Download on the App Store ANDROID APP ON Google Play
Download on the App Store ANDROID APP ON Google Play

青森のシェアハウスを舞台に生き方を問う、渡辺源四郎商店「過ぎたるは、なお」

ナタリー

18/12/20(木) 13:13

渡辺源四郎商店「シェアハウス『過ぎたるは、なお』」チラシ表

渡辺源四郎商店「シェアハウス『過ぎたるは、なお』」が、1月27日から2月3日まで青森・渡辺源四郎商店 しんまち本店 2階稽古場、2月8日から11日まで東京・こまばアゴラ劇場で上演される。

物語の舞台は青森市郊外のシェアハウス。若者だけが暮らす都会のシェアハウスとはひと味もふた味も違うそのシェアハウスに、ある日Iターンの男がやって来て……。

上演に際し、作・演出を手がける畑澤聖悟は「演劇を中心としない生活が考えられない」と前置きしつつ、「カネも才能もチャンスも何もかもが集中する東京から遠く離れたこの青森でそんな生活を続けることが出来るのか。『シェアハウス』はその問いかけである」と本作を紹介。畑澤と共に作・演出を担当する工藤千夏は、今年2018年4月に上演予定だった「シェアハウス 第1話『朋、遠方より』」の上演中止について触れ、「幻のシェアハウス『朋、遠方より』に恥じない、シェアハウス『過ぎたるは、なお』、大切に大切に作り上げます」と意気込みを語っている。

畑澤聖悟コメント

なぜ演劇やってるんですか?と問われることがある。「さあ」と答えるしかない。よくわからないのだ。演劇を生業として考えるならこれほど実入りの悪いシゴトはない。道楽として考えるならこれほど時間と金の掛かる道楽はない。それでも「さあ」と答えてしまうのは、演劇を中心としない生活が考えられないからだろう。カネも才能もチャンスも何もかもが集中する東京から遠く離れたこの青森でそんな生活を続けることが出来るのか。「シェアハウス」はその問いかけである。幸いにも私は一人ではない。今回もまた仲間たちと長い産みの苦しみに耐えようと思うのである。

工藤千夏コメント

そもそも、この「シェアハウス」は、「老いと演劇」OiBokkeShiの岡田忠雄さんと菅原直樹さんを岡山から招いて、渡辺源四郎商店最高齢俳優の宮越昭司と共演という映像作品と、今回の演劇公演の二本立てという企画であった。おかじいと菅原さんに青森にお越し頂くべく、クラウドファンディングを立ち上げ、全国の皆様に応援も呼びかけた。が、宮越の体調不良のため中止。本当に幸いなことに宮越の体調は回復し、今は元気な宮さん大復活だが、小劇場界最高齢俳優の奇跡の共演は夢と消えた。演劇というものは、自分でやっているのではない。演劇の神様が、今、芝居をやっていいよ、と、許してくださって上演できるのだとつくづく感じた。幻のシェアハウス「朋、遠方より」に恥じない、シェアハウス「過ぎたるは、なお」、大切に大切に作り上げます。

渡辺源四郎商店 第30回公演「シェアハウス『過ぎたるは、なお』」

2019年1月27日(日)~2月3日(日)
青森県 渡辺源四郎商店しんまち本店 2階稽古場

2019年2月8日(金)~11日(月・祝)
東京都 こまばアゴラ劇場

作・演出:畑澤聖悟、工藤千夏
出演:山上由美子(Wキャスト)、木村知子(Wキャスト)、佐藤宏之、野倉匡泰、工藤和嵯、畑澤聖悟、松尾健司、林本恵美子

新着エッセイ

新着クリエイター人生

水先案内

アプリで読む