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9回目の結成記念日は8号車を“テーマパーク”へエスコート、超特急の3日連続配信ライブが開幕

ナタリー

20/12/26(土) 10:12

超特急

超特急が昨日12月25日にオンラインライブ「BULLET TRAIN ONLINE SPECIAL LIVE2020『Superstar』」を開催した。

「Superstar」は、超特急が3日連続で実施する今年最後のオンラインライブ。初日の25日は超特急にとって結成9周年の記念日で、5人はこの日「超特急のテーマパーク」をテーマに華やかでエンタテインメント性あふれるパフォーマンスを披露して画面の向こうの8号車(超特急ファンの呼称)と大切なひとときを共有した。

配信がスタートすると、画面には「Bullet Train World」というテーマパークのゲートが映し出された。記念日のライブの1曲目に選ばれたのは「走れ!!!!超特急」。ステージ奥の大きなLEDビジョンにはテーマパークにそびえる城と未来的なデザインの超特急が映し出され、5色にきらめくカラースーツをまとったメンバーはカメラに弾ける笑顔を向けながらこの曲を歌い踊った。超特急ポーズでオープニングナンバーを締めくくると、続けて配信リリースされたばかりの新曲「Winter Show」へ。きらびやかなサウンドに乗せて大切な人と過ごす冬の特別なひとときを歌うこの曲を、5人は晴れやかな表情で表現。曲中、メンバーは1人ずつ8号車に向かって呼びかけ、リョウガは「最高のプレゼントを俺たちがあげるぜ」と約束。ユーキは「超特急のテーマパークへようこそ。今日は楽しんでいってね!」と視聴者を歓迎し、タカシはXmasライブ恒例の決めゼリフ「メリータカシやで!」で“やでポーズ”を決めた。

メンバーがキュートな表情を見せる「Pretty Girl」、超特急のライブでは欠かせないアッパーチューン「超えてアバンチュール」と冒頭から“鉄板”の人気曲を連投し、8号車のテンションをぐんぐんと引き上げていく超特急。「超えてアバンチュール」ではセンターのリョウガが「ヘドバンタイムだ、お前ら見てるぞ!」と呼びかけて思い切り頭を振り乱した。

4曲を終えると、リーダーのリョウガはこの日超特急がデビューから9周年を迎えたことを8号車に告げた。ユーキは「皆様の愛のおかげで、こうしてステージに立てています」と画面の向こうで見守る8号車に感謝を伝え、カイは「結成日当日にライブができるって、本当に幸せだよね」と言葉を噛み締めた。このMCののち、彼らは新曲「What's up!?」を初披露。この曲はタカシがまっすぐな歌声でポジティブなメッセージを投げかけるにぎやかなポップナンバーで、5人はコロコロと変化する表情とコミカルな動きでミュージカルさながらに歌詞のメッセージを体現。サビのパートでは応援団になりきる動きで観る者にエールを送った。

「ここからは超特急の超スペシャルメドレー! みんな付いて来て!」。ユーキの呼びかけをきっかけに、超特急はこの日のライブのハイライトである全15曲のメドレーコーナーに突入した。デビュー初期からのライブ定番曲「Drive on week」でテーマパークまで“ドライブ”すると、ステージ奥の巨大ビジョンにはテンポよく連投されるバラエティ豊かな楽曲群に合わせてアトラクションの映像が次々と映し出される。立ち位置を鮮やかに切り替えながら歌い踊る5人の動きと相まって、視聴者はさながらメンバーとの“遊園地デート”を楽しんでいるような感覚に。5人はユニットに分かれたパフォーマンスでも8号車を楽しませ、「up to you」ではリョウガの初デートを邪魔するユーキがなぜかリョウガと1つのマフラーにくるまってしまうというドタバタ劇を繰り広げる。一方カイとタクヤのコンビは「One Life」でベンチに腰掛け、2人そろって画面の向こうの8号車に投げキスをするという、前者とは正反対の落ち着いたエスコートで視聴者を魅了した。

「最高のデートにしような」と語りかけたタカシが遊び心に満ちたフェイクを聴かせた「Whiteout」が披露されると、5人のサービス精神はさらに加速。ヴァンパイアがモチーフの楽曲「Bloody Night」ではライブ会場がホラーハウスと化し、そこに足を踏み入れたタカシとタクヤのカップルがカイ、ユーキ、リョウガが演じる吸血鬼に襲われるというスリラーが展開した。「PAPAPAPA JUMPERS」では“BULLET COASTER”なるジェットコースターが巨大ビジョンに出現し、5人はレール上をハイスピードで進む映像とシンクロする動きでコースターを乗りこなす。メドレーの最後を飾った「Don't Stop 恋」では、タクヤが「輝け青春! 皆さん行きますよ、牛になれ!」と、テンションの振り切れた呼びかけでキュートな牛のポーズを決めていた。

怒涛の15曲を終え、“アトラクション”を楽しみ尽くしたリョウガは「ジェットコースター楽しかったねー!」とメンバーに語りかけた。話題は来年グループが迎える「デビュー10周年」に及び、リョウガから「何かやりたいことや目標はある?」と聞かれたタカシは「8号車を会場に入れた形でのライブをやりたいですよね、早く」と思いを語る。カイは「CMに出たい! お茶の間の皆さんの目に触れる機会を増やしていきたいですよね」と目標を掲げた。またこのMCでは、カイがプロデュースを担当したこの日の衣装について解説し、オープニングのカラースーツは「テーマパークの支配人」をイメージしてデザインしたことを明かしていた。

ユーキが「みんなになかなか会えないけれど……次の曲は“絆”を感じさせる曲になっています」と伝えると、彼の神妙な面持ちとは裏腹に大きな銅鑼の音とゴージャスなイントロが鳴り響いた。ここで初披露された「キズナアルゴリズム」は最新シングル「Asayake」にカップリング収録されているアッパーチューンで、センターを務めるユーキはこの曲で持ち前のダンススキルを惜しみなく発揮してメンバーを牽引。5人はシュールで不可思議な楽曲の世界観を切れ味鋭い真摯なダンスで表現し、超特急の持ち味である“ダサカッコいい”パフォーマンスへと昇華させていた。

1980年代のシティポップにオマージュを捧げた「サヨナラは雪のあとで」ではバックボーカルのタカシがフィーチャーされ、ダンサーの4人が姿を消したステージに1人立つタカシは豊かに感情の機微を乗せたボーカルでもどかしい恋心を歌い上げた。そして5人はカジュアルな衣装に着替えて再び舞台上に集まり、最新シングル曲「Asayake」を披露。曲に込められた温かく前向きなメッセージを、優しい笑顔と共に8号車へ届けた。

ラストスパートを前に、5人は9回目の結成記念日を迎えた今の思いをそれぞれ言葉にした。タクヤは「無観客ライブだけど、僕には8号車がペンライトを持っている景色が見えます。メリークリスマス」と笑顔を見せる。「9周年、ホントにおめでとうございます!」と、5人に“連結”するメンバーである8号車に向けて祝福の言葉を送ったユーキは「2021年はワクワクする年にしたいと思いますので、ワクワクドキドキしながら応援してもらえたら」と期待感を煽った。そして挨拶の最後を担ったリョウガは「Superstar」というライブタイトルに触れ「この3日間のライブで僕らが“スター”になれるかどうかが決まってくると思います。皆さん1人ひとりの力が、僕らをスーパースターたらしめるか決め……メリークリスマス!」と、クセの強いクリスマスのメッセージでメンバーを笑わせた。

「僕たち超特急はこの曲からスタートしました。原点です。思い出をいろいろ浮かべながらパフォーマンスしていきたいと思います」というタクヤの言葉と共に、「No More Cry」でライブはクライマックスへ。9年の歴史を共に歩んできた超特急の最初のオリジナル曲を、5人は一挙手一投足に思いを込めるように優しく、力強く歌い踊った。そして彼らは最後に、この季節にしか披露されない「Fantasy Love Train~君の元までつながるRail~」を8号車にプレゼント。特大ビジョンに映し出されるテーマパークの風景には無数の花火が打ち上がり、大サビでカイが右手を力強く掲げると、5人の上空からは白い紙吹雪が舞い落ちた。配信ライブ1日目をロマンティックに締めくくり、リョウガは「明日も明後日も楽しんでください!」とひと言。メンバーは口々に「メリークリスマス!」と8号車に伝えながら、ステージをあとにした。

BULLET TRAIN ONLINE SPECIAL LIVE2020「Superstar」2020年12月25日 セットリスト

01. 走れ!!!!超特急
02. Winter Show
03. Pretty Girl
04. 超えてアバンチュール
05. What's up!?
06. Drive on week
07. 超越マイウェイ
08. COMP!!COMP!!COMP!!
09. HOPE STEP JUMP
10. 浮つきWAVES
11. up to you
12. One Life
13. Whiteout
14. Jesus
15. Bloody Night
16. Believe×Believe
17. Dear My グッバイ
18. Drawイッパツ!
19. PAPAPAPA JUMPERS
20. Don't Stop 恋
21. キズナアルゴリズム
22. サヨナラは雪のあとで
23. Asayake
24. Revival Love
25. My Buddy
26. No More Cry
27. Sweet Bell
28. Fantasy Love Train~君の元までつながるRail~
※6曲目~20曲目はメドレー

撮影:米山三郎、深野輝美

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