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LiLiCoのこの映画、埋もらせちゃダメ!

『チャイルド・プレイ』は現代への“アップデート”が絶妙すぎる!

月2回連載

第26回

『チャイルド・プレイ』

今作る意味をちゃんと盛り込んで、これ以上ないほどに面白く生まれ変わった

今回ご紹介する作品は、現在公開中(もしくは順次公開)の2本です。まずは『チャイルド・プレイ』。1988年に同名の第1弾が公開されてから、以後7作品の続編が製作された名作ホラー映画のリブートです。リブートなので、これまでの作品の続きではなく、恐怖人形チャッキーを主人公にした新作になります。

AI搭載で家電などに接続できるスマートスピーカーの発展系として作られた愛玩ロボットは、世界中で大ヒット商品に。でも、その裏では、そのロボットを作る東南アジアのブラック企業でこき使われる人々がいました。ロボットのプログラミングを担当するエンジニアがその待遇にキレて、あるロボットの行動制限を全てオフにして出荷されてしまいます。

『チャイルド・プレイ』

一方、アメリカのある街。シングルマザー・カレンとその息子アンディは、引っ越してきたばかりでカレンは仕事に不満げ、アンディは友達がいないという淋しい状況。そんなときにアンディの誕生日が近づき、カレンはプレゼントとして勤務する店で返品扱いになったロボットを譲り受け、それをアンディにプレゼントします。アンディはそれをチャッキーと名づけ、遊び相手にしますが、次第に周囲では異変が起こり始めます。

『チャイルド・プレイ』

いや、これ、傑作! これまで何度も観て、コワイものとしてすり込まれてきたチャッキーが、現代にアップデートされているんですが、設定もストーリーも見事なんですよ。リブートやリメイクというと、今ひとつオリジナルを超えられないことが多いじゃないですか。たとえば『ぼくのエリ 200才の少女』をリメイクした『モールス』が、やはりオリジナルを超えられなかったように、オリジナルが素晴らしければ素晴らしいほど、作り直すとなると難しいもの。チャッキーを作り直すといっても、どうなるんだろうと思ったんです。でも、これを観たら納得ですし、これ以上ないほどに面白く生まれ変わってます。

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