Download on the App Store ANDROID APP ON Google Play
Download on the App Store ANDROID APP ON Google Play

BTS JIN&JIMIN、タイプが異なるからこそ刺激し合う二人

リアルサウンド

21/2/28(日) 10:00

 BTSの単独バラエティ『Run BTS!』のエピソード130が、2月23日に公開された。「初の長期プロジェクト」として、テニスに挑戦することになったBTS。エピソード129では国家代表選手を招いて特別レッスンを受け、「走り続けるぞ」とやる気満々に。大会に出ることを目標にするのだと意気込んでいた。

 だが、今回はオープニングからなんだかソワソワしているメンバーたち。JIMINが「正直『Dynamite』が出てから忙しかったよね」と語り始めると、SUGAも「人生というのは本当にわかりません」と相槌をうち、J-HOPEも「そうですそうです」と賛同してみせる。そんなメンバーの様子に「みなさん、こっち見ながら話してください!」と、ツッコミを入れたのが最年長のJINだった。JINとメンバーの間には心の距離を示すように、映像演出で溝が出現する。

 この落ち着かない空気をまとめたのが、末っ子のJUNG KOOK。「一言で要約すると、テニスの練習ができなかった(ニコッ)!」。前回の収録は4〜5カ月前のものだそうで、その間に彼らがどれだけ多忙な生活を送っていたかは、ARMY(ファン)も周知の事実。RMは「教えてもらったのに、全部忘れました」と潔く認め、Vに至ってはテニスコートに来ているにも関わらず「今日は何をするんですか?」と、ここがどこだかも忘れてしまったかのような口ぶりで笑いを誘った。

 しかし、そんな忙しさを極める日々の中でも地道に練習をしていたのがJINだった。今回、BTS内でのチャンピオンシップを開催することになると、審判と解説を担当したコーチからも一番の優勝候補と言われるJIN。メンバーからも「努力は裏切らないところが見られるか!?」と期待が高まった。

 SUGAがMCを務め、トーナメント形式で行なわれることになったBTSチャンピオンシップ。1回戦はJ-HOPEとJUNG KOOK、RMとV、そしてJINとJIMINの組み合わせで行なわれることに。小学生のころにテニスで銅メダル(ただし3チーム中の3位だと謙遜)を獲得したというJ-HOPEと、「もはやできないことはないのでは?」と言われるほど何事も器用にこなす黄金マンネ(末っ子)JUNG KOOKの戦いは、やはり経験の差が出てJ-HOPEが準決勝に進出を決めた。

 すると、RM対Vの試合の前に、JINとJIMINがマネージャー役となってコートに入り、場を和ませた。コーチ曰く「バックハンドを習っていない」というRMは、動きに制限がかかるのか、なぜか必要以上にぴょんぴょんと飛び跳ねる。その動きに、JINとJIMINが大ハマりして爆笑する。

 「ラケットが良くなかったんだ」「次はこの持ち方にする」とバラエティ的動きを次々と見せるRMに対して、ポンと軽やかに点を獲得していくVのコントラストがまた見ていて飽きない。そして、まさに“テニスの王子様“といった爽やかなプレーでVがコマを進めるのだった。

 そして、いよいよJINとJIMINの対戦に。地道に練習回数を重ねてきたJINに対して、実はテニスを一度やっていたことがあるというJIMINの実力が開花して、この日初めてテニスらしいラリーが続き、メンバーを沸かせる。

 かと思いきや、「해?(やる?)」「해!(やろ!)」「해?」「해!」……と、ボールを持ったJINがなかなかサーブを打たずに、JIMINとの会話を楽しむシーンも。テニスには制限時間25秒を過ぎると自動でフォルトになると聞き、慌てて打つのだが、そのやりとりがなんとも微笑ましかった。

 チャンピオンシップは、JINが優勝を果たし「努力するものは裏切らない」を証明してくれることになった。だが、それだけではなく勝負の場においても、心から楽しむことの大切さも見せてくれたように感じる。

 「“楽しくて幸せなのがすべてだと思う“。これは本当にJINさんにたくさん教わりました」とは、2019年1月20日に配信されたJIMINのV LIVEでの言葉だ。JIMINは、JINとSUGAが「幸せについていつも考えている」と語り、特にJINの天真爛漫な部分とJIMINの何事にも意味を見出そうと真面目過ぎたところは「性格が合わなかったんです」と笑ってみせた。

 「兄さん、それは違います」「なんでそうするのかわかりません」と言ってぶつかる部分も少なくなかったとも。しかし時が経つにつれて「JINさんが言ってた言葉が合ってたということがすごく多かったんです。僕のために言ってくれてたのに、僕は否定していた」と実感。JINに「全部兄さんの言ってることが合っていました」と考えを語り合った日もあったという。

 もともとストイックに頑張ることをいとわないJIMINにとって、JINは一生懸命に努力をしながらも肩の力を抜いて楽しむことを教えてくれる最初の1人だったのかもしれない。JIMINは、JINの考えを受け入れるようになってから、自身の弟にも「いろいろ口を出しすぎた」「やりたいようにやれ」と謝ったことも明かしている。

 どこかで苦しむほど追い込まれて初めて「努力した」と言える、そんなふうにとらえてしまいがちなところがある。しかし、楽しく頑張れることが、最も大事なこと。幸せになるために私たちは努力をしているのだから。

 今回のJINとJIMINのラリーを見ていると、お互いが刺激となり、そしていい部分が融合しているように感じた。コツコツと練習を続けながらもいざ本番では笑顔を忘れないJINと、負けず嫌いな一面を持ちながらも勝負以上にその瞬間を楽しむJIMIN。

 BTSには、タイプの違う努力家が集まっている。だからこそ、強さと共に心が折れないしなやかさも手に入れてきたのではないだろうか。JINとJIMINが見つけ出した「幸せに頑張る」という考え方が、きっとこれから彼らの活躍と共に世界中に広がっていくに違いない。

新着エッセイ

新着クリエイター人生

水先案内

アプリで読む