Download on the App Store ANDROID APP ON Google Play
Download on the App Store ANDROID APP ON Google Play

JO1、メンバーの“今”も映し出された映像に? 「Born To Be Wild」MVを徹底解説

リアルサウンド

21/3/30(火) 14:00

 4月28日に発売されるJO1の3rdシングル『CHALLENGER』。発売に先駆け、タイトル曲「Born To Be Wild」のMVが世界同時公開された。「Born To Be Wild」は、レトロファンクスタイルのベースラインとリズムをメインに構成された1曲。一歩を踏み出し力強く乗り越えていく“挑戦”がテーマとなっている。MVではそんな楽曲をどう表現しているのだろうか。

 他のメンバーが背を向けてしゃがんでいる中、今回初センターを務める河野純喜がまっすぐ前を向き力強く「Born To Be Wild」と歌い出すところから曲は始まる。驚いたのは、メンバー全員がティザーでは公開されていなかった白のセットアップ衣装を着ていること。照明も少し暗く、全体的にシックな雰囲気だ。 Aメロの歌い出しは豆原一成。メンバーカラーの赤に包まれた空間で、万華鏡らしきものを持っている。次の金城碧海のパートでは、ティザーでも公開されていた、佐藤景瑚、白岩瑠姫、鶴房汐恩が展示ケースに飾られているシーンに。河野が「誰ひとり 此処に/辿りつけないから」と歌うシーンでは、無数のドアを開けてひとり彷徨う河野が。與那城奨の「恐れの先に何かが/見つかるだろう」のパートでは、與那城が部屋でひとり何かを作っている様子が映し出される。なんとここまででまだ1分も経っていないのだが、すでにストーリー性バッチリでワクワクが止まらない! 続きも見ていこう。

JO1|’Born To Be Wild’ Official MV

 河野が鍵穴から見つめる先には、多数の虫眼鏡に囲まれた川西拓実がいる。先ほど出てきた展示ケースに飾られている3人や、虫眼鏡に囲まれている川西は、デビューして表に立つようになったことで多くの人の目に触れることとなったJO1を表現しているかのようだ。もしかしたらJAMのようにポジティブな存在だけでなく、展示された人形のように表面だけしか見てもらえなかったり、好寄の目にさらされることもある、というメッセージも含まれているかもしれない(考えすぎだろうか)。続いて、ひとり椅子に座りタロットカードを見つめている川尻が登場する。さらにこのパートでは、今までの明るい髪色からダークトーンヘアにイメチェンし、珍しく髪の毛を下ろしダンスする川尻に圧倒されるシーンでもある。そして再び與那城が登場し、先ほど作っていたのがドアの鍵だったことが判明する。

 お次はお待ちかねのラップライン。豆原の覗く万華鏡の中でラップを披露する大平祥生、木全翔也、鶴房。先日公開された『JO1|ATELIER』然り、3人とも楽曲を出すたびに確実にラップの実力が上がっている。木全の「あの日澄んだ瞳 声ひそめ見上げた空高く」、鶴房の「もし過去に戻っても/繰り返し同じ道選ぶだろう」というリリックはJO1として生きていく覚悟を決めた11人を表しているようでグッとくる。金城が力強く「目が覚めたなら/突き進む時なんだ」と歌い、大平が「生まれ変わる 今」とラップをした後、これまでの白衣装とは対照的なカラフルな衣装に身を包んだ11人がパーンと登場。雰囲気もガラッと明るくなり、まるで恐れや不安を抱きながらチャレンジした先の、明るい未来を象徴しているかのようだ。ここでは川西と佐藤がセンターとなり、軽やかにサビを歌い上げる。大平と豆原がセンターを務めるダンスパートも必見。今回の楽曲は、メンバー全員にしっかりと見せ場があることによって、一人ひとりの良さが出ていることが何より最高だ。

 白岩の「もう何も恐くないさ」のパートでは、白岩と金城がケース越しに手を合わせる。「メンバーがいれば何も怖くない、どんなことでも挑戦できる」というメッセージとも解釈できるようなシーンだ。そして、「僕ら同じ未来めがけ/行くんだ」と、鍵を探し無数のドアを彷徨っていた河野が鍵を持っている與那城と出会う。この“よなじゅん”の対面シーンに、きっと多くのJAMが悶絶したに違いない。木全の「今 扉は開く」のラップ後、再び白衣装からカラフルな衣装に生まれ変わった11人が登場。さらに金城が展示ケースを割り、3人を助け出したかのようなシーンも挟まれる。扉が開き、大きな鍵穴から新しい世界に向かって歩き出す11人がだどりついたのは、青空の広がる壮大な景色だった。

 MV観賞後、まるで映画を1本見た後のような満足感があった。たった3分45秒とは思えないぐらい、見どころ満載のMVに仕上がっていた。ストーリー性もあるので、何回も見直したJAMも多いのではないだろうか。爽快感あふれる楽曲やダンスも含め、“挑戦”というテーマ通り今までにない新しいJO1を見せてもらえた。

■紺野真利子
エンタメ系ライター。JO1やジャニーズグループのインタビュー記事を中心に、雑誌『CHEER』『週刊TVガイド』などで執筆。
Twitter(@mariri_901820)

アプリで読む