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ぴあ

いま、最高の一本に出会える

『IDOL舞SHOW』各グループが発揮した音楽的強みと個性 1stイベントで繰り広げた熱戦を振り返る

リアルサウンド

19/11/23(土) 13:00

 10月26日に豊洲PITにて、メディアミックスプロジェクト『IDOL舞SHOW』の1stイベント『せんらん!IDOL舞SHOW~豊洲の陣~』が開催。9月に当サイトでも各ユニットのプロデューサーによる鼎談を掲載した本プロジェクト(斎藤滋×木皿陽平×冨田明宏に聞く、二次元アイドルコンテンツの現在と新プロジェクト『IDOL舞SHOW』の展望)。早くも行った初のライブイベントは、出演した全ユニットの個性を実感するパフォーマンス揃いのものだった。本稿では、そのうち夜の部の模様をお届けする。

 イベントは、「NO PRINCESS」「三日月眼(ルナティックアイズ)」「X-UC(テンユーシー)」の3ユニットのメンバー揃っての、作品のテーマ曲的存在「SENRAN!アイドル天下道へ」からスタート。イントロ中には抜刀のような振付が織り交ぜられていたり、歌唱が始まってからも歌舞伎のようなダンスもあったりと、サウンド同様に和の雰囲気も散りばめたパフォーマンスを披露。ソロパートでは各々の歌声の個性もみせつつ、一気に会場をノセていく。

 歌唱後、三澤紗千香(「NO PRINCESS」花園ユイカ役)がMCとして進行するなか、3ユニットの出演メンバーがそれぞれ自己紹介を行うと、ゲストMCとして声優のたかはし智秋が登場。トークパートや曲明けのMCにて、三澤とともに進行を務めていく。

 まずはユニットごとのパフォーマンスの前に、「大戦乱! 声優業界サバイバルチェック」へ。たとえば「大きな仕事をしたら、何がしたい?」の質問に「A:誰かとパーッと遊ぶ」「B:ひとりでゆっくりする」の二択問題が出題され、「心理学的に声優業界で生き残れそう」なほうを各出演者が選択。No.1とワーストを決定する、というものだ(ちなみに前述の質問は、「ON/OFFを上手に切り替えられる」といった理由でBが正解)。これをタイムアップまで繰り返したところ、長谷川玲奈(「X-UC」掛川こころ役)と酒井美沙乃(「X-UC」安奈あき役)のふたりがトップタイとなり、じゃんけんの結果、長谷川が夜の部のNo.1に。所属するX-UCには、“天下旗争奪バトルロイヤル”(『IDOL 舞 SHOW』のユニットが競い合うレース)のボーナス点が与えられた。

 一方、ワーストは岡咲美保(「三日月眼」若月美鈴役)と花谷麻妃(「X-UC」猿野さくら役)がタイ。こちらもじゃんけんで勝敗を決し、ワースト1は岡咲に決定。実は岡咲、これで昼夜続けての罰ゲームに。ステージ中央で、スポットライトに当たりながら「これが言えたらきっと生き残れる! 戦国キュンキュンセリフ」として「寺子屋を卒業したばかりの戦国アイドル」としてのキュートなセリフを発し、大歓声を呼び起こしていた。

 そして、YouTubeの試聴動画の再生回数が“天下旗争奪バトル”の対象になること、1月8日は3ユニット同時にCDが発売されることなどが発表されたところで、トークパートは終了。ライブパートへと移る。

三日月眼

 まずトップバッターを飾った三日月眼は、ユニットとしてのカラーらしくキュートでハッピーなステージを展開。そのうえで「FANATIC!」ではイントロでは袈裟斬りを模した振付けもあるなど、作品カラーに沿った要素も織り込んでいく。中島由貴(金剛寺ゆい役)のダンスは大きくエネルギッシュで、ダンスを交えつつの岡咲の歌声の伸びも非常に良好だ。続く「トロピカルドリーム」は、波をモチーフにしたのか、ポップなサウンドに対して振付の一つひとつにしなやかさが存在する点が特徴的。細部にまで意識がいっている点がうかがえるもので、この日欠席だった木戸衣吹(綾瀬双葉役)が加わっての正規のパフォーマンスへの期待も高まる、ハイレベルなものだった。

 その“レベルの高さ”を、違う角度から見せつけてくれたのがNO PRINCESS。こちらはクールなEDMにダンスを乗せ、観客の視線を奪い惹き込んでいく点がユニットとしての特徴で、「Truth or Dare」のイントロからまさに圧巻のクオリティ。ダイナミックかつシャープなダンスを、同曲や続く「Whatever!」でも披露していく。しかもそれが、パワフルな堀内まり菜(明瀬亜美役)、しとやかさも醸し出す阿部寿世(胡桃坂らぶ役)、お姉さん感さえ漂う三澤と各々の個性も存在。こちらも本日欠席だった倉知玲鳳(星野しほ役)が加わってのステージを、より楽しみにさせられた。加えてボーカルワークの水準も高く、スタイリッシュなダンスボーカルグループとしての魅力に惹かれた観客も、少なくなかったのではないだろうか。

NO PRINCESS

 そして最後に登場したのがX-UC。スクリーン下に、ほぼ横一列に並んで登場すると、シリアスなナンバー「カレント・ザナドゥ」でライブスタート。タッチを交わしてパートを受け渡したり、2サビ後の間奏での長谷川を頂点にした美しい三角形のフォーメーションなどからは、人数の多さを活かして一体感を魅せることも大事にしたユニットでもあるように感じられた。また、曲終盤で前方にせり出してきた鈴木杏奈(百合ヶ丘みさき役)の、大人っぽいパフォーマンスも印象的。かと思えば、もう1曲「Smile×Work!」は全員笑顔で届けるポップチューン。歌い出しで蹴り出しながら跳ねる振付けなどで諏訪ななか(羽美野りさ役)が巧さを魅せれば、ステージ上では全員笑顔を咲かせて、ワイパーダンスで一体感を生み出す場面も。グループとして初々しさ強めの歌声は、この曲調に実によくマッチしていたように思う。

X-UC

 そしてここでもう一組、追加で出演が発表されたレジェンドアイドル・Fool’s Endとして、悠木碧(佐久間志のぶ役)・竹達彩奈(森なが穂役)のふたりが登場! さらにこの場でキャラクター画像も初公開。ビジュアルイメージをふたりに寄せたものになっていることにも喜ぶと、彼女たちもここから2曲連続でライブを披露。力をいっぱいに込めたシリアスなナンバー「~はなあらし~」に、切なくもサビで開ける感のあるバンドサウンドに乗せて歌声でも希望を感じさせる「オトメノソラ」の2曲とも、まっすぐさと巧みさを兼ね備えたボーカルで表現していった。

Fool’s End

 最後に出演者がステージ上に勢揃い。それぞれがこのときの想いや感想を述べていき、MCも兼任した三澤が「みんなでめちゃめちゃ大きなライブをできるのが、今の私の夢だなと、今日のライブを通して思いました!」とまとめたところで、最後は4ユニットのメンバーで再び「SENRAN!アイドル天下道へ」を披露。サビ明けに全員が高くジャンプして跳ねた姿に、ステージ上のメンバーとコンテンツ自体のエネルギッシュさを改めて感じさせられたところで、この日のイベントは幕を下ろした。

 生パフォーマンスを通じて、本当に3ユニットのカラーがまったく違うことを体感できた初ライブイベント。コンテンツ内での切磋琢磨も経て、『IDOL舞SHOW』はこれから間違いなく旋風を巻き起こすコンテンツに成長するはず。今からでも遅くはない。このコンテンツ、どっぷり浸かってみてはいかがだろうか。

■須永兼次(すなが・けんじ)
アニメソング・声優アーティスト関係を中心に活動するフリーライター。大学の卒論でアニソンの歌詞をテーマにするほど、昔からのアニソン好き。現在は『リスアニ!』『月刊ニュータイプ』や『TV Bros.』等に寄稿。

IDOL舞SHOW 1stイベント 「せんらん!IDOL舞SHOW~豊洲の陣~」
2019.10.26@豊洲PIT
【SET LIST】
M1.SENRAN!アイドル天下道へ
M2.FANATIC! / 三日月眼
M3.トロピカルドリーム / 三日月眼
M4.Truth or Dare / NO PRINCESS
M5.Whatever! / NO PRINCESS
M6.カレント・ザナドゥ / X-UC
M7.Smile×Work! / X-UC
M8.~はなあらし~ / Fool’s End
M9.オトメノソラ / Fool’s End
M10.SENRAN!アイドル天下道へ

IDOL舞SHOW 公式サイト

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