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新作歌舞伎『風の谷のナウシカ』

19/11/30(土)

あの宮崎駿の『風の谷のナウシカ』が、尾上菊之助主演で歌舞伎になると聞いた時はびっくりし、心配にもなりました。 確かに、近年は『ワンピース』や『NARUTO』など、少年漫画を原作とした新作歌舞伎が人気を集め、新たな歌舞伎の観客層開拓にも大いに役立っています。でも『風の谷のナウシカ』と言えば、青い服を着た少女の絵に重なって、幼い女の子が♪ランランララと歌う『王蟲との交流』のメロディがすぐ浮かぶぐらい、スタジオジブリのアニメ映画のイメージが強く、それが歌舞伎の舞台になるなどまったく想像できませんでした。 ところが菊之助のこの作品に賭ける熱意を聞き、実写映画化や舞台化など数々のオファーを断り続けてきた他ならぬ宮崎監督が、唯一歌舞伎化にOKを出したと知って、俄然興味がわいてきました。 『風の谷のナウシカ』は、1982年から連載が始まり、13年かけて完結した長編漫画で、映画化されたのは単行本全7巻の初めの2巻ほど。歌舞伎版では、そのアニメで描かれなかった壮大な物語の全編を、昼夜通しで一気に観せてくれます。アニメ版では敵役だと思っていたキャラクターが、実は深い志を抱いていたり、見方が変わるのも面白いと思います。

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