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FANTASTICS 木村慧人、先輩達にも認められたオールラウンドなダンススキル 人懐っこく“グループ1の愛されキャラ”な性格も

リアルサウンド

20/10/6(火) 6:00

 EXILEのパフォーマーである世界と佐藤大樹、EXPGから選出された澤本夏輝、瀬口黎弥、中尾翔太、堀夏喜、木村慧人。「VOCAL BATTLE AUDITION 5」の合格者であるボーカル八木勇征と中島颯太を加えたダンス&ボーカルグループ、FANTASTICS from EXILE TRIBE(以下、FANTASTICS)。爽やかなビジュアルや楽曲、スタイリッシュなダンス、演劇パートを取り入れた独創的なライブスタイルなどが魅力の彼らが、9月23日に6thシングル『Winding Road ~未来へ~』をリリースした。そこで本連載では、FANTASTICSのメンバーに1人ずつフィーチャー。最終回となる第8回は、最年少パフォーマー木村慧人について紹介していく。

 木村慧人は、1999年8月16日生まれで東京都出身。もともと母親が地元のフィットネススタジオで働いていた影響で、7歳の時にダンスレッスンに通い始めたという。初めは遊び感覚だったが、「ダンスの世界は奥深くて、ステップを踏めば踏むほどハマっていきました」(引用:アルキタ)と語る。そんな彼の運命が大きく変わったのは、小学校4年生の時。EXILEのライブを観たことがきっかけで、すぐにEXPG STUDIO東京校に入校。そのスクールメイトとして現メンバーの佐藤、澤本と出会い、当時、世界はインストラクターとして彼らにダンスを教えていた。インストラクターとしてさまざまな生徒を見てきた世界によると、「慧人は、同年代のRAMPAGEやBALLISTIK BOYZ達のなかでは、正直埋もれていましたね。そのなかで地道にコツコツ練習して、さわなつ達に出会っていろんなことを教わったりしていたのが印象的でした」(引用:TVfan Web)とのこと。FANTASTICSとしてデビューした後も「一生懸命やることが1番伝わるんだと思って、意識しています」(引用:日刊スポーツ)と語っていた木村だが、キッズダンサーの頃からかなりの努力家だったようだ。その直向きな姿を見守っていたメンバーと共にFANTASTICSを結成し、“EXILE TRIBE”という名を背負って活動していることを思うと、EXILEが長きに渡って育ててきたものの大きさを実感する。

 そして、日々の努力で着実にチャンスを手繰り寄せると、2010年に行われた『EXILE LIVE TOUR 2010 FANTASY』を皮切りに、EXILEや三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBEなどのライブにキッズダンサーとして参加するように。『EXILE LIVE TOUR 2010 FANTASY』に参加した際にスタジアムのステージに立ち、衝撃を受けたことが彼を“アーティストになる”という夢に駆り立てた。当時を振り返り、「絶対、何年後か自分がフロントマンになってパフォーマンスしたいなと思いました」(引用:モデルプレス)と語っている。

 2014年には、LDHが開催した「GLOBAL JAPAN CHALLENGE」に挑戦。そこではファイナルで落選してしまう。しかし、その悔しさを糧にして夢を追い続ける中で、2016年にEXILEのパフォーマーである世界と佐藤大樹が新たなパフォーマーグループを立ち上げる際、FANTASTICSの一員に抜擢された。メンバーの澤本、瀬口、中尾、堀とは、その前から共に活動しており、瀬口が「リーダーを除く5人で『HOUSE OF EXILE』でニューヨークに行って、イベントのリハーサルをしている時に世界さんと(佐藤)⼤樹君が偵察に来て(笑)」(引用:Music Fan)と明かしている通り、リーダー達は以前からこの5人に注目していたようだ。

 主なダンスジャンルは、ヒップホップ。とくに「ワンエイト(8カウント)の中に動きを詰め込んでずっと動いてるようなテイストが好き」(引用:FANTASTICSが語る、“Jr.EXILE”としての決意「EXILE魂をより注入できる存在に」)だそう。R&Bやアクロバットも得意で、ヒップホップとアクロバットを融合させるなど、ダイナミックなステージングが彼の魅力の1つと言えるだろう。EXPGに通っていた頃から親交のある澤本は、「ダンサー目線で見ると、オールジャンルダンサー。演技のレッスンも受けていたりするし、パフォーマンス全般が器用ですね」(引用:FANTASTICSが語る、“Jr.EXILE”としての決意「EXILE魂をより注入できる存在に」)と称賛している。

 なお、FANTASTICSの最新曲「Winding Road ~未来へ~」では、木村が1人で振付を担当。これまでは、他のメンバーが振付を考える際にもダンスリーダーである世界が監修していたようだが、今回の振付に関しては「『何にも言わない』と言ってました(笑)」(引用:FANTASTICS、『Winding Road~未来へ~』で挑んだ味わい深いパフォーマンス 配信ライブの手ごたえや新たなビジョンなど語る)。同曲は歌詞を一言一言丁寧に歌い上げるボーカルが印象的だが、〈果てしなく広がる星空〉という歌詞に合わせて、空が広がっているように見える振付をするなど、パフォーマンスでも歌詞の意味を鮮明に伝えている。「世界さんが『FANTASTIC 9』で見やすい振付けをしていたので、そのイメージが今作にも表れていると思います」(引用:FANTASTICS、『Winding Road~未来へ~』で挑んだ味わい深いパフォーマンス 配信ライブの手ごたえや新たなビジョンなど語る)というように、木村自身が先輩・世界の振付から感じ取った“FANTASTICSらしさ”がこの振付には受け継がれている。木村がリード曲の振付を1人で任されるのは今回が初ということで、彼にとって学びの多い楽曲となったようだ。「Winding Road ~未来へ~」以外の楽曲では、「Time Camera」の2番メロの振付なども担当している。

FANTASTICS from EXILE TRIBE / Winding Road~未来へ~ (Music Video)

 そんな木村のキャラクターを一言で表すならば、“FANTASTICSの弟”だろう。以前は人見知りで人と話すことが苦手だったそうだが(参照:女性自身)、リーダー世界をはじめとする笑いに貪欲なメンバーの影響を受けて、今ではメンバー達からの愛のいじりにも臨機応変に対応できるように。誰かが動画を撮影しているとすぐに笑顔で入り込んでくるなど、クアッカワラビーを彷彿とさせる人懐っこく可愛らしい性格で、グループ1の愛されキャラとなっている。TikTokなどで見せるおちゃめな一面と、パフォーマンスしている時の真剣な表情のギャップも、ファンにはたまらないポイントのようだ。

旗揚げゲーム2

 その一方で、デビュー時から「岩田(剛典)さん、(白濱)亜嵐さん、(佐藤)大樹くんのように役者もやっていきたいので、両立できるアーティストになっていきたいです」(引用:日刊スポーツ)と語り、演技レッスンにも力を入れている木村。今年はBOOK ACT『もう一度君と踊りたい』に出演したほか、10月8日からスタートするFANTASTICS主演のドラマ『マネキン・ナイト・フィーバー』で、レディー役を演じることにも注目が集まっている。俳優志望の彼にとって、地上波で放送されるこのドラマが正念場になることは間違いないだろう。初の単独ホールツアー『FANTASTICS SOUND DRAMA 2019 FANTASTIC NINE』でも、胸キュンセリフと笑顔でファンの心を掴んだ木村慧人が、キラキラとした青春映画で活躍する日は、もうすぐそこまで来ているのかもしれない。

■斉藤碧
エンタメ系ライター。
ダンス&ヴォーカルグループ、アイドル、ロック、ヴィジュアル系、俳優などジャンルレスで執筆中。V系雑誌「Stuppy」では編集も担当。
Twitter:@stmdr38

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