕事を追われ酒浸りになってしまった左門(板尾創路)。大規模なコミフェスを狙って全国のスリ集団が集結するという情報に、威信を得るために躍起になる13係の一同。斑目は左門とコンビを組むことになり、昔気質なモサの捜査術を教え込まれることになる。

 斑目の激しい身振り手振りや、煙鴉(遠藤憲一)へのめんどくさい絡み方はもちろんのこと、煙鴉について調べ上げた皇子山(中村倫也)がバーに押しかけたシーンでの斑目とのコミカルな掛け合いや、変装の達人として紹介されてきた宝塚(江口のりこ)の婦人警官コスプレであったり、美希(石橋杏奈)も陽気にオカリナを吹いたりと、やはりいつも以上にキャラクターが濃い。

 今回の演出を担当しているのが『デカワンコ』や『世界一難しい恋』(共に日本テレビ系)を手掛けてきたベテランの中島悟であることを考えると、コミカルで個性的な演出を選んだことも頷けるところではあるが、同じ中島演出の第3話よりも軽やかさが増している。これは13係の中でも一番キャラクター性が乏しい左門という人物にフィーチャーするための、ある種の底上げのような抑揚の付け方ということなのだろうか。

 演出への疑問はさておき、現行犯逮捕が鉄則で徹底的な職人技が繰り出されるスリという今回のテーマ。現実でもスリの認知件数は年々減少傾向にあるようで、10年前と比較すると半分以下にも減っているそうだ(それでも検挙率はほぼ同じ4割前後を保ちつづけている)。罰ゲームということで斑目と組まされた左門だが、若手育成のためにベテラン刑事と若手刑事のコンビというのは主流。そうすることで、今回のエピソードで描かれた大規模イベントや、今後待ち受けている東京オリンピックに向けての対策が練られているという話も。

 何だかんだ言って左門も斑目を一流の“ドロ刑”に育て上げようとしているのかもしれない。相変わらずさとり世代を象徴するような(とくに今回はより一層と)斑目に対して左門が教え諭す「人から言われて覚えたことはすぐ忘れる」「プロ対プロ、人間対人間の勝負だ」という言葉。スリに対してだけでなく、“ドロ刑”として、そして何より刑事として、斑目が大きく成長するきっかけになる言葉となるのではないだろうか。(久保田和馬)

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