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Argonavis、GYROAXIA、Fantôme Iris……『BanG Dream!』発ボーイズバンドプロジェクト3組の特性を探る

リアルサウンド

19/11/23(土) 8:00

 声優が実際にバンド活動を行いながら、アニメ、ゲーム、コミックなど、様々なメディアとのメディアミックスを展開する『BanG Dream!(バンドリ!)』発の、ボーイズバンドプロジェクト『ARGONAVIS from BanG Dream!』が、2020年春にTVアニメ化、2020年後半にゲーム化を発表。新たなバンド・GYROAXIA(ジャイロアクシア)とFantôme Iris(ファントムイリス)もお披露目され、今後の展開に期待が高まっている。

Argonavisは王道ポップロック路線

 『BanG Dream!』は2015年に始動、女子高生がバンドを結成し活動を通して成長していく物語と並行して、Poppin’Party、Roselia、RAISE A SUILENといったガールズバンドがリアルライブを展開していることで知られる。Poppin’Partyは、SILENT SIRENとの対バンでメットライフドームでの2デイズライブを成功させた。

Argonavis『STARTING OVER /ギフト』(通常盤)

 『ARGONAVIS from BanG Dream!』も、メインバンドであるArgonavisが、2018年末からリアルでバンド活動をスタート。これまでに東京・下北沢GARDENや千葉・舞浜アンフィシアターでライブを開催したほか、『月刊ブシロード』誌上で連載がスタートしている。原作・ストーリー原案と楽曲の作詞をBanG Dream!と同様に中村航が務めているが、アニメ『BanG Dream!』の舞台が東京・新宿が中心だったのに対して、アニメ『ARGONAVIS』は北海道・函館が舞台で、男子大学生が物語を展開していく。世界観・キャラクター設定を、2.5次元ミュージカルや『仮面ライダー』シリーズを手がける脚本・演出家の毛利亘宏が担当するとのことで、どのようにその手腕が発揮されるか楽しみだ。

 この『ARGONAVIS from BanG Dream!』の中心となるのが、Vo.七星蓮(CV.伊藤昌弘)、Gt.五稜結人(CV.日向大輔)、Ba.的場航海(CV.前田誠二)、Key.桔梗凛生(CV.森嶋秀太)、Dr.白石万浬(CV.橋本祥平)から成る5人組バンドのArgonavisだ。これまでに『ゴールライン』『STARTING OVER/ギフト』という2枚のシングルをリリースしている。

【Argonavis】ゴールライン PV

 「ゴールライン」は、声優を中心にアイドルにも楽曲提供する渡辺拓也が作編曲。ストレートで胸を熱くさせるメロディやサウンド展開を得意とする渡辺らしい、疾走感のあるナンバーに仕上がった。中村航による歌詞ともあいまって、力強く前向きな楽曲だ。続く「STARTING OVER」は、2015年メジャーデビューのASH DA HEROが作詞作曲。ボーカルとラップが入り乱れるナンバーで、ギアを一段階アップした感じだ。また「ギフト」は、作曲を自身もアーティストとして活動する白神真志朗が担当し、切なさのあるメロディとソリッドなバンドサウンドが絶妙に融合した楽曲になった。いずれもバンドの頂点を目指す若者の、爽やかな汗と熱い野心が感じられる。

【試聴動画】Argonavis 2nd Single「STARTING OVER/ギフト」 (8/21発売)

 ライブでは、ポルノグラフィティの「メリッサ」やL’Arc-en-Cielの「READY STEADY GO」、FLOWの「GO!!!」、ORANGE RANGEの「*〜アスタリスク〜」といったカバーも披露しており、ここからもポップロック路線の方向性が伺える。このArgonavisは、『BanG Dream!』で言えば、AfterglowとPoppin’Partyの特性を合わせ持ったいわゆる王道、正統派のロックバンドといった存在感だ。

カリスマボーカル率いるバンドとゴシック枠にも注目

 Argonavisの前に立ちはだかるのが、実に個性的なバンドたち。その筆頭がGYROAXIA(ジャイロアクシア)だ。孤高のボーカリスト=旭那由多(CV.小笠原仁)の元に実力派のメンバーが集結したバンドで、来年1月15日にArgonavis×GYROAXIAによるシングル『VOICE/MANIFESTO』をリリースする。

 Argonavisの「VOICE」は、ライブ『BanG Dream! Argonavis 1st LIVE』でも披露された楽曲で、メンバー5人がボーカルをバトンタッチしていく、歌で想いを繋いだ爽やかな楽曲だ。それに対してGYROAXIAは、フロントマンである旭のカリスマ性が、前面に押し出されている。この旭の存在感は、『BanG Dream!』で言えば、唯一無二の絶対的存在=湊友希那だろう。楽曲「MANIFESTO」は、Argonavisの「STARTING OVER」を手がけたASH DA HEROが作詞・作曲を担当し、ラウドなサウンドと鋭さを持ったラップ調のボーカルが、スリリングに絡み合う、激しさとクールさを持った楽曲になった。2020年4月にライブの開催も発表されており、旭の他のキャストの発表にも期待がかかっている。

アルゴナビス from BanG Dream! AAside「MANIFESTO」/GYROAXIA Music Video 

 そして、もう一組発表されているのが、Fantôme Iris(ファントムイリス)だ。Fantôme Irisは、全員が社会人で構成されているヴィジュアル系バンド。アイドルもののゲームやアニメで言うところの、いわゆるゴシック枠で、『あんさんぶるスターズ!』のValkyrieや、『アイカツフレンズ!』のリフレクトムーン、『BanG Dream!』ではRoseliaにあたる。現在発表されている楽曲「銀の百合」は、メタルをベースにしたサウンドに流麗なサビメロが乗った、退廃的な美学を持った楽曲。Vo.フェリクス・ルイ=クロード・モンドール(CV.ランズベリー・アーサー)を筆頭に、Gt.黒川燈(CV.和田将弥)、Gt.洲崎遵(CV.福山潤)、Ba.御劔虎春(CV.代永翼)、Dr.楠大門(CV.鮎川太陽)と、声優陣も超強力な布陣で、怪しくも圧倒的な存在感を発揮してくれそうだ。

アルゴナビス from BanG Dream! AAside「銀の百合」/Fantôme Iris Music Video

 これらのバンドが登場するアプリゲーム『アルゴナビス from BanG Dream! AAside(ダブルエーサイド)』は、アニメの後の物語が描かれるとのこと。アマチュアバンドの頂点を決める大会「ライブ・ロワイヤル・フェス」に挑むストーリーで、リズムゲームを軸にアドベンチャーパートや日常パートもあるとのこと。

 アイドル育成リズムアドベンチャーゲームの世界にガールズバンドという新たな地平を開拓した『BanG Dream!』が放つ『ARGONAVIS from BanG Dream!』は、男版バンドリとたかをくくっていると痛い目を見そう。今からSNSなど細かなチェックをオススメする。

■榑林史章
「THE BEST☆HIT」の編集を経て音楽ライターに。オールジャンルに対応し、これまでにインタビューした本数は、延べ4,000本以上。日本工学院専門学校ミュージックカレッジで講師も務めている。

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