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LITTLE CREATURES、新旧織り交ぜた楽曲で魅せたデビュー30周年ワンマン

ナタリー

「LITTLE CREATURES "30"」の様子。

LITTLE CREATURESが10月2日に東京・恵比寿ザ・ガーデンホールにてワンマンライブ「LITTLE CREATURES "30"」を開催した。メジャーデビュー30周年を記念して行われたこの日のライブで彼らは新旧織り交ぜた全18曲を披露。長きにわたるキャリアに裏打ちされた卓越した演奏で観客を魅了した。

ライブは最新アルバム「30」の収録曲「あさやけ」で穏やかにスタート。続けて3人は、2016年発表のアルバム「未知のアルバム」より、「声なき者」「絡めとられて」「かんちがい」という3曲を演奏し、時に荒々しく時に繊細に、めくるめく様相を変えていく圧倒的なバンドアンサンブルで観客を楽曲の世界に引き込んでいった。

1989~90年にかけて放送されていたバンドオーディション番組「三宅裕司のいかすバンド天国」に出演し、弱冠10代で「第19代イカ天キング」および「5代目グランドイカ天キング」に輝きメジャーデビューを果たしたLITTLE CREATURES。MCで彼らは番組出演時の思い出を振り返り、バンドの未来を大きく左右したという驚きのエピソードを披露して観客を楽しませた。

アフロ調の晴れやかな「速報音楽」、ドライブ感あふれる「嘘の朝」を演奏すると、鈴木正人(B)がシンセサイザーにパートチェンジ。甘美な鍵盤の音色をフィーチャーした「左目」、幻想的で浮遊感漂う「Night People」、センチメンタルなメロディが心に残る「Muddy Sky」という3曲のミディアムチューンが届けられると、青柳拓次(Vo, G)のメロウな歌声とともに場内にしっとりと落ち着いたムードが広がっていった。

「ハイポジション」「All Disappeared」といったアップチューンを演奏したのち、3人は91年に発表した1stアルバム「VISITA」から「My Life As A Dog」を披露。バンドの真骨頂とも言える、みずみずしいメロディとグルーヴィなリズムが共存するこの曲で、結成から30余年を経ても変わることのないLITTLE CREATURESの核たる部分を提示してみせた。

The Police「De Do Do Do, De Da Da Da」の日本語詞バージョンという意表を突いたカバーでスタートした終盤の3曲には、クラムボンの原田郁子が「ファンを代表して」演奏に参加。「Four In The Morning」では情感たっぷりにコーラスを重ね、「House Of Piano」では緊張感あふれる演奏のやり取りを3人と繰り広げるなど、敬愛するLITTLE CREATURESの30周年に華を添えた。

アンコールでは、まず栗原務(Dr)がステージに登場し、テクニカルかつダイナミックなドラムソロを披露。少し遅れて青柳と鈴木がステージに登場し、「Need Your Love」で軽快かつジャジーなプレイを披露すると場内から大きな拍手が沸き起こった。ダブルアンコールでは、鈴木が感謝の気持ちをしたためた手紙を読み上げ、青柳と栗原が苦笑いを浮かべるひと幕も。3人はライブ定番曲「Mosquito Curtain」で息をのむようなインタープレイの応酬を繰り広げ会場のテンションを一気に引き上げると、最後は「Drift」をしっとりと届けて、30周年ワンマンの幕を静かに下ろした。

なお、この日のライブの模様はStreaming+にて「LITTLE CREATURES "30" ONLINE」と題して10月31日12:00から11月7日23:59まで配信される。

LITTLE CREATURES "30"

01. あさやけ
02. 声なき者
03. 絡めとられて
04. かんちがい
05. 速報音楽
06. 嘘の朝
07. 左目
08. Night People
09. Muddy Sky
10. ハイポジション
11. All Disappeared
12. My Life As A Dog
13. De Do Do Do, De Da Da Da
14. Four In The Morning
15. House Of Piano
<アンコール>
16. Need Your Love
<ダブルアンコール>
17. Mosquito Curtain
18. Drift

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