フィリピン系アメリカ人、メリーナ・ドゥテルテによるソロ・プロジェクト、ジェイ・ソム。フジロックのレッドマーキーで素晴らしいライブを披露してくれた彼女の単独公演が早くも決定した。 宅録をベースに制作され2017年にリリースされたファースト・アルバム『Everybody Works』では、ダイナソーJr.やソニック・ユース直系の楽曲に加え、テーム・インパラやヨ・ラ・テンゴ、ピクシーズといった、彼女がフェイヴァリットに挙げているアーティストの楽曲はもちろん、アルバム制作中にヘヴィロテしていたというカーリー・レイ・ジェプセンからも大きな影響を受けたという、フックのあるメロディが特徴的だった。 そして今年リリースされた、タガログ語の表現で「私の子供／我が子」を意味するセカンド・アルバム『アナック・コ』は、ツアー・メンバーとともにレコーディングを行うなど、よりダイナミックでグルーヴィーなサウンドスケープが印象的。中でも、コクトー・ツインズやスミス、サンデイズ辺りを彷彿とさせる楽曲“Superbike”は白眉の出来で、飛躍的に進化した彼女のソングライティング能力がいかんなく発揮されている。 そんな珠玉の楽曲を携え、フル尺のセットリストで行われる今回のライブ。どんなものになるのか期待が高まる。