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横浜聡子の「いとみち」大阪アジアン映画祭でグランプリと観客賞を受賞

ナタリー

21/3/15(月) 11:54

「いとみち」 (c)2021『いとみち』製作委員会

第16回大阪アジアン映画祭が3月14日に閉幕。受賞結果も発表された。

グランプリと観客賞を受賞したのは、駒井蓮と豊川悦司が共演した「いとみち」。監督の横浜聡子は「初回上映時に客席にいながら、『この映画は観客にどんな風に伝わるんだろう?』と幾分緊張しておりましたが、その緊張が、『審査委員の方々やお客様に何かしら伝えることができたのかもしれない』という小さな実感と喜びに徐々に変わり、今じわじわと胸に押し寄せております」とコメントした。なお「いとみち」は6月18日より青森で先行上映。6月25日から全国で公開される。

来るべき才能賞は韓国映画「生まれてよかった」の監督チェ・ジニョンが獲得。ABCテレビ賞はベトナムの「姉姉妹妹」、薬師真珠賞は台湾映画「人として生まれる」で主人公を演じたリー・リンウェイに贈られた。またJAPAN CUTS Awardは中濱宏介の監督作「B/B」、JAPAN CUTS Awardのスペシャル・メンションは中村真夕が監督を務めた「4人のあいだで」が受賞。韓国映画「イニョンのカムコーダー」が芳泉短編賞に輝いた。

クロージング作品「アジアの天使」世界初上映の前には、監督の石井裕也が舞台挨拶を行い、出演者のチェ・ヒソのビデオメッセージも紹介。石井は最後に「この映画は、言葉も国籍も違うけれどみんなで集まって、自由な人間関係、コミュニティが作れればいいなと思って撮りました。今は不自由で息苦しい世の中ですが、そういう時代にふさわしい作品ができたと自負しています。ぜひお楽しみください」と観客に語りかけた。なおチェ・ヒソのビデオメッセージはYouTubeで公開中。「アジアの天使」は7月2日より全国で順次公開される。

第16回大阪アジアン映画祭 受賞結果

グランプリ(最優秀作品賞)

「いとみち」

横浜聡子 コメント

今回初めて大阪アジアン映画祭に参加させていただいたことだけでも大変喜ばしいことでしたが、映画「いとみち」がグランプリと観客賞をいただくことができたと聞き、素直に驚いております。「いとみち」初回上映時に客席にいながら、「この映画は観客にどんな風に伝わるんだろう?」と幾分緊張しておりましたが、その緊張が、「審査委員の方々やお客様に何かしら伝えることができたのかもしれない」という小さな実感と喜びに徐々に変わり、今じわじわと胸に押し寄せております。共に映画を作った俳優、スタッフ、関係者にこの喜びを早く伝えたいです。審査委員の方々とお客様の決断を心の支えに、映画「いとみち」をより多くの方に観てもらうべく、これからも邁進いたします。コロナ禍が続く中、映画祭開催に尽力された関係者の皆様、そして劇場に足を運んでくださった皆様にこの場を借りて改めて御礼申し上げます。ありがとうございました!

来るべき才能賞

チェ・ジニョン「生まれてよかった」

ABCテレビ賞

「姉姉妹妹」

薬師真珠賞

リー・リンウェイ「人として生まれる」

JAPAN CUTS Award

「B/B」

JAPAN CUTS Award スペシャル・メンション

「4人のあいだで」

芳泉短編賞

「イニョンのカムコーダー」

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