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乃木坂46、『紅白』3坂道パフォーマンスに感じた後輩グループのリスペクト 年末年始の音楽番組を振り返る

リアルサウンド

20/1/5(日) 6:00

 西野七瀬の卒業、初のキャプテン交代、4期生の台頭、躍進するアジア進出……2019年の乃木坂46は、継承の年であったように思う。年末、怒涛の音楽特番にはそんなグループの特色が表れていた。冬の音楽特番の幕開けと言われる『ベストヒット歌謡祭2019』から『第70回NHK紅白歌合戦』までの1カ月半の間に乃木坂46が出演したのは10番組(グループ歌唱があった番組のみ。ここでは生田絵梨花がソロで出演した『2019 FNS歌謡祭 第2夜』などは数えない)。

(関連:乃木坂46 秋元真夏 1万字インタビュー「後輩グループも背負っているという責任感が芽生えてきた」

・11月13日『ベストヒット歌謡祭2019』(日本テレビ系)「Sing Out!」
・11月27日『ベストアーティスト2019』(日本テレビ系)「Sing Out!」「インフルエンサー」
・12月4日『2019 FNS歌謡祭 第1夜』(フジテレビ系)「夜明けまで強がらなくてもいい」
・12月23日『CDTVスペシャル!クリスマス音楽祭2019』(TBS系)「Sing Out!」「帰り道は遠回りしたくなる」
・12月27日『ミュージックステーション ウルトラ SUPER LIVE 2019』(テレビ朝日系)「ありがちな恋愛」「Sing Out!」
・12月28日『MelodiX!スペシャル2019』(テレビ東京系)「夜明けまで強がらなくてもいい」
・12月30日『第61回 輝く!日本レコード大賞』(TBS系)「Sing Out!」
・12月30日『坂道テレビ~乃木と欅と日向~Vol.2』(NHK総合)「夜明けまで強がらなくてもいい」
・12月31日『第70回NHK紅白歌合戦』(NHK総合)「シンクロニシティ」
・12月31日『CDTVスペシャル!年越しプレミアライブ 2019→2020』(TBS系)「インフルエンサー」「夜明けまで強がらなくてもいい」「Sing Out!」

「Sing Out!」6回
「夜明けまで強がらなくてもいい」4回
「インフルエンサー」2回
「帰り道は遠回りしたくなる」1回
「ありがちな恋愛」1回
「シンクロニシティ」1回

 楽曲回数別に見ていくと、2019年リリースの「Sing Out!」、次点に「夜明けまで強がらなくてもいい」、グループの代表曲である「インフルエンサー」が続く。唯一「帰り道は遠回りしたくなる」が披露された『CDTVスペシャル!クリスマス音楽祭2019』は「Sing Out!」からのメドレー。そこで特徴的なのが、4期生から一人出演した遠藤さくらのポジション。「Sing Out!」では裏センターである久保史緒里の立ち位置に、そして「帰り道は遠回りしたくなる」でセンターの西野七瀬の位置へ。

 振り返れば、2018年『紅白』への出演後、西野がいない状態で初めて「帰り道は遠回りしたくなる」を披露したのは、『CDTVスペシャル!年越しプレミアライブ 2018→2019』だった。西野の代わりにセンターに立ったのは、秋元真夏。その後も、メンバーの卒業曲というイメージを払拭し、4期生初公演『3人のプリンシパル』など様々な場所で歌われてきた「帰り道は遠回りしたくなる」のセンターは、遠藤へと受け継がれることとなる。

 今年のリリース曲だけではなく、2017年の「インフルエンサー」、2018年の「シンクロニシティ」「帰り道は遠回りしたくなる」とそのアーティストのヒット曲を披露するのは、最近の音楽番組のトレンドの一つだ。そんな中、珍しい選曲となったのが『ミュージックステーション ウルトラ SUPER LIVE 2019』での「ありがちな恋愛」だった。アルバム『今が思い出になるまで』収録、杉山勝彦による作曲のこの曲は、「君の名は希望」「きっかけ」「サヨナラの意味」といった乃木坂46のイメージを形作ってきた作品に続く楽曲。この日がテレビ初歌唱となり、年末時期に「ありがちな恋愛」へとスポットが向くのは、ある種の乃木坂46の継承とも言える。

 そして年末の音楽番組で最も話題となったのが、乃木坂46、欅坂46、日向坂46史上初、3坂道合同ステージによる「シンクロニシティ」が披露された『紅白』だろう。「シンクロニシティ」は、乃木坂46にとって大切な楽曲の一つだ。2連覇を飾った『レコ大』を経て、乃木坂46のパフォーマンスはより高みへと駆け上がっていった。その異様な空気感はドキュメンタリー映画『いつのまにか、ここにいる Documentary of 乃木坂46』に収められている。

 総勢80名における3坂道でのパフォーマンスに感じたのは、乃木坂46へのリスペクト。先輩である乃木坂46の背中を見てアイドルの道を進んできた欅坂46、日向坂46のメンバーは、『紅白』の会見で「坂道という名に恥じないようなパフォーマンスで盛り上げられれば」とコメントしていた。これが3坂道初のパフォーマンスとなったが、番組自体は10月放送のラジオ『坂道グループのオールナイトニッポン』(ニッポン放送)、30日放送の『坂道テレビ』があり、蜜月の関係性はより深いものとなっている。

 2020年、現在乃木坂46が目標に掲げているのは、2月にナゴヤドームで開催を控える『8th YEAR BIRTHDAY LIVE』。昨年のバスラは、西野の卒業というトピックの裏で、3期生の躍進が見えた公演でもあった。『3・4期生ライブ』で発表された今回のバスラでは、より3、4期生の存在感が増す、新しい乃木坂46の姿が見られるライブとなることだろう。(渡辺彰浩)

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