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いま、最高の一本に出会える

東京芸術祭 『吾輩は猫である』

ノゾエ征爾が総勢80人の野外劇『吾輩は猫である』を演出

ぴあ

19/10/16(水) 0:00

東京・豊島区池袋エリアを中心に展開する国際舞台芸術祭として、2016年に開始した東京芸術祭。4回目となる今年は9月21日よりスタートしており、国内外を問わずさまざまな団体のプログラムが今後も予定されている。

中でも、この東京芸術祭ならではの演目と言えるのが東京芸術劇場の前に広がる池袋西口公園で行われる「野外劇」。今年の野外劇『吾輩は猫である』が、10月19日(土)から29日(火)まで上演される。

タイトルから想像できるように、下敷きとなるのは夏目漱石のかの代表作。しかしただの“舞台化”にはならないようだ。まず出演者の数は、およそ500人の応募者から選ばれた約80人。そして脚本・演出を手がけるのは、近年活躍目覚ましいノゾエ征爾。今年活動20周年を迎えた劇団「はえぎわ」主宰として公演もコンスタントに行うだけでなく、近年はさまざまなプロデュース公演の演出家としてもまさに引っ張りだこの状態。それでいて、個性派俳優として舞台やドラマなどへの出演も多い。最近でもNHK大河ドラマ『いだてん』にアナウンサー役で出演しており、その神出鬼没ぶりには驚かされる。

そんな彼が今回手がけるのは、大人数が出演する野外劇という、いわゆる一般の公演とは少し毛色が違うもの。しかし、心配は無用といえるだろう。なぜなら彼は2016年に故・蜷川幸雄の後を引き継ぐ形とはいえ、なんと出演者1600人あまりというかつてない大作『1万人のゴールド・シアター2016』の脚本・演出を手がけた経験がある。もともと、強烈な個性を持つ人物たちが群像劇的に交叉してゆく作風が印象的なノゾエ作品。シニカルさとユーモア、そして毒がほどよくまぶされた彼の作風が、池袋というどこか猥雑な雰囲気も持つ街中という特殊なシチュエーションで、どう花開くのか。オーディションで集められた俳優たちも年齢・出自ともにバラバラとのこと、通常の劇場では観られないまさに“一期一会”の公演となりそうだ。

少雨決行・荒天中止。前売りチケットは完売しているが、各ステージで当日券が発売されるほか、無料で観劇できる立ち見スペースも用意される。

文:川口有紀

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