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田所あずさ、憧れの『犬夜叉』ワールドへの思い 第1話の台本を読んで「すごく不思議な気持ちに」

リアルサウンド

21/1/9(土) 8:00

 高橋留美子原作のTVアニメ『犬夜叉』の次の時代を描いた『半妖の夜叉姫』が、毎週土曜17時30分より読売テレビ・日本テレビ系で放送中だ。

 本作の主人公は、妖怪と人間の血を引く半妖のとわ、せつな、もろはの3人。とわとせつなは殺生丸の双子の娘、もろはは犬夜叉とかごめの娘であるが、彼女たちは親の顔を知らずに育った。四魂の玉が消滅し、平和になったはずの戦国の世で何が起きたのか。少しずつ謎が明らかとなり、物語はますます盛り上がりを見せている。

 今回リアルサウンド映画部では、もろはを演じる声優・田所あずさにインタビューを行った。【インタビューの最後には、動画コメントあり】

役が決まったときは「天にも昇る気持ち」

――犬夜叉とかごめの子供であるもろはを演じている田所さんですが、声優という仕事に興味を持ったきっかけが『犬夜叉』だったんですよね。

田所あずさ(以下、田所):そうなんです。大好きな作品だったので、オーディションの話をいただいた時は手が震えて。まず『犬夜叉』に新しい展開があること、さらに犬夜叉とかごめさんの子どもがいることに驚きました。

――オーディションの手応えはいかがでしたか?

田所:全力で演じたつもりだったんですが、絶対に受かりたいと思っていたからこそ、後から不安になりました。なので、決まった時は信じられなかったです。天にも昇る気持ちでした。

――戦国時代に行けるかもと思って、井戸に飛び込んだことがあるとか。

田所:すでに埋まっている井戸だったので幸い怪我をせずに済みましたが、思いっきり飛び込みました(笑)。

――そんな田所さんがもろはとして、時代樹のトンネルを通って現代にタイムスリップしたこともそうですが、演じていて感慨深いシーンはありましたか?

田所:特定のシーンではないんですが、第1話の台本です。昔はアニメとして完成した映像を観ていただけに、『犬夜叉』のキャラクターたちが喋る台詞が載った台本を読めていることに感激で。オンエアはリアルタイムで自宅から観ていたんですが、テレビから聞こえてくる犬夜叉たちの声で青春時代を思い出し、さらに後から自分の声も聞こえてくるという。すごく不思議な気持ちになりましたね。

――中でも一番好きだったキャラクターが殺生丸だと伺いました。殺生丸の魅力は?

田所:まず殺生丸様は圧倒的に顔が良い(笑)。最初は冷徹な感じで人間のことも嫌っていたのに、りんちゃんと出会ってから徐々に優しさが垣間見えて。多くを語らない分、もしかしたらこう思ったんじゃないかな? と妄想が膨らむんですよね。だけどたまに「りんの命と引き換えに得るものなど何もない」とはっきり言ったり、そういうところが素敵です。

――また、田所さんは『犬夜叉』で琥珀の声を務めた矢島晶子さんに憧れて声優を目指したとのこと。矢島さん演じる琥珀に惹かれた理由を教えてください。

田所:琥珀くんはたくさん辛い目に遭ったが故に、自分を犠牲にして無茶しがちなイメージがあって。矢島さんがそんな琥珀くんを演じることで、より哀愁を帯びるというか。見ていて何とかしてあげたい! と思うようなお声だなと。

――矢島さんから影響を受けた点はありますか?

田所:矢島さんの声とお芝居に惹かれた一番の理由は、普通の日常会話であってもその子がどんな人生を歩んできたかが伝わってくるからなんです。私もそんな声優になりたいなと思って、一度だけ矢島さんにお会いした時に「自分が理解できない思考を持っている役柄とどう向き合っていますか」と質問したことがあります。

――どんな答えが返ってきましたか?

田所:「私も分かんないんだよね」と言ってくださったんです。分からないからこそ、お話から演じるキャラクターの気持ちを考え続けたり、同じ行動を取ってみたりすると。矢島さんも実際、裕福な家庭に育った子を演じるときに、すごく高いホテルに1週間くらい泊まったことがあるみたいで(笑)。分からないことも認めた上で、それでも役に近づこうとする姿に感動しましたし、私も諦めずに演じる子の気持ちを理解しようと思いました。

アフレコ中はオタクトーク

――田所さんが演じているもろはは感情表現が豊かでとても可愛いです。もろはを演じる上で、気をつけていることなどがあれば教えてください。

田所:ありがとうございます! けっして楽に育ってきた子ではないからこそ野性味溢れる子なので、つねに動き出しそうな躍動感を意識しています。ただ、私たちも実は今後の展開をあえて知らされていないので、そういう意味での難しさはありましたね。それにもろはちゃんは感情がコロコロ変わるので、私自身ついていくのが大変で(笑)。いろんなことに興味を示すので忙しいです。

――ですが、もろははとわとせつなを繋ぐ架け橋のような存在になっていますね。

田所:はい。でも結局は2人がイチャイチャしてるので、たまに蚊帳の外になって寂しいんですけどね(笑)。もろはちゃんは一見やみくもに行動するタイプに見えますけど、実は頭がキレて意外と3人の中で一番戦闘に長けているキャラクター。そういうギャップが魅力的ですし、犬夜叉みたいなちょっとお馬鹿な愛らしさと、かごめさんの賢さも備えているので最強なんじゃないかと!

 ――田所さんが思う、松本沙羅さん演じるとわのキャラクター像を教えてください。

田所:とわちゃんは、半妖でありながら幼い頃にせつなちゃんと生き別れて、タイムスリップした現代で生きてきた。さらに今度はせつなちゃんやもろはちゃんと一緒に戦国の時代に戻るので、気持ちが大きく揺らぐ難しいキャラクターだと思います。そんなとわちゃんから沙羅さんのまっすぐな誠実さが伝わってくるというか、とわちゃんの言葉には嫌味がなくすべて心から思っているんだろうなというところが可愛らしいです。

――小松未可子さん演じるせつなはどうでしょう?

田所:小松さん演じるせつなちゃんの魅力はあのキリッと感。やっぱりうっすらとかっこいい殺生丸様の面影を感じるし、一方で女の子としての可愛らしさも滲み出ている。小松さんが演じることによって、何だかんだとわちゃんのことを気にしているキュートさが出ているのが素敵だなと思います。

――アフレコ中はどんな雰囲気ですか?

田所:3人とも『犬夜叉』が大好きなので、オタクトークで盛り上がっています! 私たちも先を知らない分、「これもしかしたらこうなんじゃない?」と勝手に考察したりして(笑)。

――毎話放送されるたびにSNSでも考察が盛り上がっていますよね。先が気になる視聴者に向けて、今後の見どころを教えてください。

田所:そうきたか! という意外な展開もあれば、『犬夜叉』ファンが良かったなと安心する展開もあり。少しずつ謎が解き明かされていくので、毎話見逃さないでいただきたいなと思います。

――その中でも、もろはの注目ポイントは?

田所:とある話数でもろはちゃんが育ってきた環境や過去が明らかになるんですが、より愛おしく思ってもらえる回なんじゃないかなと思います。

――2020年は『半妖の夜叉姫』以外にも多数の出演作があり、アーティスト活動も含め田所さんにとっても多忙な年になったと思いますが、改めてどんな1年でしたか?

田所:日々状況が変わるコロナ禍に、こうやって自分の世界を新たに広げていけるということはすごく幸せですし、恵まれているなと。だからこそ、一つひとつのお仕事がより大切に感じられた1年でした。来年、再来年と次に繋げていかなきゃと改めて身が引き締まる思いもあり、むしろプレッシャーにも感じています。こっから廃れるわけにはいかないぞ! という思いです。

――世界の状況も大きく揺らぎました。

田所:そうですね……。以前のように早く合同でアフレコできるようになったら良いんですけれど。

――田所さんは、11月10日に27歳の誕生日を迎えられました。新たな1年の目標は?

田所:1月27日にセルフプロデュースアルバム『Waver』が発売されることもありますし、自分の思っていること、感じたことを言葉にして説明できるようになるということが当面の目標です。

――例えば、どんなことでしょうか。

田所:例えば日常の中で、テレビを観たり誰かの話を聞いた時にふと、それって正しいのかな? とか疑問に思ったことや、自分が考えたことをですかね。ある意味、今の自分の頭の中を曲にしたものをアルバムに収録しています。

――田所さんはデビュー当時から“少年役”を演じてみたいとおっしゃっていましたが、現在放送中の『神様に拾われた男』の主人公・リョウマ役も含め、最近は少年を演じられることも多くなってきましたね。今、改めて演じてみたい役柄はありますか?

田所:海外ドラマが好きなので、洋画に出てくる人物やキャラクターの吹き替えにも挑戦してみたいです。

――『半妖の夜叉姫』の今後の展開も田所さんの活動も、ファンの皆さん楽しみにしていらっしゃると思います。

田所:ワクワクしながら待っていてほしいです。『半妖の夜叉姫』についても語りたいことはいっぱいあるんですが、これからどんどん盛り上がりを見せていくので毎話お楽しみに。そして田所あずさとしても現状に満足せず、突き進んでいきます。ファンの皆さんもどうか見守っていてください!

TVアニメ『半妖の夜叉姫』もろは役の田所あずさからコメントが到着!

■放送情報
『半妖の夜叉姫』
読売テレビ・日本テレビ系にて、毎週土曜17:30~放送
※一部地域を除く
監督:佐藤照雄
シリーズ構成:隅沢克之
メインキャラクターデザイン:高橋留美子 
アニメーションキャラクターデザイン:菱沼義仁
音楽:和田薫
アニメーション制作:サンライズ
製作:サンライズ、小学館、読売テレビ
(c)高橋留美子/小学館・読売テレビ・サンライズ 2020
公式サイト:hanyo-yashahime.com
公式Twitter:@hanyo_yashahime

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